Amazon Fire TVとApple TV,Chromecastの違い

ようやく日本でもサービスが開始されたAmazonプライム・ビデオに併せて、Amazon.co.jpは2015年9月24日、メディアストリーミング端末「Amazon Fire TV」と「Fire TV Stick」の国内発売を発表し、同日より予約注文を開始しました。出荷開始は10月28日を予定しています。すでにAppleとGoogleから発売されているApple TV、Chromecastと何が違うのか調べました。

2種類のFire TV

Fire TVシリーズは、テレビとHDMI接続することで、Amazonプライム・ビデオやNetflix、Huluといった動画配信サービスを利用できるストリーミング端末。端末側がユーザーの視聴コンテンツを学習・予測する「ASAP機能」を搭載していて、リモコンの再生ボタンを押すとすぐに再生を開始してくれるといいます。また、スマートフォンやタブレットの画面をミラーリングする「Miracast」にも対応。ラインナップは高性能モデルの「Amazon Fire TV」と、コンパクトモデルの「Fire TV Stick」で、用途に応じて選択可能です。

Amazon Fire TV

fire-tv
Amazon Fire TVはボックス型の端末で、動画の4K再生に対応します。映画名や俳優名を音声機能付きリモコンに話しかけるだけで動画を検索してくれるほか、ファイナルファンタジーやMinecraftなど人気のハイパフォーマンスゲームをプレイすることが可能。
メモリ容量は2GB、ストレージ容量は8GB。

Fire TV Stick

firetv-stick
Fire TV Stickはコンパクトなスティック型。
テレビのHDMI端子に差し込んで利用するため、旅先にも気軽に持ち運びできます。
「音声認識リモコン付属版」と「スタンダードリモコン付属版」の2種類を用意しており、前者ではAmazon Fire TV同様、リモコンからの音声入力に対応します。
また、Fire TV Stickでも簡単なゲームはプレイできる模様。メモリ容量は1GB、ストレージ容量は8GBで、持ち運びしやすいうえ価格の安さが魅力ですが、4K再生には非対応です。

Apple TVとの比較

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Amazon Fire TVと似たボックス型ストリーミング端末のApple TVは、iPhoneやiPadの画面をそのままテレビに映せる「AirPlay」を利用できます。
一方、Fire TVは、Miracastに対応しており、Androidユーザーなら簡単にミラーリングできますが、iOSユーザーは専用アプリのダウンロードが必要です。
そのため、iOSユーザーにとっては同じApple社のApple TVのAndroidユーザーはFire TVが相性が良いといえます。
また、音声認識機能に関しては、Apple TVの現行モデルでは搭載していませんが、9月に発表された新型Apple TVでは、iOS搭載の音声アシスタント「Siri」に対応することになっており、大きな差はなくなりそうです。
価格は8200円(税別)
新型Apple TVの価格は未定

Chromecastとの比較

chromecast
Googleから発売されているChromecastは、Fire TV Stickと同じスティック型ストリーミング端末です。Fire TVとChromecastの大きな違いは、単体で動作するか、アプリ連携が必須かといった点だといえます。Fire TVの場合は単体動作できるため、スマホなしでもリモコンから動画やゲームを楽しめます。一方、Chromecastはスマホのアプリと連携して動作するため、手元にスマートフォンが必要となります。
価格は4200円

VODの時代に突入

VOD(ビデオ・オン・デマンド)とは、iTunes StoreやDMM.com, TSUTAYA TVのように見たい映画をオンラインで購入したり、低価格の月額料金制で映画やドラマがいつでも見たい時に何度でも再生できるサービスです。
国内のVODにはGYAO!、U-NET、dTVなどがあり、そこに海外で絶大な人気を誇る、Hulu、Netflix、Amazonプライム・ビデオが日本に上陸しました。
Apple TVやAmazon Fire TVなどのメディアストリーミング端末の登場により、スマホやパソコンで楽しむVODがテレビで見るVODへと変わり、急速にサービスが広がっています。
ビデオ屋さんにレンタルに行ったり、テレビ番組の時間に合わせてテレビを観るという生活から、いつでも好きな時に好きな動画を楽しむVODの時代へと世の中が変わろうとしています。
好きな時間に好きな場所で仕事をしているリモートワーカーにとって、好きな時間に好きな場所で好きなタイミングでなんでも視聴できるVODは、必須アイテムのひとつとなりそうです。

これから、初めてメディアストリーミング端末を購入しようと検討している方は、とりあえず、AppleユーザーはApple TVをAndroidユーザーはFire TVを購入することをオススメします。

参考リンク

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00UH6MXT8/
http://www.amazon.co.jp/dp/B00ZVNYLS8/
http://www.apple.com/jp/shop/buy-appletv/appletv
https://www.google.co.jp/chrome/devices/chromecast/

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