リモートワーカーのための都市インデックス NomadList

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1 各都市のリモートワーク環境の最適度合いをまとめたサイト

各都市のリモートワーク環境の最適度合いをまとめたサイト

NomadListは、世界の数々の都市を、平均的な１ヵ月の滞在費、インターネット速度、気候、フライト時間、公害などの環境、タイムゾーンを含めて紹介しています。
掲載されている都市の数は、スクロールダウンしていっても、耐えることがないほどたくさんリストアップされています。
デフォルトでは、人気投票で高い点を得た順に表示されていますが、「生活費の安い順」や「空気のきれいな順」など、ユーザーがニーズに合わせて検索することができます。

Noamadlistの創設

NomadListは、1年間に12社のスタートアップを立ち上げたことで有名な29歳のオランダのプログラマー、ピーター・レベルス氏によって創られました。NomadListは、彼の起業したビジネスの中で最も成功しているものです。
彼は起業の状況をこう語っています。

「私自身、デジタルノマドのリモートワーカーとして世界中の色々な都市を訪れました。その過程で、同じようにリモートワークで働いているフリーランサーや起業家に出会いました。タイのチェンマイのような都市では、都市全体がリモートワーク・コミュニティになっていました。また、コロンビアのメデジンや、インドネシアのウブドでも、こういうコミュニティを作ろうとした人たちがいると聞きました。でもそれ以外の都市のリモートワーク事情は、よくわかりませんでした。それで、リモートワーカーのための都市インデックスが必要だと考えたんです。」

彼はサイト構築前に、googleスプレッドシートを使って、世界の都市ごとの初期データを公開し、ユーザーの関心を得られるか試してみました。
驚いたことに、「都市の安全性」、「コーヒーショップの密度」、「外国人への友好度」など、彼が考えていなかったような指針が、ユーザーによってどんどん付け加えられていったのです。
手ごたえは十分でした。

ノマドコスト

彼は、ノマド用の最もベーシックな生活コストを算出するために、各都市の安いホテルやホステルのシングルルームに泊まり、1日3回外食し、「ノマドコスト」と呼ばれる基本的な生活費を計算しました。
サイトリリース後、次々とスポンサーの申し出や、広告を出したいという申し入れが来て、現在に至っています。
彼の作ったクリーンなインターフェイスは、ユーザーが「求人ボード」、「フォーラム」、リモートワーカーがネットワークしたり、自分の生活に組み込めるような「ミートアップ（会合）のスケジュール」の間を、自由に行き来できるように設定されています。

リモートワーカー達のコミュニティ #Nomads

NomadListの姉妹コミュニティには、#Nomadsがあります。
こちらもレベルス氏によって作られました。
ここでは、チームコミュニケーションツールSlack（スラック）のコミュニティ・プラットフォームを通じて、リモートワーカーたちがチャットしたり、リアルタイムでアドバイスを共有したりできます。
15ドル（約1,800円）の手数料で、デジタルノマドたちは、地域を指定したボード（例えば、インドネシアのバリ）で特定の経験についてディスカッションしたり、新しいスタートアップのアイデアへのフィードバックを求めたり、仕事やプロジェクトについて世界中の人々と繋がることができます。

旅先でのリモートワーク

スペインのカナリヤ諸島に住む、41歳のカルロス・ヘルナンデス氏もこのサイトを利用している一人です。
彼は、この6－7年、夏中はずっと旅先からリモートワークを続けています。

「自分のビジネスを持っていると、それから100％離れることは難しい。私は自分の仕事を愛している。この間、ベルリンに3週間だけ行って、仕事と旅行をどうやりこなせるか、やってみたんだ。家にいるよりよかったよ。新しい場所、新しい人々、新しいことに囲まれていると、生産性が上がる。早朝に起きて、カフェやコワーキングスペースで仕事をして、午後は観光したり、他のデジタルノマドのリモートワーカーと会ったりした。旅するたびに新しい人と出会って、世界中にネットワークも広がる。リモートワーカーだけじゃなく、地元の人ともね」

と語ります。
へルナンデスさんによれば、知っている都市ではAir BnBを通じてアパートを借りて、知らない都市では、早く人と知り合って、いいコーヒーショップを見つけたり、アパートを借りたり、コワーキングスペースを探したりするそうです。