Contents
ビジネスで直面する2つの課題
会社を立ち上げた直後に直面する大きな課題として「資金不足」と「人材不足」というのがあります。皆さんはこの課題どう乗り越えますか?
今回はこれらの課題を乗り越えるための手助けとなるクラウドサービスをご紹介したいと思います。
不足分の資金調達を行う事ができるクラウドファンディング
起業したいけれども資金がない。そんな時あなたならどうしますか。
銀行や友人・家族から借りるというのも一つの手です。その他、資金調達の新しい方法として最近話題となっている「クラウドファンディング」をご存知でしょうか。
クラウドファンディングは群衆(crowd)と資金調達(funding)とを組み合わせた造語で、不特定多数の人がインターネットを通じて、個人や団体に資金の提供や支援を行うプラットフォームです。
IndiegogoやGoFundMe、Kickstarterなどのウェブサイトでは、新製品のサンプルやサービスと引き換えに、資金援助をしてくれる個人や団体へのアプローチを行う事が可能になります。
しかし、クラウドファンディング経由の援助を受けるためにはある条件をクリアしなければいけません。その条件とは「一定期間内に必要援助金額を集めなければいけない」というものです。
そのため、クラウドファンディングで成功するためには、十分な戦略を講じる必要があります。
不足する人材の確保を目的とした
クラウドソーシング
無事に援助を受けることができ、製品を大量生産する資金が集まり、製品を市場に送り出した後にも、ビジネスを営んでいくためには、労働、広告、顧客サービスなど様々な分野で人材が必要になります。
そこで役に立つのが「クラウドソーシング」というサービスです。
あなたの会社に従業員を雇う余裕がまだない場合や、単発プロジェクトのために追加労働力が必要な場合などに利用することができます。
これは、群衆(crowd)と業務委託(sourcing)とを組み合わせた造語で、“不特定多数の人に業務を委託する”ことを可能にしたプラットフォームになります。
米国カリフォルニアに本拠を持つUpworkは、800万人のフリーランサーと企業をオンラインで結んでいます。フリーランサーがスキルレベルを証明できるテストも用意されており、発注者の中には、Unilever、 Panasonic や Walt Disney などの大企業も含まれています。
地球上のある地域には求人がたくさんあり、他の地域には求職者が有り余っているという状態を、事実上オンラインで解決しています。
専門分野に特化したクラウドソーシング
小さいタスクを扱うクラウドソーシングサイトは山ほどあり、より技術を要するタスク用にはFiverrなどがあります。
Amazon Mechanical Turkでは、ビデオの原稿起こしやライティング、広告などの書くスキルが必要な場合には、プロのライターやコピーライターも見つけられます。
インタビューが必要な場合はMyBlogUのようなサイトもあります。また、広告のデザインを考える際、著作権に触れない写真を日ごとに提供してくれるGuruShotsといったサイトもあります。
ビジネス経営には欠かせない顧客サービスの分野で役立つサイトが、オンラインコミュニティを運営して、共通の問題点の解決を図るGet Satisfactionです。
顧客や市場のニーズを調査する手助けになるのがSurvey MonkeyやQuestbackといったサイトになります。
日本国内のクラウドソーシング
このようにクラウドソーシングを活用すれば、限られた運営資金でも、あらゆる得意分野を持った方々にアプローチでき、企業をうまく運営していくことができます。
クラウドソーシングは日本でも、ウェブ開発やデザイン、ライティング、翻訳等の分野で、いつどこからでも働ける新しいワークスタイルとして注目を集めています。
クラウドソーシングの国内大手は、2008年にサービスを開始したランサーズや、2011年に創設されたクラウドワークス等です。
これらのサイトは案件量が多く、プロから素人まで、自分に合ったタスクを見つけられるという利点があります。
また安全に取引が行われるよう、多くのサイトで仮払い方式が取り入れ、支払いのトラブルを少なくしています。
その他にも相互評価制度で、タスク終了後の双方の満足度やフィードバックを誰でも読めるようになっており、お互いの人となりがわかる仕組みを充実させています。
しかし注意しなければいけないのは、案件の発注者と受注者の間でトラブルが起きる可能性も少なからずあるということです。
例えば、オンライン上で顔の見えない者同士がやり取りを行うので、案件内容に誤解が生じたり、または作業途中で連絡が途絶えてしまうといったことが度々報告されています。
このような問題点があるとはいえ、クラウドソーシングは発注者と受注者の両方が、働き方の柔軟性を求めたところから生まれたスタイルであるため、この先もさらに発展していくと考えられます。
発注者と受注者間のアトランダムなコラボレーションの中から、本当にいい出会いがあった時、それは双方にとって大きな財産となります。
そんな人との結びつきが、この新しいワークスタイルの醍醐味ではないでしょうか。
今回様々な形の「クラウドファンディング」サイトと「クラウドソーシング」サイトをご紹介させていただきました。
気になったサイトはありましたか?みなさんもぜひ一度利用してみてください。
参考
http://www.washingtonpost.com/business/freelancers-from-around-the-world-offer-software-developing-skills-remotely/2014/06/13/f5088c54-efe7-11e3-bf76-447a5df6411f_story.html