1日24時間のうち、8時間から12時間を仕事に費やすと、年間で約2,000時間、仕事をしていることになります。デスクワークであれば、その8割程の時間を椅子に座って作業をします。
そんなにも長い時間を安物の椅子に座っていると、すぐに疲れてしまいます。
長時間座るからこそ、椅子にはこだわりたい。
デスクワーカーであれば、誰もが一度は悩む、高級オフィスチェアを選ぶ際のポイントをご紹介します。
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タイプによって相応しい椅子が異なる
エンジニアやデザイナーなど、長時間座って仕事をする職業と、営業やマネージャーなど移動が多く、デスクワークは短時間で集中的に行う仕事では、椅子に求める機能が変わります。
まずは、ご自身のライフスタイルとタイプを確認しましょう。
オフィスチェアの相性は、「身長」「仕事内容」「椅子に座る時間」によって異なります。
疲れやすさはどうして起こるのか?
人間の背骨は、二本足で歩いた時にバランスが取れるようにS字形状になっています。ところが、椅子に座ると顎が前に出たアーチ形になってしまいます。このアーチ形で作業をすることが、疲れを引き起こすのです。高機能オフィスチェアは、身体への負担を緩和するため、人間工学に基づき作られたチェアです。
背もたれの高さ
source: http://www.okamura.co.jp/product/seating/baron/pdf/baron_brochure_2012.pdf
ローバック・ミドルバック
高機能オフィスチェアとしての性能を備えつつ安価で、視界が広くスッキリしているため、オフィスなどで大量に配置する場合に向いています。
ハイバック
背中全体をカバーするため、ローバック・ミドルバックよりも座り心地がよい設計になっています。ハイバックと合わせて、ヘッドレスト付のものもあります。
ヘッドレストは、頭までカバーしてくれるため、少しの仮眠や休憩時のリラックスに最適です。
オフィスチェアの機能
ランバーサポート
アーチ形を防ぐために、「ランバーサポート」という背もたれの部分にクッションをつける機能があります。
このランバーサポートは、背もたれ部分が高い椅子に合わせると効果的です。
このランバーサポートにより、通常アーチ形になってしまう背中をS字にし、疲労を軽減することができます。
アームレスト
高機能オフィスチェアのアームレストは、横にスライドさせご自身の幅に合わせることができます。また、高さの調節や背面と前面にスライドさせ身体や作業にフィットさせることができます。
リクライニング機能・ロッキング機能
背もたれが後ろに倒れる「リクライニング機能」と背もたれと座面が一緒に倒れる「ロッキング機能」の2種類があります。
一般的には、電車などで利用されているリクライニング機能を好む方が多いようです。
脚・キャスター
主に樹脂性のものと金属でできているものに分かれます。
樹脂製のものは金属のものよりも安く設定されている傾向にあります。
機能としては特に違いはありません。
素材
ファブリック(布製)
布製の素材は、カラーバリエーションも豊富で安価の為、オフィスなどで大量に配置する場合に向いています。
メッシュ
長時間座る際、熱を放出してくれるので、エンジニアやデザイナーなど、長時間のデスクワークに向いています。
座面はクッション性を考慮し、座面部分はファブリックのものを好んで選ぶ方もいるようです。
PVCレザー
ポリ塩化ビニール素材。一見、レザーのように見えますが、その他の家具が高級なものの場合、チープに見えてしまいます。
安価で購入可能な分、傷みやすく、長期間の使用には不向きです。
PUレザー
ポリウレタン素材。PVCレザーより、耐久性が高く中級品として扱われます。
PVCレザーより品質が高く、本革より掃除などのメンテナンスがしやすいため仕事用にレザー素材を選ぶならPUレザーが一番良いでしょう。
本革
本革は、汗を吸収しないことと、掃除などメンテナンスが面倒な点で長時間のデスクワークに不向きです。
接客室や会議室でインテリアとして使われる傾向にあります。
高機能オフィスチェアは、デザイン性に優れ、疲れにくい設計になっている分、価格も10万円ほどが相場になっています。
しかし、その値段に匹敵するだけの効果は得られるため、今後も長時間のデスクワークをされる方は購入して後悔はしないと思います。
次回は具体的にオススメの高機能チェアの紹介をしたいと思います。
参考
http://www.okamura.co.jp/product/seating/baron/pdf/baron_brochure_2012.pdf
http://event.low-ya.com/