学びを次のレベルへ導く、コワーキングアンカンファレンス・アジア

バリ島へ仕事で行くという人はあまりいないでしょうし、観光に二度も行く人は、稀でしょう。住民が、世界の中心だと信じるこの島は、あらゆる種類の人々を魅了して止みません。素晴らしいサーフィンの場所を求める人、ヨガの動きを完璧にしたいと思っている人、自分探しをする人など、コワーキングカンファレンスが目的でない人をも含めて。
Hubud (Hub in Ubud) の共同創設者スティーブ・モンローさんとピーター・ウォールさんが、昨年に引き続き、今年もこの島をコワーキングアンカンファレンス・アジアの開催地に選んだのもそのためです。2016年コワーキングアンカンファレンス・アジアは、美しいバリ島の都市Ubud で2月24-28日に開催されました。

人々を魅惑する開催地バリ島

すでにある10か所のコワーキングスペースに、建設中のものも加え、バリ島は今インドネシア、東南アジア全域のコワーキングの支援地として主導的な役割を果たしています。エリザベス・ギルバートの「Eat Pray Love」の出版と、ジュリア・ロバーツによるその本の映画化以来、押し寄せている旅行者の数からすれば、この場所に信頼性の高いインターネットとワークスペースの需要が高まるのも当然と言えるでしょう。コワーキングコミュニティに参加することに興奮している外国人居住者や地元住民もたくさんいます。
世界的なコワーキングの発展と、より大きな業界全体の新しいサブセットの創設に伴い、この進化をサポートしようとする数えきれない数のカンファレンスが、世界のあちこちで開催されています。コワーキング業界の新人たちは、コワーキングスペースをオープンするために、wikipageや Google group以外のリソースを必死に探しています。既存スペースの所有者たちは、さらなるネットワークを求めて、スペースの拡大を計画し、だれもが自らのビジネスをより有益かつ効果的にするためのベストな運営方法を追求しています。

ユニークなアンカンファレンス

コワーキングアンカンファレンス・アジアは、世界各地で開かれているカンファレンスとは異なります。それは開催地だけでなく、主催者のユニークなアプローチのためです。Hubudの共同創設者たちは、教育分野の背景をもっています。それはHubud が経営する、新しい教育センターTurnpointの設立や、コワーキングスペースの運営方法にもよく現れています。世界のカンファレンスに触発された彼らの唯一の目標は、このような概念をアジアとインドネシアのコワーキングコミュニティへもたらすことです。この種のプログラムでは初めての試みなので、目標達成度は低く保っています。しかし、30のコミュニティからの200人近い参加者の情熱は、主催者のそのような懸念を吹き飛ばしてしまいそうです。

アンカンファレンスの焦点

昨年の参加者のフィードバックと、他のカンファレンスの観察から、自らのプログラミングとグローバルな成果をめざすCUAsiaチームは、何度も同じ質問を自らに繰り返してきました。それは「どうすれば参加者により多くの価値を与えられるか」「どうすれば量より質を追求できるか」ということです。 それが今年のイベントの中心テーマであり、それが小旅行と、島や新しいコワーキングアカデミーのキューレートされたツアーを加えた、コワーキングインドネシア・プログラム(今年は英語で開催)に明確に現れています。
コワーキングアカデミーは、新たにコワーキングスペースを開こうとしている参加者や、開いたけれども運営が滞っている参加者へ、学びと解決方法を与える終日のワークショップです。プレゼンターには、Indy Hallのアレックス・ヒルマン氏、Collective Worksのジョナサン・オバイン氏、inspire9のメリーナ・チャン氏など、コワーキングの専門家が名を連ねています。「コワーキング101」のプログラムとは異なり、参加者は学んだことの実践をサポートするための有形ツールとテンプレートを受け取ることができます。

初日アジェンダ

カンファレンス初日には、ほかでは入手できない、2015年グローバルコワーキングカンファレンスの結果を、Deskmagのカーステン・フォーチ氏が発表します。業界の統計とデータに加えて、ワークプレースデザインの専門家アニサ・モハメッド氏が「仕事の将来:目標>場所」を発表します。その他にも「アジアのデジタルノマド」、「ショッピングセンターでのワークスペースの増加」、「コワーキング2.0-ニッチなスペースと新しいモデル」などのプレゼンテーションがあります。

第2日

二日目は、参加者が議題やディスカッションを設定する、従来のコワーキングアンカンファレンスで、よりよい対話と参加者同士のインタラクションが持てるよう企画されています。前回のアンカンファレンスセッション参加者の主なフィードバックでは、業界の成長に伴い、カンファレンスセッションに参加した人たちとの連絡が途絶えがちだという点が挙げられました。参加者数が多いことは、必ずしも価値の高さを意味するものではありません。このセッションでは、コワーキングの旅の途中で同じような状況にいる人々により良いつながりを与え、新しいビジョンでの訓練を与えることで、参加者が学んだことを有効に実行するための追加ツールを提供します。

参考
http://coworkaholic.com/
http://www.cuasia.co

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