リモートワークの効率が上がる「デスクストレッチ」メソッド

「体の硬さ」は肥満・関節痛など体全体に関する悩みに繋がっている

少し腰を曲げて床に落ちているものを拾ったり、体を大きく使うスポーツを楽しんだりしたときなどに、「体が硬くなった」という言葉をよく耳にします。

この言葉を正確に表現すると、「関節の可動域が狭くなった」ということになりますが、それは同時に「筋肉が伸び縮みしにくくなった」という意味にもなるのです。

筋肉の伸縮作用が弱くなってしまうと関節を大きく動かすことが難しくなってしまい、想定よりちょっと関節を広げようとしただけで支える筋肉を傷つけてしまいます。

筋肉が傷つくと動く範囲がもっと狭くなり、体を動かさないことでさらなる運動不足へと進み肥満となってしまう「負のサイクル」に陥ってしまいます。

筋肉の伸縮作用が弱まると、血液を送る血管を動かす力も弱くなってしまいます。

血液のめぐりが阻害されてくると疲労物質のめぐりも滞ってしまうので、体のいたるところでコリが発生したり痛みになってしまうのです。

これらは体の各機能が衰え出す高齢者の方々に比較的多い状態と言えますが、最近の足腰を使わなくてすむ便利な生活のことを考えると、年齢に関係なく注意が必要なことだとも言えるでしょう。

動かす機会が少ないリモートワーカーの関節と筋肉は大丈夫!?

関節と筋肉は動かさないでいると、年齢に関係なく少しずつ衰えていきます。

これは特に室内にこもって仕事をする人に関係のあることのようです。

外に出て作業をする人や外回りをする営業マンなどは、比較的にアクティブな体のイメージがありますが、プログラミングや設計などデスクワークをする人は関節や筋肉が動かされていないイメージがあるように感じます。

その前提で考えるとリモートワーカーの人は、忙しさや案件の違いにもよりますが、多くの場合デスクに張り付いて画面を凝視しながらキーボードやマウスを動かしているというタイプなのではないでしょうか。

普段から常にデスクに張り付いているというタイプのリモートワーカーは、特に関節や筋肉の健康度合いについて注意が必要です。

1日中デスクで固まって仕事をしていると、血液のめぐりが滞り筋肉や関節・さらには内臓器官にまでよくない影響が及ぼされてしまう可能性も否定できません。

それでもどうしても時間的・作業内容的にデスクを離れることができないのであれば、その場で座ったまま体を動かしメンテナンスをおこなうことをおすすめします。

基本的な姿勢を形づくったうえでゆっくりと体を伸ばし呼吸も整えることができれば、疲れきった頭の意識もハッキリと持ち直すことも可能です。

デスクに腰掛けるあなたの姿勢、「肩・背中・腰」の形は正しいですか?

いくら体を動かしたところで、そもそも座った際の「姿勢」が良くなければ、せっかくリラックスした関節と筋肉もすぐにまた硬くなってしまいます。

体を動かす前に、リラックスした関節と筋肉の状態が長く継続できるよう、まずはデスクに腰掛ける「姿勢」を確認してみましょう。

まず「肩」に余計な力が入っていないでしょうか。

よくありがちなのが、デスクと椅子の高さが自分に合っておらず、デスクに手を置いてキーボードを叩く際に肩と首をすくめてしまうような姿勢になってしまう状態です。

これでは常に首や肩の筋肉が緊張してしまい、思考能力も長時間保つことが困難になってしまいます。

首や肩に力が入らないような状態になるよう椅子の高さを調節し、楽にキーボードを叩いたりマウスが動かせるような姿勢を作りましょう。

次に「背中と腰」です。

画面を一生懸命のぞき込んで眺めようとし、ついつい背中と腰が曲がっていませんか?

胸をしっかりと張りだして背中を伸ばし、お尻を椅子の奥も方でしっかりと固定し腰を伸ばしましょう。

この姿勢をとることができれば、自然と肩や足もリラックスできるようになるはずです。

リモートワーカーのためのデスクストレッチ「上半身編」

デスクに長時間腰掛けてもリラックスできる姿勢をマスターすれば、次は体を動かし筋肉を伸ばすことで関節可動域を確保することができる「デスクストレッチ」の実践です。

まずは「上半身」。

上半身をリラックスさせるには、「背中の筋肉」をしなやかな状態に持っていくことが効率的であり効果的だと言えます。

背中の筋肉を柔らかく動かすには、両腕と肩をとにかく大きくゆっくり広げていくことが秘訣です。

最初は両腕を床と水平に、手の指先までしっかりと伸ばしながら左右大きく広げていきます。

両腕をしっかり伸ばしきったら、そのままの姿勢で徐々に胸を張っていきます。

両腕と胸を大きく開いて、自然な形でゆっくりと呼吸しながら10秒ほどリラックス。

時間が経過したら、今度は背中を曲げながら両腕を床と水平にゆっくりと前方に伸ばしていきます。

首も下方に曲げ、胸も縮めて両手を前方で合わせ、再びゆっくりと呼吸しながら10秒ほどリラックス。

この一連の動作で1回となります。

3回ほど繰り返せば、背中全体と胸・肩それぞれの筋肉が伸縮し、各関節の可動域も大きく確保できるようになるでしょう。

リモートワーカーのためのデスクストレッチ「下半身編」

続いて「下半身」。

リモートワーカーにとって、この「血液循環ポンプ」である下半身を動かすことこそが、体の総合的な健康維持・向上・メンテナンスに繋がると言っても過言ではありません。

まずはかかとを床に付けた状態で、膝を伸ばして片足を前方に伸ばしましょう。

そのままの姿勢で、お尻を支点にしてゆっくりと上体を前方に倒していきます。

太ももや膝の裏のスジが伸びていく感覚を実感できますか?

スジが伸びた状態だと筋肉に力が入ってしまいやすいのですが、できるだけ筋肉には力を入れずにリラックスした気持ちでゆっくり呼吸し、10秒ほど静止します。

数え終えたら、再びゆっくりと元の姿勢に戻ります。

これを左右の足交互に繰り返し、合わせて1回です。

この動作もやはり3回ほど繰り返しましょう。

次に足首のストレッチです。

先ほどの姿勢と同じように、かかとを床に付けた状態で膝を伸ばして片足を前方に伸ばします。

足全体を伸ばした状態で気持ちをリラックスさせ、つま先を自分の方に向かって反らせていきます。

つま先を反らせたら、ふくらはぎの筋肉が伸びている感覚を実感しましょう。

しばらくしたら、かかとは多少浮いても構いませんので今度はつま先を前方に向かってバレリーナのようにしっかりと伸ばしていきます。

つま先を前方に伸ばしきったら、すねの筋肉が伸びている感覚を実感しましょう。

しばらくして、つま先を元の上体に戻します。

これを左右の足交互におこなって1回とし、合わせて3回ほど繰り返しましょう。

忙しさの中にも「メリハリ」を作ることでハイクラス・リモートワーカーに!

「現実的には運動やストレッチをおこなう時間なんて無い!」とおっしゃる方もいるかもしれません。

しかし、時間や気持ちに「メリハリ」をつけることで成功を手にしているビジネスマンやリモートワーカーは、たくさんいるはずです。

ある有名な経営者も、寝る時間・遊ぶ時間・仕事をする時間などは、しっかりと気持ちを切り替えて「自分管理」をおこなっているのだとか。

この記事を読んでいらっしゃるリモートワーカーの皆さまも、ぜひ体のメンテナンスをおこない、仕事への集中時間との「メリハリ」を作ることで、さらにレベルの高いパフォーマンスを発揮してください!

参考
http://www.skincare-univ.com/article/011212/

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