経営者をやめて、フリーランスになった者の末路とは・・・?

コンサル志望~WEBクリエイターを経て経営者に

学生時代の早いうちから経営コンサルタントを目指していた私は、運よく某コンサルティングファームへの就職が割と早い段階で決まっていました。
こういった企業の採用試験では、採用試験で様々な経営上の問題について解決策を論述させたり、ケーススタディ形式で数名の学生にグループ単位で解決策を出させたりといった実践的な試験が行われます。
そうなると必然的にマーケティング理論や組織論を勉強して就職試験に挑む学生達が大挙して押し寄せるような状況になるのですが、私個人も典型的な「理論学生」の1人だったわけです。
学生時代の私は、生意気にもきっちりと理論を学べば経営など簡単にできると思い込んでいました。
典型的な頭でっかちだったと思います。

しかし、このまま順風満帆の社会人生活を送れると考えていた矢先、私は突然の精神疾患によって数ヶ月外出すらまともにできないような状態になってしまいました。
それで結局望みどおりの就職先に行くことができなくなってしまったのです。
病気自体は半年ほどで完全に治りましたが、以前のようにコンサル業界への就職意欲はすでになくなっていました。
それに伴って、私は「就職活動を一切やめて、とにかく自分のやりたいことをやってみる」
と決めたのです。
WEB制作の業界に入ったのはそれがきっかけであり、大学4年の半ばから、私は某WEB制作の専門学校にダブルスクールを始めました。
当時既にWEB業界は成熟期に入っていましたが、まだまだ就職するには困らない時代だったと思います。

大学卒業後、無事専門学校も無事卒業した私は、専門学校が斡旋してくれた案件をこなしたり、そこで知り合った友人たちとチームを組んで仕事をする毎日でした。
そうして2年ほどクリエイターとして活動してきた私ですが、ある企業の立ち上げを手伝ったことにより、自分の会社を創りたいという気持ちが日に日に強くなってきていました。
そんなとき、その企業の前任の経営者が別事業立ち上げのために身を引く決断をして、後任にはなんと私が選ばれてしまったのです。
「大抜擢」という印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、元々立ち上げ2年ほどで、社員数も外注を併せても5人程度の制作会社です。
経営者としての資質を買われたというよりは、メンバーのなかで単純にディレクションが最も上手かったのが私だったというだけの話だと思います。
ですがもともと独立を夢見ていた当時の私は、ここは渡りに船とばかりに引き受けました。
そこから短い間ではありますが、私の経営者としてのキャリアが始まったのです。
しかし、残念ながらそれは茨の道の始まりでした。

実行力こそがすべて?

ビジネスを興そうという人にとって、最も重要なのは「行動力」であるといわれます。
これは様々なビジネス書や自己啓発本にも書かれていることでしょう。
その通りだと思います。
会社を興すにしろ、自営業者としてビジネスを始めるにせよ、とにかく実行してみることこそが大事なのは確かでしょう。
とにかく初めに挑戦してみて、多くの情報を得て、新しく得た学びをひたすらに実行していく・・・。
それこそが経営者時代の私が最も大切にしていた考えでした。
少なくとも当時の私はそういった精神の塊だったといえます。
今になって思えば、頭でっかちな経営批評家気質だった過去の自分に対する反発心からだったのでしょう。
よく「机上の空論」といいますが、学生時代から様々な経営理論やマーケティング戦略を独学で勉強してきたにも拘らず、結局それを生かせないままだった自分自身に苛立ちを覚えていたわけです。
そういった知識が実際の経営にはほとんど役に立っていなかったこともあります。
当時の私は「そんなものいくら勉強したところで評論家になるだけじゃないか」と思っていたわけです。
正直、そういった理論を振りかざすような人々をどこか醒めた目で見るようになっていました。
「実際に経営したこともないくせに」と。
そして何よりもひたすら「実行してみる」ということこそが重要なのだと感じていました。
とにかく「トライ&エラー」を繰り返し、改善を重ねていくことこそが肝要であり、細かい理論など必要ない。
そう考えていました。

しかし、今の私からすればそれもまた必ずしも正しくはなかったと感じています。
残念ながら、実行力があるからといって必ずビジネスが成功するわけではないのです。
不幸なことに、私がそれに気づいたときには既に経営が傾きつつありました。

「お荷物」経営者が学んだ「こだわる」ということ

基本的にWEBサイトなどの制作会社は、成果物を納品して資金を回収するまでの期間が他の業種に比べて長めです。
場合によっては回収までに半年以上かかることだってあります。
そして制作自体をメインのビジネスに据えている場合、たとえ売り上げが上がったとしても翌月にはほぼゼロからスタートしなければならない。
その繰り返しなわけです。
ですから、とにかく毎日朝から晩までひたすら働いていました。
特に専門学校時代から制作途中にデスクの下で寝るような人達と同じ環境にいたわけですから、何日も事務所(といっても小さなアパートの一室でしたが)に泊り込んで徹夜で仕事をするなんてことは、ある意味当たり前だと思っていたのです。
それでも経営者はやることが多いもので、私は常にやるべきことに追われていました。
幸いなことに、前任の経営者がほとんどの経営システムをつくってくれており、私はほとんどそれを踏襲するだけだったのですが、それでも休む暇がないほど忙しかったのです。
そういった生活を続けているうちに、徐々に仕事に「埋没」していくようになってしまいました。
気がつくとビジネスのあらゆる面で「何か即効性のあるノウハウはないか?」と探し回るようになっていたのです。
当然、ビジネスを回す際には、決して世間で流行しているノウハウや効果があるとされているやり方を片っ端から実行していけばいいというものではありません。
それは私が身をもって学んだことです。

しかし、当時の私はそういったことを考える余裕すら失っていました。
徐々に下がっていく売り上げが私にかなりのプレッシャーを与えていたのです。
案の定、周りに聞いた方法やネット上で効果的であるとされている方法を色々と試しましたが、ほとんど効果を上げることはできませんでした。
新米の経営者のなかには、私のような状況に追い込まれている人もいるかもしれません。
今でこそいえることですが、当時の私は「実行」の名の下に、まったく「戦略」というものを蔑ろにしてしまっていたのです。
中小企業の多くが、実は明確な「戦略」をもたないままに経営をして失敗しているという記事を読んだことがありますが、私も典型的な失敗パターンに嵌り込んでいたわけです。

事実、専門学校を卒業したあたりから何気なくやってきたやり方が、世間で最新といわれるノウハウよりも自社の売り上げに貢献していました。
つまり、重要なのは新しい方法だったり人気のあるノウハウを盲目的に行うのではなく「無駄なことを一切せずに、やるべきことを絞る」ということだったのです。
そしてそのうえで試行錯誤を繰り返すことが必要でした。
前項で様々なことを闇雲に実行したから失敗したという主旨のことを述べましたが、自分達のビジネスにとって必要な情報やノウハウを見極めたうえで実行することが大事だったわけです。
無論「改善」それ自体は悪いことではありません。
むしろビジネスには必須のことでしょう。

しかし、自分達はどこを目指すのか、あるいは「お客さん」は誰なのかといった、企業にとって最も重要な問題に寄与しない情報・ノウハウはビジネスの邪魔にしかなりません。
何の利益ももたらさないものをいくら改善したところで無意味なのです。

言われてみれば「単純」なこと。でも現実は・・・

「やるべきことを絞る」と言葉にすれば簡単なようですが、小さいながらも企業経営者という立場にいると、沢山のやるべきことに囲まれるようになります。
そのすべてが重要なことのように思え、気がつけば「儲け話」を追いかける人のごとく、本当に細かい部分についてまで効果的なノウハウを追い求めてしまうことはよくあります。
特に当時の私を含め、世間の情報に流されやすい人は、次々に押し寄せる情報に溺れてしまい、新しいとされることに片っ端から挑戦しようとしてしまいます。

しかし、これではうまく行きません。
なぜならば、特にビジネスに関する情報に顕著なのですが、自分の処理能力を遥かに超えた量の情報が入ってくるからです。
最新のマーケティング手法、コピーライティングの技術、効果的なクロージングの方法や果てはSNSなどのビジネス利用法・・・枚挙に暇がありません。
よく組織が潰れる典型例として、色々なアイディアを連発したり奇を衒った方法を繰り返した挙句に、結局上手くいかず駄目になってしまうといいますが、これは真実でしょう。
本当に様々な方法を試すのですが、そのどれもが中途半端な状態になってしまい、結局は何一つ効果を上げられなくなってしまうのです。
別にそれらの方法に効果がないというわけではありません。
問題なのは、たとえ有効なノウハウだったとしても、それを実行する側が正しいやり方で行うだけの能力を身につけられていなかったり、そのための勘所(カンドコロ)がわかっていなかったりすることなのです。
自分達のビジネスとは直接関係のないノウハウまで取り入れてしまう可能性だってあります。
私の場合も、多くの失敗のなかでほとんど唯一売り上げに効果を上げたのは、学生時代から多くの人が実践していた、いわば「手垢のついた(と少なくとも私はそう思い込んでいた)」方法でした。
そういった「定石」ともいえるやり方を自分のビジネスに合うように洗練させていくことこそが重要だったにもかかわらず、当時の私は完全に「ノウハウシーカー」と化していたわけです。
沢山の経営理論やマーケティング理論などの知識に反発して「実行力」を掲げていたにも拘らず、気がつけば情報やノウハウを追いかけていたのが当時の私でした。
本当に皮肉な話だと思います。

「走りながら考える」のバランス

よく経営は「走りながら考える」ということがいわれますが、私も含め多くの起業家やビジネスマンはこのバランスが偏りすぎて失敗していることが多いのだと思います。
当時の私のように、行動を重視するあまり戦略がまったくないか、あったとしてもそれが的外れであることに気づかぬままに実行のみに重きを置いてしまう・・・。
逆に、学生気分の抜けなかった頃のように、様々な情報を集めることに躍起になってしまい、気がつけば「ビジネス批評家」のようになってしまう恐れもあります。
ビジネスに関しての意思決定では、得に顧客に関する情報をはじめとして、売り上げに寄与する情報を得ることは必須です。

しかし、止め処なく押し寄せてくる様々な情報に流されるあまり、ビジネスの処方箋としてではなく、自分自身の「精神安定剤」として様々な情報やノウハウを集めることに躍起になってしまってはいけません。
自分のビジネスに関連する「すべて」を知っておく必要があるのだと盲目的に思い込んでしまうことで、自らの頭に無駄な情報まで詰め込み、その結果、自分が「本当に取り組まなければならないこと」に集中することができなくなってしまいます。
「隣の芝生は青い」なんて諺がありますが、ネット上に溢れている成功談やノウハウも含め、実際蓋を開けてみれば取るに足らない情報でさえも、すばらしいものに感じられることがよくあります。
ですが、こういった細かいことに関してまで詳細に情報を集めてしまうのは、集中力の浪費につながります。
そしてそれが自分のビジネスにとって最も重要な基本までおろそかにしてしまう原因となるのです。
企業として「何をすべきか」を決めるのが戦略なわけですが、同じぐらい重要なのが「何をしないのか」を明確にすることなのだと、私は今更ながらに知りました。

しかし、経営状況はかなり悪化していました。
数ヶ月にわたって赤字経営が続いていたのです。
これは前任の経営者(創業者)から数えても最悪の事態だったのです。

フリーランスという立場へ

そのような失敗を経て、私は経営者という立場を離れ、フリーランスとして出直すことにしました。今から3年以上も前のことです。
前項で述べた事実を知ったことで経営上は何とか黒字を取り戻すことができていましたが、自分自身で一からビジネスを立ち上げることを知らなければいけないという思いが私のなかで非常に強くなっていたからです。
一から企業を立ち上げることも考えましたが、諸々の事情で資金的にも非常に逼迫していました。
それに企業を経営していた頃は、結局前任の経営者があらゆるシステムを既に構築してくれていました。
そういったシステムを一から構築できなければ、この先本当に自分のやりたいビジネスができないのではないかと強く感じてもいたのです。
実際、私は前任の経営者が構築したビジネスシステムをそのまま踏襲すればよかったのです。
そのほとんどがマニュアル化されており、周囲のスタッフの役割分担も完全に効率化されており、ほとんど改善の必要はありませんでした。
私個人はなんら経営者として新しいことを始める必要はなかったのです。
その事実に、私は戸惑いと不安を感じていました。
「自分は本当に経営者として必要なのだろうか?」
周囲のスタッフには決して口にはしませんでしたが、どうしても前任者のレールの上を機械的に歩いているようにしか感じられなかったのです。
そういう思いが募り、経営者として抜擢されて2年程が経過したとき、私は後輩のディレクターに経営を任せることにしました。
そして私自身はフリーランサーとしてWEBサイト制作よりもWEBマーケティングに特化した事業を始めることに決めたのです。

当然、フリーランスは自営業者なわけですから、法人よりも「信用」という面では劣ってしまうことは否めません。
私の場合は専門学校時代からWEB業界における最低限の人脈がありましたから、自分一人だけでは手に負えない案件を依頼された場合でも、周囲と協力しながらチームを組んでビジネスを回すことができます。
まったく経験したことのない業種で独立した場合はそれは難しいでしょう。
特にフリーランサーの場合はそれが顕著です。
ですが、それでも本当にフリーランサーとして独立したいと考えていて、自分の提供する商品・サービスに自信があるのならば、できるだけ早く始めるべきだと思います。
その理由は、フリーランサーにとって自らの「信用」を構築することよりもより重要なことがあるからです。

フリーランサーにとって最も重要なこととは?

私のように経営者という立場からフリーランサーになった場合の注意点として、どうしても「体裁にこだわってしまう」ということがあります。
そしてそれこそが開業したばかりのフリーランサーに最も嵌りやすい「落とし穴」であるといえると思います。
なぜならば、残念ながら私もこの落とし穴に嵌ってしまった一人だったからです。
おそらく他人の経営していた会社を引き継いだだけで、一度も「創業」するという経験をしたことがなかったのも、この落とし穴に嵌った原因なのでしょう。
それはビジネスにおいて最も重要なことを忘れてしまうということです。
その重要なこととは、ズバリ販売などの「営業活動」です。
私も含め、本当に沢山のフリーランサー達がこの事実を忘れてしまっていると思います。一歩引いてみれば本当に当たり前のことなのですが、意外にもこのことを忘れてしまい、他の本当に些細なことに時間や資金を使ってしまうフリーランサーや起業家が沢山いるように思います。
当時の私も含めて・・・。
たとえば起業経験のある人や、フリーランサーとして活動されている人は、こういった経験はないでしょうか?
開業するにあたって、屋号のロゴや名刺のデザインにこだわったり、契約書の雛形を作成したり、自分の扱う商品に関する販促資料を充実させたり・・・。
自分では開業前にあらゆる準備を整えておくことで、ある程度理に叶った経営をしていると思い込んでいるのですが、残念ながらそれはきちんとしたビジネスに「見せかける」ための活動でしかありません。
私はそれを身をもって知ったのです。
特に活動を始めたばかりのフリーランサーは、自らの信用を勝ち取るためにきちんとしたイメージを作り上げようと躍起になります。
特に私のようにWEB制作の現場にいたような人間は、なまじ自分自身である程度のWEBサイトが作れてしまいますから、どうしても見栄えのよいホームページをつくって少しでも印象をよくしようと考えてしまいます。

しかし、繰り返しますが開業前後のフリーランサーにとって最も重要なのは「販売」をはじめとした営業活動です。
それ以外にはありません。
そこそこの見栄えのホームページを作成し、様々な販促ツールを制作し、屋号のロゴやスタイリッシュ(であると自分では思っている)名刺をデザインした私が直面したのは、自分の提供するサービスがほとんど市場に受け入れられないという事実でした。
開業してからの数ヶ月は、恥ずかしいことに新規の売り上げをほとんど上げることができなかったのです。
かつての知り合いや経営者時代の取引先にお願いすることで、何とか生計を立てるのがやっと、といった状態でした。

よい商品・サービスはお客さんが決めるという、当たり前のこと

確かに知り合いのフリーランサーのなかには、イメージこそ重要だと力説する人もいました。
駆け出しのフリーランサーにとって最も重要なのは信用だからと。

しかし、実態はいくら自分や自分の扱う商品の「見栄え」をよくしたところで、それがお客さんに受け入れられなければ何の意味もありません。
実際にお客さんからのフィードバックがあるまでは、何が「お客さんにとって」価値があるのか、はっきりとはわからないのです。
ですから、これは創業したての経営者にもいえることだと思いますが、駆け出しの事業主にとって重要なのは、ある程度市場調査をしたうえで、実際に商品やサービスを「販売」してみることです。
これは早ければ早いほどいいと思います。それによってお客さんからのフィードバックを得られるからです。
そうしてお客さんからのフィードバックの「ループ」によって商品・サービスを市場に受け入れられるものにしていくことが重要なのです。
市場に出す前に自らの扱う商品やサービスを「完璧」に仕上げようと考える事業主が多くいるようですが、残念ながらそのほとんどは無駄に終わるでしょう。
私が開業前に熱を入れて作成したロゴや販促ツールのほとんどすべてが、自分のビジネスに何の利益ももたらさなかったように・・・。
駆け出しのフリーランサーは、まずそのほとんどの時間と資金を「販売」にあてるべきです。それ以上に重要なことはありません。
私も考えを「販売重視」に改めてからは、何とか安定して売り上げを上げられるようになっていきました。

経営者・フリーランサーの共通点は?

これまで私の経歴と通じて、経営者とフリーランサーのそれぞれの立場で「失敗」について語ってきました。
両方の立場を経験してみて、当然それぞれの仕事の仕方や優先順位のつけ方に若干の違いはありますが、共通していることもあります。
特にビジネスを回すうえで陥りやすい「罠」については、かなり似通ったところがあると思います。
それはどちらの立場にせよ、余計な情報に振り回されてはいけないということです。
ビジネスにおける戦略は、自分なりに導き出したものでなければなりませんし、そのヒントは自分の提供する商品・サービスを買ってくれるお客さんだけが知っています。
口にすると簡単なことに思えるかもしれませんが、私のように情報に埋もれて身動きがとれなくなっている人がかなり多いところを見ると、やはりこの事実はビジネスをするうえでかなり重要なことであると感じます。
また、個人でビジネスをしていても、企業という形態をとっていたとしても、それぞれの売り上げの状態やビジネスの規模によってやるべきことは基本的に変わりません。
これは逆にいえば、それぞれの段階でやるべきことを間違えてしまえば、個人事業だろうと企業だろうと変わらずに失敗してしまうということです。
そして最も重要なのは、自分の「やるべきこと」をはっきりさせそれ以外は他に任せてしまうことです。
これはフリーランサーでも同じことです。
自分の最も力を発揮できる分野で仕事をし、それ以外は思い切って誰かに任せてしまう方が全体的なパフォーマンスが圧倒的に上がります。
特にフリーランサーは、開業時においてほとんどの仕事を自分でやらなければならないことが多いですが、そのままの状態でビジネスが回っていくと、いずれ「やらなければならないこと」に埋もれるようになります。
そうならないように外注などを中心にシステム化を考える必要があります。要は人手の問題ではなく、ビジネス戦略の問題であるということです。
長期的に売り上げを上げ続けるには、自分を疲弊させてガムシャラに働くのではなく、自らの強みを活かしつつ、本当に重要なことに集中して取り組むことです。
何も考えずに目の前の仕事だけをこなしていると、ついつい長時間働き続けてしまったり、無駄にエネルギーを消費するような働き方になってしまいます。
そうではなくて、沢山のエネルギーとともに働けるような環境を整えることこそが重要なのです。
皆さんもそんなビジネスを目指してみませんか?
これまでの私の「失敗談」が、読者諸兄の糧となることを望みます。

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