2015年3月25日、米国サンフランシスコのフォートメイソンセンターにてFacebookのデベロッパーカンファレンス F8が開幕しました。
2日間に渡る内容で、大小のさまざまな発表がありましたが、ここでは初日のF8で注目だった大きなトピックスをご紹介します。
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Facebook Messanger API公開
source: facebook.com/FacebookDevelopers
Facebook Messangerのアプリ利用者は全世界でおよそ6億人。使い勝手のいいアプリとして我々の身近にあります。
そしてFacebookはこのMessangerアプリをプラットフォームとしてデベロッパーにAPIを公開することを決定しました。
これにより簡易的にアプリが開発でき、Messangerを利用することができます。
今や電子メールの変わりにチャットを使う利用者も多く、気軽にコンタクトがとれるFacebook Messangerは多くの人のプライベートメッセージやビジネスをサポートしています。
いよいよFacebook Messangerを使ったチャットでのコミュニケーションが主流になろうとしているのかもしれません。
Eコマースとの連携
Eコマースとの連携により、LINE@のように利用者に直接プッシュ通知をすることが可能になります。
より使い勝手のよい世界を目指して、Facebook Messangerは進化し続けるのです。
メッセージといいね!を使って、オーダーを完結することができるようになるでしょう。
ブログとコメントのリアルタイム同期
これまで外部サイトに埋め込んだFacebookコメントと、Facebookウォールのコメントはリアルタイム同期していませんでした。
それがいよいよリアルタイムで同期できるようになりました。
記事に対してつけたコメントが、即座にFacebook内でもウォールに反映されるようになったのです。
これによって、よりライブ感を持ったコメントを楽しむことができます。
日本でも実名登録が当たり前になってきて、本名でコメントをつけあう習慣ができてきました。
これまでの日本独自の匿名文化を根底から変えてしまう流れかもしれません。
日本独自の文化は破壊され、よりグローバルな風習へと生まれ変わるかもしれないのです。
ビデオが他サイトへ拡張可能に
ウォールに流れると自動で再生されるFacebookビデオ。
この機能実装については、賛否両論ありますが、これによりウォールの動画再生率は格段に上昇しました。
そして、そのFacebookビデオがさらに拡張されて、他サイトへのエンベッドが可能になりました。良くも悪くも、今後は広告も自動表示されるかもしれません。
ニュースフィードをVR化
source: facebook.com/FacebookDevelopers
360度の全周ビデオが可能になるという発表もありました。
これによってユーザーはマウスであちこち動かせば、通常のビデオを360度回転させることができます。
バーチャルリアリティヘッドセットを装着すればよりクリアな内容が見れることでしょう。
VRの進化とともに成長していく分野です。
Facebookの機能に写真やビデオを追加することによって、より表現力の高いコミュニケーションが可能になりました。
そこに360度ビデオが追加されて、より面白い会話が可能になるでしょう。
VRは、まだまだ発展途上のジャンルであり、大きな可能性を秘めています。
広告配信の進化
Facebookは、広告マーケットプレイスのLiveRailを昨年、買収しました。
今回発表されたのは、モバイルディスプレイ広告をサポートした点と、匿名のFacebookユーザーデータを利用できるようになった点です。
これで、より高い広告効果を狙えることでしょう。
ニュースフィード内の広告効果は、バナー効果の単価は7倍。
そして、効果当たりのコストは40%削減という素晴らしい成果を残しています。
モバイルアプリ内での広告利用にLiveRailを活用し、より高い広告効果の実現を目指しています。
Parse for IoT
source: facebook.com/FacebookDevelopers
デバイスが多様化していくとともに、増えていくのがインターネットに接続した家電などの機器の増加です。
Facebookは、IoTプロジェクトにバックエンドを提供するSDKを発表しました。
アプリのアナリスティクス
Facebookの匿名ユーザーデータの一部をデベロッパーに公開することを決めました。
これにより、精度の高いマーケティングが可能になります。
アプリ内の購入者の平均年齢を調べるなど、より開発者の収益性が向上するでしょう。
デバイスは問わず、ブラウザ、スマホ、タブレットなどの複数の環境で使われるアプリを一元的に解析することができます。
プロモーションの測定結果などは、より正確に行えることになるでしょう。
Facebook F8では、いくつも大きな発表がありました。
今後、どのような差別化戦略を行ってユーザーを囲い込んでいくのか、非常に注目です。