睡眠の確保こそ、ハイクラス・リモートワーカーの必須条件

世界のトップリーダーも大切にする睡眠

今や睡眠を確保することは、仕事のパフォーマンスを高めるという意味において現代のビジネス界では常識的だとも言えるでしょう。

寝る時間を削って残ったデータをまとめたり、徹夜で次の日のプレゼンの準備をすることは、多忙を極めるビジネスマンにはありがちな話なのかもしれません。

しかし、世界的に活躍する希代のビジネスリーダーや、日本国内でもカリスマ的な存在の経営者達は揃って睡眠の大切さを口にしています。

若いときは無我夢中で睡眠時間を忘れるほど仕事に没頭してもいいが、ある程度マネージメント力やクリエイティビティが求められるようになると仕事の質も違ってくるので、体を常に正常な状態に保っておくことが大事だと考えているようです。

医学的にも睡眠は、「脳」の働きに重要な関係性を持っていると言われています。

脳は血流を司ることにより、記憶や思考能力・神経系統などをコントロールする器官です。

睡眠が足りなくなると血流に影響が出だし、脳にとって大事な栄養素と言える「ブドウ糖」の代謝が落ちてしまいます。

脳のパフォーマンスが落ちてしまうと、記憶・判断力・思考・集中力などを必要とする高度な仕事をこなすことが困難になってしまうのです。

スピードが決め手となる最先端のビジネス界では、1分1秒の時間も無駄にはできませんし、ちょっとした判断ミスや記憶違いが巨額な損失につながることも予想できます。

世界のトップリーダー・新人のビジネスマンなどの立場に関係なく、「睡眠」を上手にコントロールすることは必須として求められるマインドなのです。

リモートワーカーが睡眠不足になるとどうなる?

リモートワーカーは、多くのプロジェクトをいくつも同時進行している場合が多いのではないでしょうか。

当然ですがその業務1つひとつに、それぞれ納期があり途中報告を求められているケースも少なくないでしょう。

リマインダーなどで進行管理や抜けのチェックをしているつもりでも、睡眠不足が原因で記憶力や集中力が低下している状態では、精度の低下は避けられません。

それどころか、大事な仕事依頼の打ち合わせさえも逃してしまうような、まさに最悪な事態も想定されます。

「記憶」のメカニズムは、一時的な短期記憶を「睡眠」により長期記憶に移し替える作業が脳で行われているのだそうです。

「ひらめき」についても、徹夜でアイデアを捻り出そうと努力するよりは、いったん睡眠を行ったほうが「脳」にとっては潜在意識を呼び起こす環境が整えやすいとも言われています。

リモートワーカーは「独立した孤高の存在」として、個人の能力やセンスを発揮し続けなければいけません。

睡眠不足によるパフォーマンスの低下は、作られたコンテンツを最終的に手にするエンドユーザーやサイトなどを運営する事業者からの信頼失墜、そしてリモートワーカー自身の「ブランド」をも壊してしまいかねないのです。

「理由がわからない…」リモートワーカーが睡眠不足に陥る原因とは?

多くの場合リモートワーカーの皆様は、差し迫る納期や仕事を効率的にこなすための情報収集などに対する忙しさから、睡眠時間を削らざるを得ないのではないかと思います。

ただ、このような理由であれば、仕事の優先順位見直し・可能であれば外注化・ツールの活用など、ビジネスの仕組みやクオリティを上げることで解決の可能性が高くなるかもしれません。

しかし、中には「仕事」だけが睡眠不足の理由ではない場合があるのです。

仕事以外の理由で最も多いと考えられるのが「内臓への負担」。

ストレスは仕事の悩みが理由の大半かもしれませんが、恋愛の不具合・家族との関係・友人とのトラブルなど、私生活がうまくいかずにプライベートの悩みを抱え込んでしまうことが現代の生活では多くなっています。

そのようなストレスは、体の内臓や各器官に良くない影響を与えてしまうことは言うまでもありません。

ストレスによる暴飲暴食なども胃や腸に過大な負担を与えてしまい、質の良い睡眠を妨げてしまうのです。

そして意外と多い睡眠不足の原因が「運動不足」。

リモートワーカーは基本的に室内でキーボードを叩くなりしているので、外を歩き回ったり何か運動をしたりする機会が少ないのではないかと思います。

人間の体は「疲労を感じる・蓄積する」ことで休養が必要と脳が判断し、体全体で睡眠を欲する仕組みなのです。

足腰を動かす機会に恵まれない生活を一日中送ってしまうと、自然と脳と体が「まだ寝なくても大丈夫」と判断してしまうでしょう。

睡眠不足のリモートワーカーが実践すべき3つのこと

睡眠は時間の確保が大切だと考えられがちですが、実は睡眠に求められるのは「質」のほうなのです。

いくら仕事効率を改善したりストレスを軽減させたりして睡眠時間を確保できたとしても、その時間の中で「質の良い眠り」ができなければ意味がありません。

質の良い眠りを確保するためには、次の3つの対策を実践することをおすすめします。

まず1つ目、「暴飲暴食」を避けることです。

起きている間に好きなものを好きなだけ食べ過ぎてしまうと、内臓に負担がかかった状態で睡眠に入らなくてはいけなくなってしまいます。

さらに激辛の食べ物など刺激物を食べたりアルコールを飲み過ぎた状態を続けてしまうと、体へ負担がかかり過ぎて質の良くない睡眠を繰り返してしまうことになるのです。

2つ目は、日中に「軽い運動」を取り入れること。

リモートワーカーは日中にまったく運動ができていないどころか、歩いたり関節を動かしたりすることさえ行うことができない場合が多いのではないかと思います。

体が動かされていない・筋肉や関節が硬くなってしまっている状態では、浅い眠りのまま質の良い睡眠を確保することは難しいでしょう。

日中、せめてデスクに座ったままでも軽く体操やストレッチを取り入れたり、時間を調節して何度か外に歩きに出る、という対策を講じることがおすすめです。

3つ目は「寝る時間帯」の調整です。

リモートワーカーは、納期などの関係上どうしても夜中遅くまで作業をしてしまう場合が多いのではないでしょうか。

これは仕事効率の改善にも関わってくることなのですが、寝る時間帯を22時~夜中の2時の間に確保できるよう生活リズムを調節することが大事なことになってきます。

22時~2時は、人間の体にとって質の良い睡眠が確保できる「ゴールデンタイム」だと言われています。

22時前には床につき、朝は早起きして軽く運動でもし、3食バランスの良い食事を取り入れることができれば、睡眠の質も変わりストレスが軽減され仕事の効率や出来栄えも良い方向へ変化するかもしれません。

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