長時間のデスクワークで肩こり、腰痛、首のだるさに悩まされ病院や整骨院に通っている方も少なくないでしょう。
そんな悩みも正しい姿勢を意識して、座ることで解消され、疲れない身体を手に入れることができます。
よくある悪い姿勢は、浅く座り背もたれにもたれ、身体を「丸く」した状態です。
このような姿勢で長時間座っていると、立った時に背中が丸くなり、首が前に出るような「猫背」が定着してしまいます。
また、骨盤が後ろに倒れた状態(骨盤後傾)になり腰部へのストレスも増すことで腰痛が出現しやすくなります。
座る姿勢は椅子の高さや硬さ、深さによっても変化しやすいですが、良い姿勢で座るためのチェックポイントを知っておくことで、自分の姿勢を正す事が出来ます。
また、日頃の生活で少し意識するだけで、体幹のインナーユニットを刺激し代謝量も高めることが出来ます。
ジムに通ったりダイエットを始めようとしていらっしゃる方は座り方から意識することをおすすめします。
正しく座るためのチェックポイント
人は地球上の生物の中で唯一「直立二足」で立つ事の出来る生物です。
そのために、脊柱は「生理的湾曲」をとっています。
座位でこの形をいかにキープするかが姿勢を正しく保つポイントとなります。
わかりやすいのは骨盤の向きを意識することになります。
骨盤は脊柱と続いており植木鉢の様に脊柱の土台となる部位です。
骨盤が前傾していれば脊柱の腰椎(腰部)は反りが強くなり、逆に後傾すれば腰椎は丸くなります。
まずは骨盤を正しいニュートラルポジションに持っていく事がストレス軽減のポイントです。
骨盤のニュートラルポジションを意識する
骨盤の下部には左右の坐骨結節と恥骨結合、尾骨という4つのチェックポイントがあります。
※固めの座面の椅子でチェックするとより理解しやすくなります。
前後のバランスを取るために恥骨と尾骨の体重バランスを整える。
骨盤の前後にある2つの骨をバランスよく保つ事で前傾と後傾をおおまかに整えていくことが出来ます。
座ったときに左右の骨(坐骨結節)が座面に均等にあたるように意識します。
普段の姿勢の変化により体重が乗せやすい方向がありますが、左右の体重バランスを均等にする事で骨盤の向きを調整します。
下腹部を凹ませる。ドローインと呼ばれる動きになります。
わかりにくい場合は姿勢よく座った状態でつむじが天井にひっぱられるようイメージしていきます。
これらを意識することで、骨盤をニュートラルポジションに保った、姿勢の良い座り方をすることができます。
私は、スタジオでの指導を中心にさせていただいていますが、指導の際には、トレーナーのくせに、スタジオでトレーニングをしただけでは、足りないとクライアント様に説明しています。
何故なら、スタジオ内だけで意識したのでは意味がなく、日常の生活でもニュートラルポジションを意識することが大事だからです。
皆さんも正しい姿勢を身につけ、肩こり、腰痛の悩みから開放された、疲れない身体へシフトしてみてはいかがですか?