ママのリモートワークのはじめ方

7年以上「ママだけ」をしてきたわたしが、どのようにしてリモートワークを始めていったのか?
最初の一歩はどうしたの?
小さい子供が3人も走り回る家の中で、どうやって仕事場を確保するの?
子供たちから見たリモートワークや、子供と過ごしながらするリモートワークの進め方などをご紹介します。

はじめの一歩、リモートワーカーの2種の神器

リモートワーカーたるものPCとスマホは三種の神器ならぬ2種の神器。
幸いスマホにはかろうじて切り替えてはいましたが、PCは持っているのは持っているけれどOSはXP・・・
XPはサポートが切れているから、自宅でオンラインにしないで!と主人から忠告され、まずは新しいPCを購入しました。
しかし・・・短時間労働を半月で辞めている身なので、予算はあるはずもなく、自分の使うであろう最低限のソフトを想定してPCを選定購入しました。

浦島太郎状態のリモートワーク

PCは用意出来た!さあ仕事だ!と思っていましたが、リモートワークをはじめたばかり頃の私の状態は、まさに浦島太郎。
一般的な職種でも7年以上のブランクがあるとかなり大変だと思いますが、IT系となると私が現役で仕事をしていた10年前は、はるか遠い遠い昔話の世界です。
そして結局手元にある仕事は、1件何百円にもならないブログ記事の代行。
インターネットとテキストさえ使えればいいような状況です。
せっかくなけなしのお金をはたいて、新しいPCを買ったのにこれじゃいかん!と奮起しました。
IllustratorとPhotoshopくらいはインストールしとかないと!とネットを検索したら、なんと月額契約!
まずそこで、びっくりしました。しかもインストールするソフトの組み合わせを選ぶこともできるし、学生割引なんていうのもある。
10年前では考えもつかない発想でした。
シリアルナンバーは??CDは??頭の中に「?」がたくさん充満しました。

ソフトありきの仕事探し

ブログの代行といえども、ちゃんとしたものを納品しようと思ったら、取材もするし写真も撮ります。
撮った写真を加工するのにPhotoshopをインストールしました。
せっかくインストールしたし、もっと使わなきゃ損!
Photoshopを使える仕事を求人誌で探しました。
ピンときたのは、ネットショップでした。
郊外にある私の住む街だからなのかもしれませんが、店舗で物販をしながらネットでもそれを展開していこうとしている会社やお店がいくつかありました。
それを虱潰しにあたりました。
業種はさまざまです。
アパレル関係から、八百屋さん、お肉屋さんにもあたりました。
そのうちの一件が、今でもお取引いただいているアクセサリー関係のショップさんです。
一般の求人情報誌の募集ですので、もちろん募集内容は基本的に通勤スタイルです。
通勤スタイルでは仕事はできない距離でしたので、はじめから面接という名の「交渉」でした。
面接に見積もりを持って行ったのは、38年間生きてきて初めての経験でした。
結果、オーナーさんのご厚意で採用していただき、ネットショップの商品説明ライティングや画像加工、アップ作業などを在宅でさせていただけることになりました。
また、新店舗オープンのお手伝いもさせていただき、フライヤーの作成やポスティングなどもご依頼いただいて・・・
オーナーさんに感謝するとともに、面接に見積もりを持って行って良かったなと思いました。

狭小住宅における仕事場の開設

なんとなく仕事らしき仕事になりはじめ、家で仕事をする時間も増えてきました。
しかし我が家は3DKに、小学生を筆頭にほぼ年子で3人息子のいる5人家族。
唯一仕事ができそうな場所は、寝室のほんの僅かなスペースのみ。
はじめはそこにPCを置いて、狭いながら「パーソナルスペース」を確保しました。
しかし、そこに籠ってしまったら、なにしろ元気な盛りの3人息子達。
何をしでかすやらわかりません。
そこで考えだしたのが、「移動型パーソナルスペース」でした。
ある時はリビングで、ある時はキッチンの隅で、ある時は寝室で・・・
子供たちのいない午後2時までの間は、堂々とリビングで作業し、子供たちがお友達を呼んだり、遊んだりしている時はキッチンの隅に移動。
主人が家にいる時は、見張り番は主人にお願いして寝室で作業する。
騒がしい子供たちに「今、考え事してるから、少しだけ静かにして!!」と若干キレ気味に言うこともしばしばですが、どうにかこうにかママのリモートワークは、今のところそれで成り立っています。

子供たちから見たリモートワーク

ブログ代行から始まった、わたしのリモートワークは、現状様々な種類の仕事になっています。
ただ1点共通しているのは、代理業だったり、代行業だったりするので、つまりは誰かの為に仕事をするということ。
ある時、長男が私に言いました。
「まーちゃん(私の事です)のお仕事ってなんなん?」
「なんでいつもいつも、人のお仕事ばっかり手伝ってるの?まーちゃんは出てこないの?」と。
その時は、代理や代行で請け負っている身なので、私は影の存在であるべきだと思っていたので、こういう仕事もあるんだよという程度で話を終わらせていました。
しかし、いま、その長男が少し大きな病気で入院しています。
私の仕事場の一つに「病室」が加わりました。
入院している長男の傍らで作業をしているうちに、子供たちの目に見える形で仕事がしたいなと、考えが変わりはじめました。
まずは、HPに自分のプロフィール写真を載せました。

子供と過ごしながらのリモートワーク

私が働きはじめた頃は、仕事にヤキモチを焼いていた3兄弟も、少しずつですがこの仕事に理解を示すようになってきました。
「まーちゃんのお仕事はな、全世界の人が見てるねんで!だからな、間違ったりしたらあかんねんで!」と言いながら、私に甘えてくる三男を嗜める次男。
長男に関しては、仕事に対してアドバイスをしてくれることもしばしば。
この色はこうしたほうがいい。ここはこっちに移動したほうがいい・・・など、まるでディレクターのごとく意見をくれます。
最近では次男も負けじと、「会ってお話しできひんのやったら、一番わかりやすい方法で作って見せてあげたらいいねん!」とゲキ飛ばし、「これは・・・ないわぁ。」とダメ出しをしてきたりもします。
私の仕事が、ブラッシュアップされていくのは、3人息子の意見が反映されていくからだと思います。
個人経営でやっていますが、小さいアシスタントが3人もいるので心強い毎日を過ごしています。

リモートワークは、ほんの一歩がカギ

リモートワークにも色々な種類があります。
たまたま私は、物を書くのが好きで、企画や提案をするのが得意で…
はじめは仕事としてやっていける自信もなかったですし、選択肢として在宅でしか仕事ができないから辿り着いたワークスタイルです。
どんどん仕事が楽しくなってきたきっかけは、その「好き」や「得意」に確信を持ったあたりからです。
きっとそれが、リモートワークのはじめの一歩なのだと私は思います。
わたしのように、3人も子供がいて、しかも仕事時間に制約があるような状況でも、好きなこと得意なことを仕事にできています。
忙しいママの隙間時間に、ちょっとコーヒーでも飲みながら「好きなこと」「得意なこと」でリモートワークをはじめてみてはどうでしょうか?

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