男と女の免疫事情

男の弱さは世界共通

英語にはman flu(男性インフルエンザ)という言葉があります。英語圏の男性は風邪でキツイ時に「普通の風邪じゃなくて、man fluだからツライ」と言い訳をするケースがありますが、実際に、男性は女性に比べて、体が弱い生き物だということが明らかになっています。

男の免疫

男性は女性よりも免疫力が低いことが証明されています。ハーバード大学が行った実験によると、メスとオスのネズミに肺炎を引き起こすバクテリアを投与したところ、オスは感染症に対する抵抗力が弱く、メスの方が生まれつき、抵抗力が高いことが判明しました。これが、女性ホルモンの働きによるものだと判明したため、オスに女性ホルモンを投与したところ、回復スピードが早くなったそうです。また、スタンフォード大学医学部の研究で、男性ホルモンであるテストステロンが高い男性は、インフルエンザなどの感染症ワクチンに対する免疫反応が弱いことがわかりました。これは、感染症に対する抵抗力が低いことを示しています。

宦官は長生きだった

宦官(かんがん)とは、去勢を施された官吏のことで、中国や朝鮮の王朝に仕えていた人たちのことを指します。この宦官に関する研究で、男性が女性よりも寿命が短い原因に、男性ホルモンが関係している可能性があると発表されました。韓国の仁荷大学の生物学者ミン・ギョンジンの研究チームによると、14世紀から20世紀初頭に仕えていた、81人の宦官の平均寿命が70歳だったことが判明。これは、当時の男性の平均寿命よりも、14歳~19歳長かったことを示します。生活環境が整っていた王様の平均寿命が、50歳だった時代ですから、かなりの長生きだったことがわかります。しかも、中には100歳以上生きた宦官も3人いたのだとか。現在、100歳を超える人は、日本で3500人に1人、アメリカで4400人に1人の割合で存在します。それを考えると、調査対象の81人の中から3人も見つかったことは、偶然とは考えにくいと言えます。

どうやって免疫を上げる?

男性は、免疫が元々弱いので、更に免疫を弱めるような習慣は避けることが、免疫を上げるうえで重要です。例えば、喫煙は、感染症からの回復を遅らせ、睡眠不足は体を守るT細胞を少なくし、風邪を引きやすくしてしまいます。こうした悪習慣は、断ち切りましょう。また、軽いウォーキングやランニングなどの、適度な運動をすることで、抗体や白血球を体全体に素早く循環させ、素早く体から細菌やウィルスを追い出すことができます。

笑うと免疫力が上がる

こちらの動画では、免疫を上げる方法に、「笑うこと」、「楽観的なること」を挙げています。無理やりでも笑うと、ストレスが減少し、体を喜ばせるホルモンが出るそうです。また、楽観的な人は普通の人の2.5倍ガンにかかりにくいことが分かっているんだとか。いつも、仕事でカリカリしていませんか?仕事で失敗して、落ち込んでいませんか?「まぁ、こんなこともあるかー。」くらいの気持ちで、免疫を上げて元気にいきましょう。

食べ物で免疫力アップ

キャベツには免疫を刺激し、バクテリアやウィルスを殺菌する効果があります。また、お寿司についてくるガリにも殺菌効果があります。ガリは生姜で作られているのですが、生姜には風邪やインフルエンザを予防する効果があります。

これから、どんどん寒くなってくる季節。免疫を考えた習慣を身につけていないと、治りにくい風邪をこじらせて、体を壊してしまうかもしれません。忙しくても、体を大切にした生活を心がけましょう。

参考

Source :
http://www.reuters.com/
http://www.dailymail.co.uk/
http://med.stanford.edu/
http://allabout.co.jp/
http://psychcentral.com/
http://www.betterhealth.vic.gov.au/
http://www.nlm.nih.gov/
http://mightynest.com/
http://www.lifehack.org/

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