iOS8における新メッセージ機能

iPhone 6の発売に向け巷ではスペックや発売日に関し様々な憶測が飛び交う中、2014年6月、Apple社は毎年開催している開発者向けのイベントであるワールワイドデベロッパーズカンファレンス(Worldwide Developers Conference:WWDC)において、iOS8に新たに追加されたメッセージ機能を発表した。

「メッセージ」アプリはiOSに内蔵されているappの中でも、ユーザが最も頻繁に利用しているアプリ。ここで、Apple社がWWDCで発表したiOS8における新メッセージ機能をいくつか紹介しよう。

音声・ビデオメッセージ機能

新バージョンのiMessageでは、テキスト入力中に音声の録音や動画を録画し相手に送信することが可能となっている。同機能ではiMessageを開くとテキスト入力欄の横にマイク型アイコンが表示されており、ユーザがこのマイク型アイコンを指で押さえている間、音声の録音や動画の録画を実行、指をそのままスライドさせるとその音声・動画が送信されるのだ。同機能の追加で、他のappを開くことなく音声やビデオメッセージを送信することが可能となったワケだ。なお、この新機能でどれだけ長い音声やビデオが録音・録画できるかに関しては発表されていない。

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ロック解除なしでの音声メッセージ返信機能

急いでいる時にメッセージを受信した際、iPhoneにパスワードを設定しているユーザーにとって「パスワードを入力しロック解除→メッセージを聞く・返信」という作業も煩わしいもの。iOS8には音声メッセージを受信した際、iPhoneを耳元に持っていくだけでパスワード入力が省略できるという機能が追加されている。同機能ではiPhoneはユーザの顔を探知、ユーザはパスワードの入力なしで受信した音声メッセージの再生、それに対する返信を録音できる仕組みになっている。そして耳に当てていたiPhoneを下へ持っていくだけで録音したメッセージが自動的に相手に送られてしまうのだ。

メッセージの自己消去機能

米国では、写真やビデオ付きメッセージが開封された数秒後に自動的に消去されるという機能を持ったappが人気だが、iOS8にはこのメッセージの自己消去機能も追加されている。このようなappは、後に他人に発見されて問題になることを心配せずに、くだらない画像や少々問題になりそうなきわどい動画を友達同士で送り合って楽しむ若者の間で多く利用されている。画像や動画の受信は携帯の容量をかなり消耗するため、定期的にクリーンアップをすることなく画像や動画の送受信を楽しみたいユーザにとっては便利な機能かもしれない。

上記はWWDCでApple社が発表した新メッセージ機能の一部。ロック解除なしでの音声メッセージ返信機能などでは、メッセージを録音するつもりでなくとも、ユーザがiPhoneの近くで会話をしていた場合iPhoneが音声を探知、録音し自動的に相手に送信されてしまう可能性も一部で指摘されているが、これらの新機能の追加でメッセージの送受信がますます便利になることは確かだ。今年9月に発売と言われているiPhone6の登場がさらに期待される。

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