コワーキング・クルーズの旅 Coboat

海の上を移動するコワーキングスペース

世界中に快適なコワーキングスペースがありますが、ついに、海を航海する船のコワーキングスペースが登場しました。

COBOAT

http://www.coboat.org/

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source: http://www.coboat.org/

COBOATは“デジタルノマドや起業家たちの人生とキャリアに、新鮮な視点と、毎日違った景色を提供すること”をミッションとする、全長82フィート(約25m)の双胴船(2つの平行な船体を一つの甲板でつないだ帆船)です。

自然にやさしい設計

地球を愛する視点から、この船は自己持続性をめざして設計され、船上で使う水はすべて脱塩海水、魚釣りも、周辺海域の環境破壊を極力抑えて行われています。


この帆船は風を使って可能な限り航海し、風が途絶えた時にだけ、ソーラーシステムや風力発電で蓄積されたエネルギーでエンジンをパワーアップさせます。
電気のようにクリーンで静かです。
石油や化石燃料は一切積んでいません。

快適なネット環境と設備

コワーキングスペースとしては、インターネットが何より肝心ですが、COBOAT では、海岸に近い場所では 3Gや4Gを使い、沖では衛星ベースの通信を使って、シームレスにインターネットに接続することができます。
キャビンはこじんまりと居心地よく、二段ベッドか広々としたダブルベッドが備えられています。もちろん、星を見ながらデッキで眠りにつくこともできます。
談話室では、食べたり、飲んだり、たむろしたり。
ホワイトボードやプロジェクタなどを使ってプレゼンすることもできます。
後方の広々とした座席では、星空の下で夕食を楽しむことができ、その日に釣った魚をグリルで食べることもできます。
船体間に張られたトランポリンネットは、海の水を眺めたり、昼寝をしたり、次のスタートアップを夢見るのには最適なスポットです。
フォーマルな服は不要。船上ではTシャツ、素足ですごしてください。水着とノートパソコンだけはお忘れなく。というのが彼らのお勧めです。

COBOATの誕生

COBOAT は、タイの小さな熱帯の島のコワーキングスペースで、共同作業モデルをより拡張したいと夢見た4人のイノベータたちによって開発されました。
そのうちの一人、ジェームス・アボットさんは、2年間自分の船の上で暮らして働いた経験を、タイのコー・ランタで開設したコー・ハブの経験と組み合わせて、COBOATの発想に至ったと言います。
彼のミッションは、“バランスの取れたライフスタイルと自由を体験する機会をみんなに提供すること”だそうです。
そんなアイデアをメディアで発信したところ、地球の隅々からリモートワークで働くことを羨望するデジタルノマドたちからの大きな反響が起こり、このプロジェクトに火が着いたそうです。
COBOATはインド洋のモルディブからタイへ移動し、そこでチームが11月に予定されている初航海に備えて必要な物資を積み込みます。
この過程は3か月かかると想定されます。
11月には初航海として、まずモルディブやセイシェルへ向けて出港し、最終目的地のカリブ諸島への到着は2016年末を予定しているそうです。

COBOATの料金

ともあれ、どんなスペースを開くにも、鍵となるのはまず資金調達。
COBOATは、初航海の特別先行予約価格を提供していますが、最初の1か月航海パッケージはすでに完売と、売れ行きは上々のようです。
まだ購入可能な1週間パスは、970ドル(約11万7000円)、1か月パスは4100ドル(約50万円)です。
少し割高に見えるかもしれませんが、これには、(アルコールを除く)航海中すべての食事、無制限で使用できるWiFi、ウォータースポーツ用具、ダブルの客室と、すべての港湾税が含まれています。

企業合宿などにも最適

リモートワーカー、起業家、ライター、写真家、デザイナー、スタートアップグループなどのプロフェッショナルをターゲットとしているため、すでにいくつかの企業や、戦略会議、チームビルディングのための使用の問い合わせが届いているそうです。
航海となると、何日間も同乗者と終日時間をともにすることになります。
普通、夜間は帰宅する、地上のコワーキングスペースとは違うところですね。
環境もドラスティックに変わって、海の上ともなれば、色々斬新なアイデアが生まれやすくなるかもしれません。

もし、機会があれば参加してみてはいかがですか?

参考

https://www.COBOAT.org/
http://gcuc.co/blog/coworking-on-the-high-seas/

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