近年、「独立したい」「脱サラをしたい」と考える人が増えてきました。会社員よりもストレスが少なくて自由度が高い…。こうしたポイントは、現状があまり良くない人にとって魅力的な条件です。
しかし、いざ独立を決意しても「そもそも何の仕事で独立すれば良いの?」と悩んでしまうもの。結局、会社員生活から抜け出せずやきもきしているという人もいるでしょう。
そこで、今回は独立しやすい仕事としておすすめの仕事をご紹介します。独立を夢見ている人はぜひ検討してみましょう。
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今は独立しやすい時代
独立を検討する人が増えたのには「独立しやすい時代である」という背景があります。
現代は、インターネットであらゆる情報が得られる時代。知らない分野についても、インターネットを活用すれば十分な知識を得られるようになりました。
そのうえ、お金をかけることなく無料で情報収集できることから、これまでと比較すると非常に独立しやすい時代と考えられます。
例えば、「カフェを開業しよう」と考えれば、開業方法や開業までの流れ、初期費用などの情報が必要となりますが、インターネット一つでこれらの疑問を解消することができます。
また、近年は一昔前にはなかった新たな職種も数多く誕生しており、独立における選択肢が増えているということも独立のしやすさにつながっていると考えられます。
独立しやすい5つの仕事とは?
「独立しよう!」と決意しても、やはり「難しい分野は避けたい」「失敗しにくい仕事を選びたい」というのが正直なところではないでしょうか。
ここからは、特別な知識や技術が無くても実践できる「独立しやすい5つの仕事」についてご紹介します。
1.ライター
独立時の定番の仕事といわれる「ライター」。パソコン一台あればスタートができることから、スタートする上での精神的なハードルは低いのが特徴です。
文章を書くことができれば成立する仕事でもあるため、よほど文章力が低い人でなければ誰でも挑戦できるといっても過言ではありません。
肝心の「ライターとしての仕事」は、クラウドソーシングや求人サイトで見つけることができ「未経験者OK」としている案件、求人も多いです。「仕事がない…」と困りにくく、一定の収入は常に確保できる職種といえるでしょう。
しかし、注意しなければならないのが「原稿料」です。案件やクライアントによって原稿料の差は大きく、安いものでは「1文字あたりで0.1円」「400文字で100円」といった原稿料を提示されるケースがあります。このような案件を受けてしまうと「どれだけ書いても十分な収入に繋がらない」「たくさん書かないと生活ができない」という状況に陥ってしまう可能性があります。
そのため、原稿料の交渉は必須です。「交渉が苦手…」「クライアントに意見するのは気が引ける」という人には不向きな仕事かもしれません。
2.家事代行
近年、ニーズが高まりつつある「家事代行サービス」。共働き世帯が増えたことや掃除や片付けを苦手とする人が多いこと、仕事で忙しい人が多いこと、などの理由から家事代行を依頼する消費者は多いものです。
実は、この家事代行も独立しやすい仕事の一つ。特別な資格や技術は必要なく、基本的な家事ができればいつでも始められる仕事です。
仕事を探す方法としては「掲示板」「SNS」などの活用がおすすめ。実際、最近は家事を依頼したい人と家事を依頼されたい人を繋ぐ専用の掲示板が増えてきていて、仕事先を探しやすくなりました。
また、SNSで家事代行してくれる人を探しているユーザーも多いため、これらのツールを活用すると安定して仕事を受けられるでしょう。
ちなみに、家事代行サービスの報酬の相場は1時間あたり2,000~3,000円。交通費も別で請求できることが多いため、比較的稼ぎやすい仕事ともいえます。
3.ネットショップ
難しそうに感じてしまう人が多い「ネットショップ」。一口にネットショップといってもその種類は様々ですが、実はどれもシンプルな事業であり、独立しやすい仕事です。中でもネットショップとして独立しやすいのは以下の2つです。
- ハンドメイド販売
- 不用品販売
ハンドメイド販売は女性や主婦が副業として取り入れているイメージが強いですが、男性クリエイターも多く出店しています。
主にアクセサリーや衣類などがメインですが、自作のスイーツや総菜を販売している人も少なくなく、独自のブランドとして食品を作っているケースも見られます。
手先が器用であったり、料理が得意な人であればハンドメイド作家として活躍できるでしょう。
また、「不用品販売」もネットショップで独立しやすいのが特徴です。
使わなくなった自分のものはもちろんのこと、友人や知人、家族からも不用品を集めることで、立派な商品へと生まれ変わります。
慣れてきたら、「中古品回収業者」としてホームページなどを活用し、多くの人から不用品を集めれば、安定して商品を獲得することができます。
4.WEBサイト(ブログ)運営
企業、個人問わずに収益源となっている「WEBサイト運営」。主に、広告収入やアフィリエイト収入が主で、初期費用もほとんどかからないのが特徴です。
はじめに勉強する時間や、手を動かすためのまとまった時間は必要ですが、継続することで月収100万円越えも珍しくありません。
また、Wordpressという誰でも簡単に記事投稿できる無料のシステム(CMS)があり、少し勉強すれば高品質のWEBサイトやブログが立ち上げられます。ちなみに、当サイト「anywher」もWordpressを利用しています。
5.カウンセラー
相談者に寄り添い、サポートする「カウンセラー」。一見、難しそうなイメージがありますが、意外にも高度な技術は必要ありません。結果は「相手に満足してもらうこと」「相手の問題を解消すること」であるため、それが分かれば必然的に相談者への対応が見えてくるものです。
また、カウンセラーと言っても特別な資格は必要なく、自分の得意分野を生かして相談に乗ることができます。例えば「愚痴聞き専門」「子育て中男性へのカウンセリング」「ビジネス関連のアドバイザー」など、自ら分野を決定して活動することもできるでしょう。
人と関わることが好き、誰かの役に立つ仕事がしたい、という人に向いている仕事といえます。
独立に失敗しないために!仕事選びのポイントとは
独立で失敗しないためには、慎重に仕事選びを行う必要があります。上記で挙げた職種はほんの一例であり、他にも様々な職種が存在するもの。こうした数多くの職種から適した職種を選ぶにはいくつかチェックポイントがあります。
在庫を持たない
ショッピング関連の職種で独立するとなると在庫を抱えることが多いです。しかし、在庫を抱えると仮に売れなければ赤字になってしまいますし、在庫の保管スペースも必要になってしまいます。
近年は在庫を抱えずに展開できる仕事が多いもの。例えば、上述したような広告収入が挙げられますし、物品販売がメインであっても「ドロップシッピング」であれば在庫を抱えずにネットショップを営むことができます。
毎月の固定費が安価
独立するにあたって「一切費用がかからない」という職種は稀です。
どのような仕事であっても準備などで少なからず費用が発生するのが事実。しかし、その金額は仕事によって異なり、慎重に選べば毎月の固定費を安価に済ませられる仕事は多いです。
例えばWEB関係であれば、電気代やサーバー代、ツールの登録代だけで済むことが多く、1か月あたりの固定費が数千円程度で済むこともあります。
独立間もない時期は収入が不安定であることも多いため、なるべく出費は抑えることが大切。独立する前に固定費を把握しておくことが重要です。
初期費用が安価
初期費用が高額であると、最初は大きなマイナスからのスタートとなってしまいます。せっかく収入を得てもしばらく赤字が続いてしまいますし、仮に失敗してしまった場合は借金を抱えることになってしまうかもしれません。
初めて独立するのであれば、なるべく初期費用が安価な職種を選びましょう。
対応できる分野、需要のある分野を優先する
独立を検討する人に多いのが「好きなことを仕事にしたい」という理想です。確かに、会社員ではなくなった以上、自分の好きなことを自由にできるわけですが、必ずしも好きなことで生計を立てられるとは限りません。
例えば「漫画家になる」と決めても、それに伴う技術や知識が無ければ十分な収入にはつながりにくいのが事実。「好き」という気持ちだけで収入を得ていくことは現実的ではないのです。そのため、独立時に優先すべきは「対応できる分野」もしくは「需要のある分野」です。
余裕が出るまでは「好きなことを仕事にする」という選択は避け、堅実な方法で規模を大きくしていくことをおすすめします。
独立しやすい仕事を参考にしてみよう
今回の記事では「独立しやすい仕事」についてご紹介しました。気になる仕事はあったでしょうか。
独立は、多くの会社員が憧れるもの。しかし、必ずしも成功するというわけではないため、一歩踏み出すことを躊躇している人は少なくありません。
だからこそ、現在独立を検討している人は独立のハードルが低い上記の5つの仕事を参考にしてみてはいかがでしょうか。