フリーランス経済に不可欠なキャリア・アドバイス

世界最大の会計事務所Deloitteによる新たなグローバル調査では、仕事がパートタイマー、フリーランサー、契約業者によって行われるギグエコノミーの成長が明らかになっています。米国企業の幹部の42%が、今後の3〜5年間で、非正規労働者(専門用語で「ギガー」と呼ばれる)を使うだろうとしています。この報告書はまた、現在米国労働者の3人に1人がフリーランサーで、この数字は2020年までに40%にまで成長するだろうと予測しています。
非正規労働者の雇用が増える傾向にある現在、求職時に最強候補になるにはどうすればいいかを考えておくことが大切になってきます。

http://www2.deloitte.com/us/en/pages/human-capital/articles/introduction-human-capital-trends.html

なぜギグは、これほどビッグなのか

グローバル市場の技術進歩や、ビジネスの変化の急速なペースは、企業に自らの構造の再検討を促しています。新しい経済で成功するために、組織は迅速に拡大、契約できなければなりません。
フレキシビリティが求められる別のファクターは、職場の構成人口の変化です。特にミレニアルズと年上の労働者にこれが言えます。多くのミレニアルズは、働きたい時、働きたいだけ働ける仕事を求め、多くの団塊世代は半引退にシフトダウンするために、より柔軟な仕事を求めています。
一頃、下位レベルの労働者と見なされていた非正規労働者は、今ではありとあらゆる分野に見られるようになりました。企業が科学者、ライター、エンジニアなど熟練した知識労働者を雇うことは、もはや珍しいことではなくなっています。

多くの組織が、熟練したフリーランスの才能を得ようと競争しているために、そのような労働者の仕事環境や報酬の改善への動きも見えています。2016年3月のWorldatWork協会誌「Workspan」のカバーストーリー「The Contingent Workforce is Coming! (非正規労働力がやってくる!)」はこの状態への警告を提示しています。「職場の柔軟性は従業員に便宜を図るものではなく、多くの労働者がフリーランスになりつつある現状での、食うか食われるかの競争戦略なのだ」とこの記事は述べています。
雇用者が時代の変化に適応しなければならないように、非雇用者もそうしなければなりません。現在はフルタイムの仕事に従事している方も、将来状況が変わる可能性があることを認識することが大切です。

市場性を高める4つのステップ

ワークスタイルをフレキシブルなギグに切り替えたい時、あなたの市場性を高める4つのステップがあります:

1.雇用者主催の研修を活用する

スキルがアップデートされているほど、フリーランサーとしての市場性は高まります。企業の中には有利な授業料の返還プランを提供しているところがあります。また別の企業では、ワークショップ、ウェビナーやオフサイトトレーニングを含んだ訓練を提供しています。あなたが業界の研修に参加するために、会社がスポンサーとなってくれる場合もあります。そういった機会を利用してスキルアップするとともに、ネットワークも広げておきましょう。

2. チームワークとプロジェクト管理スキルを磨く

Deloitteの報告書は、企業が上下関係の組織から急速に離れて、チームベース志向に向かっていることを強調しています。「ビジネスは、伝統的企業というよりも、ハリウッドの映画製作チームのようになりつつある」と言われます。一つのプロジェクトに取り組むために人々が集まり、それが完了すると次のプロジェクトへ去っていくというように。
その結果、強いチームワークとプロジェクト管理スキルを持つフリーランサーの雇用への企業の関心がますます高まっています。可能な限り、現在の職場でボランティア活動をし、これら2つの重要なスキル分野であなたの履歴書を強化するようにしてください。

3. フリーランス求人ボードを監視する

オンラインのフリーランス専用求人ボードが増加しています。それらには広い範囲の産業をカバーしているものと、固定の業界を扱っているものがあります。
求人ボードに目を通すことによって、フリーランス市場で需要の高いスキルが見えてきます。それがわかったら、自分に必要なスキルを高めるために行動をとってください。

4. ネットワーキング活動を増やす

多くのフリーランサーは、ネットワークを介して仕事を見つけています。企業に採用されている間にネットワーキング活動を強化して、それを拡大する機会を活用してください。
「Getting the Job You Want After 50 for Dummies(ダミーのための50歳から望みの職を得る法)」の著者ケリー・ハノン氏は、「雇用者には知り合いか、知り合いの知り合いを雇う傾向があります。毎日少なくとも1人にアドバイスを求めたり、それを与えられる知り合いがいるかどうかを尋ねてみてください」と言っています。
それは友人、親戚、かつての同僚やソーシャルメディアで知り合った人かもしれません。あなたが今すぐフリーランスになることを考えていなくても、人脈は何かと役立つものですし、これはあなたが将来必要とすることがあるかもしれないギグをつかむための良いアドバイスと言えるでしょう。

参考
http://www.forbes.com/sites/nextavenue/2016/03/21/essential-career-advice-for-the-freelance-economy/

Image credit: Simon Hattinga Verschure via Unsplash

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