リモートワーカーは「歩くこと」を軽視すると健康的に大変なことになる

「ウォーキング」はすべての年齢層に必要な運動

「ウォーキング」は、若い方から年配の方・男女を問うことなく愛好者が多い運動として有名です。

運動の効果としてはさまざまなものがありますが、最初に思いつくのが「ダイエット」、という人もいるかもしれません。

確かに有酸素運動としての効果は高く、脂肪燃焼を期待してウォーキングに取り組む女性も多くいらっしゃいます。

一方、ご夫婦やお友達同士でウォーキングに取り組むご年配の方々が多いことに気づくことはありませんか?

40歳以上くらいの年齢層の方々が早朝や夕方などに、歩きやすい服装にスポーツシューズを履き、水分とタオルを持ちながら軽快に歩く姿は健康的な好印象を与えてくれます。

この、比較的に年齢の高い方々が「ウォーキング」をおこなうのは、「足腰の強化」による健康向上が目的の1つなのです。

気の合う仲間たちでウォーキングのサークルを作り積極的に交流したり、ウォーキングの大会やイベントなどいろんなコミュニティに参加したりしています。

「足腰を制する者は世界を制す」スポーツ全般に共通する基本事項

「下半身の強化」は、ほとんどのスポーツで競技力向上の「基本」として捉えられています。

野球やサッカー・ラグビー、陸上競技や柔道・レスリングなど、競技力向上のためトレーニングをおこなう際、「走り込み」を必要としないスポーツなど、ほとんどないのではないでしょうか。

走り込みは心肺機能の向上という効果も得ることができますが、長時間、足腰の筋肉や関節を重点的に鍛えることができるため、全身の筋力向上という効果を得ることが最大の目的となります。

重量挙げ競技における、中国ナショナルチームの走り込みとトレーニングは特に強烈です。

午前中におこなう競技練習の前、かなりの時間を割いて走り込みのトレーニングをおこないます。

それはウォーミングアップというレベルではなく、長距離ランニング・短距離ダッシュ・階段ダッシュ・坂道ダッシュなど、とにかく走り込みながら脚の速筋と遅筋をまんべんなくじっくりと鍛え抜くのです。

これでもかと走り込んだ後、ようやく本来の重量挙げトレーニングを開始し、何度もなんどもバーベルを繰り返し持ち上げます。

重量挙げトレーニングをやりきった後、今度はダンベルやマシンを使用して全身の筋肉を鍛え上げます。

このようなトレーニングを毎日繰り返すことにより、重量挙げ中国ナショナルチームは世界トップクラスへと進化したのです。

アジア人は、腕や背中など上半身の筋力で欧米諸国の選手に勝つことはほとんどできませんが、重量挙げ中国ナショナルチームの例は、「足腰」を集中的に鍛えて下半身の筋力で総合的に逆転することができるという良い見本となっています。

「足」と心臓の意外な密接関係!その鍵は「足を動かす」こと

心臓から血管を通し全身隅々まで送り出される血液は、時間の経過とともに足先へと集まっていきます。

足先に集まるのは「重力」が関係しており、もしそのまま黙って放っておけば、全身の血液が次々と足元へと下りてきてしまうのです。

血液が滞りなく全身をめぐるのは、足が心臓へ血液を流し返す「ポンプ」のような役割をしているからだといわれています。

「足は第2の心臓」といわれる理由はそこからきているのです。

ただ、足が何もしないようであればポンプの役割を果たすことはできません。

長時間同じ姿勢のままでいたり、ほとんど足を動かさないような生活は、全身の血液循環を自ら止めているようなもの。

マッサージをしたりストレッチや体操をしたり、歩いたり運動したりすることで筋肉が収縮と伸展を繰り返し、刺激が加わることによってはじめて血液を心臓に流し返すことができるのです。

足に適度な刺激を与える方法として効果的だといわれているのが、筋力トレーニングやストレッチ・ウォーキングやランニングなど。中でも特にストレッチとウォーキングは、膝や腰に負担がかからないので、ほどよく足を刺激するのに最適です。

リモートワーカーが直面する「足腰弱体化」の現実

足腰の弱体化については、リモートワーカーの中でも特に1日中室内だけで、しかも人との接点がほとんどない状態で過ごす場合に最も注意が必要だといえます。

室内にこもっていても人との接点が多少でもあるのならば、話し合うために立ち上がったり移動したり、打ち合わせのために外に一緒に行ったりと、1人のときよりは比較的に活動範囲が広くなります。

もし人との接点もほとんどないという状態で、1日中ほとんどを作業デスクでのみ座って過ごす、ということであれば状況は深刻です。

座り続けるということは足の筋肉に力をまったく入れないという状態が続きますので、太ももの筋肉や股関節周りの筋肉が徐々に衰えていくことになります。

筋肉が衰えるというのは、筋肉が固くなってしまうことを意味しますので、ちょっとした要因で膝関節や股関節を痛めてしまう状態になることを意味します。

当然、血液循環の状態も滞りがちになってしまうため、血の巡りが悪くなりさまざまな疾患の危険性が増す可能性も否定できません。

このような足腰の状態が長く続いてしまうと、20〜30歳くらいの若い人であっても関節痛や全身各所のコリ・疲れやすい体質や倦怠感など、本来であれば年配の方が悩みそうなことに真剣に対処しなければいけなくなるのです。

リモートワーカーの中でも、もともと運動などまったくしていなかった人や普段から膝や股関節に何らかの不安を持っている人など体力や筋力に自信がない人は、すぐにでも対応を開始することをおすすめします。

隙間時間を見つけて「とにかく体を動かす・移動する」

リモートワーカーの下半身にとって、最も不足しているアクションが「立ち上がる・移動する」です。

手元に食料を確保して作業に集中していたり資料の分析やまとめをしていると、動くチャンスといえばお手洗いぐらいにしかなりかねません。

そんなときは、強制的にでも「立ち上がる・移動する」きっかけをつくる努力をしましょう。

これは自身の将来的な健康状態を考慮すると、「義務」と考えたほうがいいかもしれません。

数年先くらいなら「最近足腰が弱った気がするけど痛みはないから大丈夫かな」程度の感覚で済むかもしれませんが、10〜15年以上先だと突然の強烈な関節痛や体の固まりに悩まされることもないとはいえないのです。

最低でも2時間おきくらいに、下半身のストレッチと全身の体操などおこなうようにしましょう。

その際に、何か用事を見つけて5〜10分程度の間、徒歩で外出できればなお良しです。

外を歩くという行為は下半身の健康にも良いことですが、頭の思考整理や新たなアイデア創出にも効果的です。

このような細かな「立ち上がる・移動する」を少しずつでも繰り返し継続できれば、健康が向上し、仕事の効率化も実現することができる可能性があります。

先を見据える意識レベルを常に持って、クオリティの高い仕事能力と本当の幸せを実現させるための健康・私生活を手に入れましょう。

参考
https://www.moonstar.co.jp/worldmarch/products/bible/effect.html

http://walking.aikotoba.jp/

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