美姿勢のすすめ
スッと胸を張って立っている方を見ると目を奪われてしまうことはありませんか?美しい姿勢は自信の表れでもあり、また周りから信頼を得るための一つの要素であるかと思います。
ちなみに、「美姿勢」という言葉が何年も前から使われていますが、みなさんは立ち姿勢にもいくつか種類があることをご存知ですか?今回は立ち姿勢、いわゆる立位に関していくつか具体例を交えながらご紹介したいと思います。
骨盤をニュートラルに保つのが重要
背骨を正しいポジションに保つことが良い姿勢の基本であると前回の記事で書かせていただきました。その良い姿勢になるために着目したいのが骨盤の位置になります。骨盤をニュートラルな場所に保つことが良い姿勢になるためにとても重要になります。
では骨盤がニュートラルを保持した立ち姿勢とはどんな姿勢なのでしょうか?
直立時の理想的な骨配列は、頭・胴・骨盤・足が縦に一列に並んでおり、それぞれのポジションを保つのに筋肉の活動が少ししか必要のないポジションの事を言います。簡単にいえば骨盤が立った状態(図1)で、胸郭や頭のずれがなく、背骨が生理的湾曲を保てている状態です。
体を横から見て地面から垂線を引き鉛直線上に体の目印になる部分が位置しているかを見るとわかりやすくなります。
タイプ別立ち姿勢の種類
立位にはニュートラルな姿勢の他に、4つのタイプの姿勢があると言われています。それぞれタイプ別にご紹介します。
美しい立ち姿勢のチェックポイント
自分が美しい姿勢で立てているかどうかは、体の各部位が縦に一列に並んでいるニュートラルな姿勢が保てているかで決まります。
図7を使ってどの体の部位を確認すれば良いのか説明していきます。
・頭部
乳様突起(にゅうようとっき) 乳用突起とは耳の後方にある筋肉の付着部の事で、顔を上に向けながら耳の後方を触ってもらうと確認出来ます。
・胴
肩峰(けんぽう) 肩関節の前方は肩峰と言われています。
・骨盤
骨盤では股関節部の大転子(だいてんし)と言われる大腿骨(だいたいこつ)の骨で確認します。大転子はお尻を左右に振りながら確認するとさらに分かりやすくなります。
・ひざ
膝間接の前方部分
・足
足間接の3~4cm前方部分
ここまで図7を利用しての体の各部位を確認してきましたが、まだわかりづらいですね。そこで、実際の人物写真を使い、より詳しくご紹介します。
左の女の子のように直立した状態で顔、胴体、骨盤部、足、を四角い枠で囲います。正面を向いた体勢には正中線、横向きの体勢には足関節の少し前から垂線を引きます。
正面を向いた体勢の場合、各部位左右の高さが異なっていないかを確認してみてください。
・左右の耳の高さ
・左右の肩の高さ
・骨盤前方に触ることのできる上前腸骨棘の左右の高さ
・膝のポジション
・足の土踏まずの高さの左右差
横向きの体勢の場合、四角い枠が縦に一列になっているか確認してみてください。
・頭の位置(乳様突起)
・胴の位置(肩峰)
・骨盤の位置(大転子)
・膝の位置
・足の位置
図のように各部位を四角く囲ってみると、各部位の向きがわかりやすいですね。
まとめ
以上をチェックして体がどのように傾いているのか調べてみましょう。
今回歪みを発見した方のために、次回は姿勢をニュートラルにしていくエクササイズをご紹介いたします。また、今回歪みが見つからなかった方も美姿勢を継続させるためにもぜひ次回のエクササイズを試してみてください。
エクササイズを通して一緒に美姿勢を手に入れましょう!
取材協力
フィジカルアシスト Sarchc
代表 パーソナルトレーナー 播磨 哲 さん
sarchc.jp / Facebook
兵庫県尼崎市東園田町6-121-7 三鷹第一ビル4F
TEL : 050-3590-7349