大人のための香水学

女性は、生まれつき男性より嗅覚に敏感

女性の嗅覚が鋭いことは科学的に証明されています。男性と比較した研究では、匂いを処理する脳細胞が、女性の方が43%も多いことがわかっています。女性は生まれつき嗅覚が鋭く、古くから、自分にふさわしいパートナーを匂いで選んできたと言われています。逆に、男性は嗅覚が女性よりも鈍いため、自分の体臭や香水のキツさに気づかないことがよくあるそうです。

女性が良い匂いを感じる距離

女性はふわっと香るような男性のフレグランスにグッときます。例えば、通りすがりに「あれ、何か良い匂いがするな。」という程度の香りがちょうど良いんです。前述したように、女性の嗅覚は鋭いので、良い匂いをさせたいからと、香水を多めにつける必要はありませんよ。

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香りの使い分け

男性のフレグランスは、マリン系や柑橘系のような爽やかな香り、男らしいスパイシーな香り、セクシーなムスク系の香り、などがあります。自分に合う香りを選ぶときは、自分のイメージに合ったものを選びましょう。例えば、あなたが20代で、カジュアルな服装が好きなら、爽やかな香り。30代で本格的なレザージャケットなどの男らしい服装を好むなら、スパイシーな香りが合います。逆に、服装がカジュアルなのに、香水がスパイシーだと、香りとイメージが違いすぎて、違和感が出てしまうことがあるので要注意です。

香害

最近、よく聞くようになった「香害」。これは、香水や柔軟剤の香りが、オフィスや公共の場で人を不快な気分にさせることを言います。たまに、人のつけてる香水で不快な思いをすることって、ありますよね?自分はオシャレやエチケットのつもりでも、それが逆に迷惑になったら、嫌ですよね。そうならないためにも、フレグランスの正しいつけ方を知って、香害を防ぎましょう。

香水の濃度と持続時間

香水には4つの種類があります。それは、パルファム、オーデパルファム、オードトワレ、オーデコロン。香水はアルコールで濃度を薄めているのですが、その薄めている割合で香水の香りの強さや持続時間が変わってくるんです。

パルファム

香水の中でも一番濃度が強く、持続時間は5~7時間。

オーデパルファム

パルファムよりも少し弱く、値段もお手頃。持続時間は6時間ほど。

オードトワレ

一番一般的な濃度の香水!持続時間は4~5時間。商品によっては、オードトワレしか用意してないものもあります。

オーデコロン

ちょっとリフレッシュしたいときにつけるのにピッタリ。持続時間は1~2時間。値段もお手頃です。

少しつけただけで、強い香りが出るようなパルファムはつけすぎに注意なので上級者向け。あまり、香水をつけなれてないなら、一般的なオードトワレからつけてみるといいですよ。

香水のつけ方

香水は体温によって香りの出方が変わります。男性は女性よりも体温が高いため香りが出やすく、つけすぎるとキツい香りになりやすいと言われているので、要注意です。香水をつけるのにオススメな場所は足や足首。香水は下から上に香りが上がってくるので、下半身につけるとふわっと優しく香ります。脇腹や背中もオススメです。服で隠れるので、ちょうどいい香りになります。首や手首は体温が高く、顔の位置に近いので、しっかり香りを出したいなら、首や手首はオススメです。

つけない方がいい場所

香料に柑橘系のオイルが使われていた場合は、そのまま日光に当たると、肌にシミができてしまう可能性があります。そうならないためにも、髪の短い男性は首に香水をつけるのは避けましょう。また、顔にふりかかってしまってもよくないので、髪につける時に顔にかからないよう注意しましょう。

つけるタイミング

フレグランスをつける前には必ずシャワーを浴びましょう。せっかくの良い香りも寝ている間にかいた汗などの臭いで台無しになってしまいます。体の体臭となる原因を取り除いてからフレグランスをつけましょう。また、フレグランスのメインの香りは、つけてから30分後に香るミドルノート。トップノート(つけ始めから約30分間)は、香りがキツいので、人と会う30分前につけて香りを落ち着かせておきましょう。

つけ直しで気をつけること

お気に入りの香水をアトマイザーに入れて持ち運ぶ人も多いと思いますが、香水をつけ直すときに気をつけて欲しいことは、自分の鼻が香水の香りに慣れているということ。つけ直しのときに、つけ過ぎには十分に注意してください。つけ直すときは、最初につけた場所から離れた場所につけましょう。

フレグランス効果のあるメンズコスメ

フレグランス以外でおすすめしたいのが、ボディクリーム。フレグランス程香りがキツくないうえ、保湿効果や消臭効果があります。お気に入りのフレグランスがあるなら、そのブランドでボディクリームを販売していないかチェックしてみてください。もし、汗をかく機会が多い、体臭が気になる、実は乾燥肌で悩んでる、などの悩みがあるなら、フレグランスよりもボディクリームの方が合っているかもしれません。同じように香水ブランドから、ボディソープが販売されていることもあるので、本当にさりげない香りが良い、という方におすすめです。

香水の使用期限

香水は腐るものではありませんが、薬事法では香水を含む化粧品は、未開封の状態で3年以上の使用期限をもうけることを、条件に定めています。開封後の使用期限に関しては、保存状態によって変わりますが、1年が目安だと言われています。ちなみに、香水は直射日光などの熱や、空気に触れてしまうことで劣化します。そのため、保存するときは、冷蔵庫などの暗くて涼しい場所に保管するのがベストです。また、瓶のフタが壊れてしまうと、香水が空気に触れ、酸化してしまうので、大切に扱いましょう。

どんなに良い香水をつけても、つけ方やつける量を間違えてしまってはせっかくのいい香りが台無しです。香水と上手に付き合って素敵な男性になってください。

参考

http://japanfragrance.org
http://www.dailymail.co.uk

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