プレステ用VR端末 PlayStation VR

スマートフォンやインターネットなど、数十年前には存在すらしなかったものが、私たちの生活にとって当たり前となっています。次なる当たり前を狙う最先端技術としては、ドローンやウェアラブルなどが挙がりますが、エンターテイメントの世界で普及を目指しているのがVR(仮想現実)です。

VRは、特にゲーム分野での採用で盛り上がりをみせています。以前紹介したOculus Riftとともに、VRゲーム機の大本命となるのが「PlayStation VR」です。

PlayStation VR

PlayStation VRは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が「プロジェクト・モーフィアス」として開発を進めていたVRヘッドセット。2015年9月に「PlayStation VR」という商品名称が発表されました。

丸みを帯びた外観が特徴的で、目を覆いつつ頭にかぶるようにして装着します。プレイステーション4と接続して利用すると、装着者の360度全方向を取り囲む、迫力ある3D空間の中でゲームをプレイできる仕組みです。

視野角は、約100度。解像度960×1080ピクセルの3Dグラフィック画面を左右の目それぞれに備え、内蔵する5.7インチサイズのフルHDディスプレイに出力することで脳内で立体視を生成します。搭載センサーは、加速度センサーとジャイロスコープです。

2015年9月の「東京ゲームショウ2015」では、実機の体験会を開催。家庭教師として美少女と一緒に過ごせる「サマーレッスン」をはじめ、複数のデモタイトルを試遊できました。試遊の整理券配布にあたっては、長蛇の列となったそうで、注目度の高さがうかがえます。

一部報道では、すでに100以上のゲームタイトルが開発中とのことです。立派なハードがあっても、ソフト側が追いつかないと意味がありませんので、タイトルの拡充にも期待がかかります。

価格や製品詳細は未定です。カナダのAmazonに1125カナダドル(約93500円)で登場したことがあったようですが、すぐに削除され、ソニーからも「まだ価格は発表していない」という公式見解が出されています。ちなみに、ライバル機のOculus Riftは8万3800円。価格がその後の普及を大きく左右することになりそうです。

気になる発売時期は、2016年上期。家庭用ゲーム機市場を牽引するPlayStationシリーズの最新機種として登場するため、子どもから大人まで、多くの人がVRを体験することになるでしょう。VRという技術を家庭に持ち込み、世間に浸透させるきっかけとしても注目したいところです。

参考リンク
http://www.jp.playstation.com/psvr/

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