「上司との反りが合わない。会社、辞めようかな……」
そこで最近利用者が増えているのが、“退職代行サービス”です。
非常に人気のあるサービスですが、一体、どのようなサービスなのでしょうか。
今回は、退職代行サービスのメリット・デメリットなど、基礎知識をご紹介します。
安心して依頼できる業者の正しい選び方にも触れていきます。
SNSでは口コミも増えている退職代行サービス。
「今スグにでも会社を辞めたい」というあなたの、味方となってくれるのでしょうか?
Contents
退職代行とは?
退職代行とは、会社を辞めたい人の代わりに、退職の意思を会社に伝えるサービスです。
通常、会社を辞める際には、直属の上司などに相談し、退職の準備を進めます。
しかし、多くの場合は引き止められたり、「考え直して」と受け流されたり、なかなかスムーズに退職することができません。
また、上司との人間関係に問題があり、退職することを相談することすらできない人もいます。
退職代行サービスでは、「会社を辞めたい」と、会社側に伝えてくれるサービスです。
また、このサービスでは、その後の会社との連絡なども、仲介してくれます。
そのため、気まずい気持ちを抱えながら、会社の人事とやり取りをする必要はありません。
この退職代行サービスは、もう一つ特色があります。
それは、「即日退職ができる」ということです。
業者によっては、依頼した直後に退職の意志を会社に伝えてくれることもあり、できるだけ早く退職することが可能です。
会社の上司に「辞めたい」と言いづらい方や、強引な引き止めにあうのではと不安な方、すぐにでも会社を辞めたいという方にとって、救いの手となるのが退職代行サービスです。
退職代行のメリット・デメリット
会社を辞めたいのに辞められない人にとっては、救世主的存在の退職代行サービス。
そのメリットとデメリットを見ていきましょう。
退職代行のメリット
- 退職の意思を代わりに会社に伝えてくれる
- 出社の必要がなく、上司や人事の人間と会わずに済む
- 連絡はすべて代行業者が行ってくれる
- 勤め先が「強引な引き止めがある」「ブラック企業だった」という場合でも、スムーズに退職手続きが取れる
退職代行サービスのメリットは、業者に「会社を辞めたい」と依頼するだけで、会社を辞められるという点です。
出社も必要なく、上司や人事など、会社の人間と会う必要もありません。
そのため、引き止めにあう心配もないのが大きなメリットです。
また、連絡についても退職代行サービスが行ってくれます。
そのため、電話やメールで直接連絡を取り合うこともなく、退職の手続きを進められます。
就職した会社が「ブラック企業だった」という方も少なくないでしょう。
その場合でも、安心して退職の手続きができるのがうれしい点です。
退職代行のデメリット
- 代行料金がかかる
- 上司や同僚との人間関係は諦めるしかない
- 悪質な業者や違法業者に引っかかる場合もある
- 会社に訴訟を起こされる可能性もある
退職代行のデメリットは、なんと言ってもお金がかかることです。
多くの業者で、数万円の退職代行費用が必要になります。
また、退職代行サービスを利用するということは、挨拶もなしに会社を辞めることになります。
上司や同僚と人間関係を良好に保つのは、諦めたほうが良いでしょう。
退職代行サービスは、近年業者が増えています。
ただし、その中には悪質な業者や、法律に抵触する違法業者も少なくありません。
悪質な業者に依頼してしまった場合は、退職できない可能性もあります。
また、あなたが無断欠勤したり、急に退職することで会社が多大な不利益を被った場合、賠償訴訟を起こされることもあります。
弁護士事務所など、確かなサービス業者であれば問題ありませんが、多くの業者は弁護士などの資格を持たない業者ばかり……。
万が一のときには、一切の責任があなたにかかってくる可能性もあります。
リスクを把握したうえで、業者を利用しなければいけません。
退職代行の口コミ、退職事例
さて、退職代行サービスを利用した方々は、無事、退職できたのでしょうか。
実際に退職代行サービスを利用した方たちの、口コミを見ていきましょう。
社宅の引き払いについて直で電話させてほしいって言って来たらしいけど、その辺も全部投げた
— 超魔進あすてあ (@asuteaGX) July 11, 2018
退職代行サービスを利用しても、会社の人事などから直接電話がかかってくることがあります。
でも、退職代行サービスを利用しているなら、それらの電話を無視してもOK。
「会社の人に引き止められたらどうしよう……」と不安な方も、丸投げでいいから安心です。
話題なったばっかでまだ利用者が少ないからとかかもだけど、まさかこんなに早くできるとは思わないしすごい 絶対個人でやってたらこんなに早く辞めるまでいかなかったと思う
— ガム (@765_afu_guy) July 11, 2018
自分ひとりで会社に掛け合っていたら、即日で辞めることはまず無理でしょう。
間に入ってテキパキと話を進めてくれるから、スムーズに退職することができるんですね。
今日、退職代行を利用させていただき退職出来ました。
上司と会わずに即日で退職出来る画期的なシステムです。
今の職場に悩んでるあなたは一度検討してみては?— 一般庶民兼投資家 (@takanorisuzuki3) November 19, 2018
精神的に追い詰められている人にとっては、このサービスは救世主的な存在です。
一部では、退職代行サービスが、セーフティーネットの役割も果たしています。
退職代行の依頼から退職完了までの流れ
退職代行サービスを利用した場合の、退職完了までの流れを見ていきましょう。
1.無料相談する、申し込む
まずは、退職代行サービスを依頼しようと思っている業者に、依頼を申込みます。
話を聞いてみたい、代行を利用しようか迷っている場合は、無料相談を受けるといいでしょう。
2.依頼内容を伝える
依頼内容を伝えます。
「有給消化してから退職したい」
「明日から行きたくない」
「残った荷物は郵送してほしい」
など、会社へ伝えてほしい内容を代行業者に伝えておきましょう。
弁護士が対応してくれる退職代行サービスであれば、未払い給料、残業代、退職金の請求も併せてお願いできます。
3.代行料金を振り込む
依頼内容が決まったら、必要な着手金、費用を振込みましょう。
場合によっては、カード払いが可能な業者もあります。
4.代行の実施
業者が着金を確認したら、退職代行の業務を実施してもらいます。
5.退職手続きの調整、手続き
こちらの希望のすべてを、会社に受け入れてもらえるわけではありません。
ときには調整を求められることがあります。
もし、調整を求められたら、退職代行業者を通して自分の意見を伝えましょう。
退職が無事認められたら、退職届を送付します。
場合によっては、退職届とともに、感謝状を送ってもOKです。
挨拶もなしに退職することになるので、せめてもの感謝の気持ちを、届けてみるのもいいでしょう。
会社によっては、退職関連書類一式を送付してくる会社もあります。
退職届もフォーマットが決まっていることがあるので、退職の手続きに関しては、会社の指示に従ってください。
会社から必ず受け取らなければならないのは、
- 雇用保険被保険者証
- 源泉徴収票
- 年金手帳
- 健康保険被保険者資格喪失証明書
以上の4点です。
場合によっては、
- 離職票
- 厚生年金基金加入員証
- 退職証明書
の3点の受け取りが必要になる場合もあります。
6.退職完了
すべての手続きが完了したら、退職代行も完了です。
毎日、朝起きると吐き気がするほど辛いという方もいるでしょうが、これでそんな毎日からは解放されます。
退職代行の料金相場
退職代行の料金相場は、数万円です。
1万円〜6万円程度で、サービスを依頼できます。
以前は8万円の費用がかかる事業者もありましたが、最近は比較的値下がりしている印象です。
ただし、オプション料金などの追加料金には、今後も注意が必要です。
退職代行サービスでは、追加料金を請求してくる業者も多く、着手金が数万円でも、「電話の折り返し1万円」「メールの返信1万円」と、多額の追加料金を請求される場合があります。
のちのちトラブルになるのを避けるためにも、プラスの料金がかかるかどうかは必ず項目を確認しましょう。
退職代行業者の選び方
悪質業者も横行している退職代行サービス。
業者を選ぶ際には、どんな点に気をつければいいのでしょうか。
重要なポイントを2点お伝えしておきます。
1.依頼するのは「弁護士事務所」or「通常の代行業社」?
退職代行サービスの内容のほとんどは、弁護士以外でも請け負うことができる内容です。
そのため、弁護士資格のないスタッフが対応しています。
費用が安くなるメリットもありますが、業務範囲が限られるのがデメリットです。
「未払い給料の請求はできない」「残業代の請求は別途弁護士への依頼が必要」など、かえって面倒な事態になることも少なくありません。
一方、弁護士による退職代行サービスは、有資格者の弁護士が対応するために費用は若干高めです。
ただし、対応できる業務が多く、合法的に業務を遂行できるため、「やっぱり退職できなかった」「訴訟を起こされた」などの退職後のトラブルには発展しにくいメリットがあります。
一部では、「訴訟は会社にとってデメリットしかない。だから、訴訟の心配はしなくてもいい」といった論調があります。
しかし、絶対に訴えられないという保証はありません。
業者を選ぶ際には、「弁護士事務所に依頼するのか」「それ以外の業者に依頼するのか」を天秤にかけ、自分にとってベストな方を選びましょう。
2.転職サイトへ「登録したい」or「登録したくない」
一部では完全無料で退職できることをうたう業者もあります。
数万円する退職代行サービスですが、無料で依頼できるのは魅力です。
しかし、これらの代行業者は、紹介料として転職サイトからフィーをもらっていることが少なくありません。
あなたを登録させる代わりに代金を受け取り、運営のための費用としています。
もちろん、「無料になるなら登録しても構わない」という方は、“転職サイトへの登録が必要な業者”を選んでも問題ありません。
しかし、中には勝手に転職サイトに登録されていることがあり、その場合、自分の知らないところで個人情報が使われてしまうことがあるのです。
転職サイトへの登録をしたくない方は、契約内容を確認し、勝手に登録されることのないようにしてください。
退職代行サービスおすすめ7選比較
退職代行サービスをお探しのあなたのために、ここからは7つの業者をご紹介します。
料金やサービス内容は少しずつ違いますので、その点を比較して選んでくださいね。
1.EXIT
業界を牽引してきたEXITは、メディア掲載実績業界No.1の退職代行サービスです。
テレビ、新聞、雑誌、Webメディアと、これまで多くの媒体で取り上げられてきました。
EXITは、転職サポートがスムーズに受けられるよう、転職エージェントの「ワークポート」と提携しています。
そのため、退職後すぐに転職活動を始めたい方のニーズにも応えてくれるメリットも魅力のひとつです。
また、EXIT経由でワークポートに登録して入社を決めると、最大50,000円キャシュバックを貰えるキャンペーンも行っています。
料金:
- 正社員、契約社員/50,000円
- アルバイト、パート/30,000円
※退職完了まで追加費用無し
URL:
https://www.taishokudaikou.com/
2.汐留パートナーズ法律事務所の退職代行サービス
弁護士による退職代行サービスを提供している事業者です。
他社では無資格のスタッフによる手続きが一般的ですが、こちらは弁護士が代行業務を一手に請け負います。
着手金は54,000円と、他の事業者と比べて割高に見えるかもしれません。
しかし、未払い給料、残業代、退職金等の請求にも着手してくれるのは、他にはない魅力です。
しかも、法律事務にかかわる着手料金は無料。
成功報酬は経済的利益の20%と、明朗会計で安心です。
退職代行は、逆に企業側から賠償訴訟を起こされるリスクがあります。
トラブルをできるだけ回避するためにも、弁護士が対応してくれる退職代行サービスが安心です。
料金:
- 相談料/無料
- 着手金/54,000円(税込)
URL:
3.SARABA
「退職の意思を伝えたのに、うやむやにされた」
「すぐにでも退職したい」
などのお悩みに応えてくれるのがSARABA退職代行サービスです。
24時間対応、追加料金なし、全額返金保証と、初めての方でも安心して利用できます。
退職成功率はほぼ100%だから、「すぐにでも辞めたい」という方は相談してみてはいかがでしょうか。
ただし、弁護士による対応が必要な「残業代未払いの交渉」「保険などの書類の手続き」「有給休暇の交渉」「会社代表の辞職請求」などは、対応してもらうことはできません。
料金:
29,800円(税込)
相談回数無制限、電話回数無制限、職歴関係なし、24時間対応、即日退職可能、全額返金保証
URL:
4.退職代行Jobs
顧問弁護士が指導のもと適正業務を行っている、安心して利用できる事業者です。
全額返金保証、24時間即日対応、退職届のテンプレートを配布しているなど、ユーザー思いのサービスを提供しています。
同サービスで指導をするのは、セラピスト弁護士の西前啓子氏。
こちらの退職代行サービスを利用したユーザーは、無料カウンセリングを受けられるユニークな特典もあります。
ただし、法律事務にかかわる業務は依頼できないため、注意してください。
料金:
正社員・契約社員・パート・アルバイト/29,800円(税込)
URL:
5.退職代行プラスサービス
即日対応してくれるから、「今スグに辞めたい!」というあなたにもぴったりのサービスです。
返金保証もあるから、万が一退職できなかったときにも安心して利用できます。
同サービスは、人事のプロである女性スタッフが、親切丁寧に対応してくれるとのこと。
また、労務管理の専門家がサポートしてくれ、もしものときには顧問弁護士に相談することも可能です。
ただし、弁護士法違反となるため、あらゆる「交渉」は請け負ってくれませんので注意しましょう。
料金:
19,800円(税別)
URL:
6.わたしNEXT
わたしネクストは、創業から14年、女性の退職代行を行ってくれる事業者です。
退職できなければ全額返金保証と、ユーザーの安心を重視したサービスを展開しています。
特色は、これまでの退職成功率100%と、実績が豊富にあることです。
また、同転職サポートを利用して転職に成功したら、お祝い金最大5万円を貰えるプレゼント企画も用意されています。
女性にスポットを当てたサービスが話題となり、あらゆる新聞、雑誌、Webメディア等にも取り上げられているサービスです。
料金:
- 正社員、契約社員、派遣社員/29,800円
- アルバイト、パート/19,800円
※料金はすべて税込。相談回数無制限、追加料金一切なし。
URL:
https://taishoku.to-next.jp/w/
7.ネクステ
ネクステは、なんと業界でも珍しい退職代行料金が0円のサービスです。
同事業者は、広告収入と職業紹介の成功報酬によって収益を得ているため、ユーザーは完全無料で退職代行を依頼できます。
また、退職後の転職支援も行っているので、退職後の就職についても相談可能です。
別途エージェントへ登録することなく、転職支援が受けられます。
人事・採用関連事業を多角的に行っている運営会社だからこその、便利なサービスです。
料金:
完全無料
URL:
まとめ
最後に7つの退職代行業者をご紹介しましたが、法律業務(残業代や未払い給料の交渉)を併せて依頼したい方は、汐留パートナーズ法律事務所の退職代行サービスがおすすめです。
また、可能性は低いですが訴訟リスクに備えたい方も、汐留パートナーズ法律事務所がいいでしょう。
一方で、勤めている企業がブラックではなく訴訟される心配や、法律業務も不要だという場合には7社の中でも実績が豊富で、価格が最安級のSARABAがいいでしょう。
SARABAは24時間365日スタッフが待機していますので、「今日、明日にでも辞めたい」という退職希望者が殺到する業者でもありますので、あなたが急ぐ場合にもSARABAをおすすめします。
あなたの状況や希望に応じて選んでみてください。