文章力の高いリモートワーカーを採用せよ

リモートワーク力の高い人材

Help Scout社の共同創設者ニック・フランシス氏はリモートワークの採用において、リモートワーク力の高い人材のみを採用しています。
リモートワークはフレキシブルなので、自己管理能力など、リモートワークの経験を通して身に付ける能力が必要です。
この人選方法では、優れた能力を持つ人を早期に発掘することが困難であることも彼は承知しています。
しかし、厳しく審査する結果、同社は少数精鋭のチームを形成し、ビジネスのあらゆる面で素早く行動がとれるようになっています。

リモートワークには文章力が必須

採用において、もうひとつ見逃されがちなのは文章を書く能力です。
リモートワークでは、文章(チャット、メール、文書)でコミュニケーションをとります。
ですから、文章力が長けていなければいけません。
文章を書くのが下手な人は、2分で済むチャットに10分を費やしてしまいます。
同社の採用過程では、複雑な内容も分かりやすく伝える文章を書く能力を持っている人材かを判断します。
リモートワークの経験のない人を面接する時には、これらの潜在的な問題点をすべてカバーできるかどうか問うことが必要だと彼は勧めています。

リモートワーク力の高い人材にアプローチする方法

リモートワークでは、雇える人のプールがはるかに大きいとは言っても、採用は容易なことではありません。
同社の雇用者の半数は、すでに雇用されていた従業員がリクルートした人たちだそうです。
フランシス氏も週の2-3割の時間をリクルートに当てています。

また、スタートアップとエンジェル投資家をマッチングするAngelListや エンジニア系のFAQサイトStackOverflowなどを使ってリクーティングをしたこともあるそうです。
求人広告には職種によって、求人ボードのWeWorkRemotely、デザイナー向けのDribbbe、 マーケター向けのGrowthHackers、サポート向けのSupportOpsなどを使い分けています。
高い専門技術者を求める場合には、総合求人サイトの利用はマッチング精度が低下します。
また、リクルーティング業者は、狭いエリアで人材を探すため、住居エリアを問わずに採用ができるリモートワークとはマッチしないため利用しません。

リモートワーク実践者としての彼に寄せらた質問

Q. 「リモートワークの成功度は測ることができるのか」
A. 「できる。それは、IBM社の38万6千人の従業員の40%がリモートで働いて、オフィススペースにかかる数十億ドルを節約している」

Q.「リモートワーカーの居住地によって、給与は異なるのか」
A.「すべてを簡素化するために、一律の給与を支給している。従業員も全員それを知っている。唯一の違いは、生活費の高い都市(ニューヨークとサンフランシスコ)在住者に1万ドルの上乗せがあるだけで、基本賃金はボストンの市場率で計算されている」

これがリモートワークの導入を考えている方の参考になれば、幸いです。

http://www.entrepreneur.com/article/245689
Image credit: Death to the Stock Photo

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