なぜ今、フリーランスが注目されているのか

昨今国内において、フリーランスが増加傾向にあります。

いったいなぜでしょうか?
そして大多数のフリーランスは生活していくだけの収入を得られているのでしょうか?

そもそもフリーランスとは?

そもそもフリーランスとはなんでしょうか?

日本フリーランス協会は2つの定義づけをしています。それは従来型フリーランスと近大型フリーランスです。

従来型フリーランス

従来型フリーランスの定義は「特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの才覚や技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人である。」とされています。

近代型フリーランス

また近代型フリーランスの定義は「ワークスタイルとしてのフリーランスという生き方を自主的に選択した、職業選択の自由によって産まれた労働形態と生き方の両立である。」とされています。

アメリカは40%がフリーランス!?

大手クラウドソーシング企業であるランサーズは、日本におけるフリーランスの実態調査を行っています。調査方法はアメリカに倣い、実施されました。

アメリカの調査結果は、驚くべきものでした。なんとオンラインで仕事を受注したことがある人の割合が、労働人口の42%だったのです。約半数が広義のフリーランサーということになります。

日本の調査結果でも、労働人口における19%がオンラインで仕事を受注したことがある、ということがわかっています。約5人に1人が該当しているのです。

ちなみに今回の調査で利用した「広義のフリーランス」とは、20歳以上で、直近1年間以内にオンラインで仕事をもらい、報酬を受け取った者、という定義づけを行っています。

経済規模は日本が12兆円、アメリカはその6倍の72兆円です。アメリカは日本に比べ、フリーランスの文化がとても発展していますね。

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なぜ今フリーランスなのか?

なぜ、これほどフリーランスが注目されているのでしょうか?
それは働き方を見直す方が増えている、ということが要因のひとつと言えます。

しかし、フリーで働くことは、メリットがある一方で、多くのデメリットも存在しています。
あなたがフリーランスになったことを想像して、これから話を進めましょう。

メリットは、大きく3つあげることができます。

1.好きな場所で働ける

1つはあなたの好きな場所でリモートワークができるということです。
インターネットを介して仕事をもらうので、パソコンとネット環境さえあれば、どこで働こうが自由になります。

落ち着ける自宅でも、おしゃれなカフェでも、フリーランサーが集まるコワーキングスペースでも、はたまた海外でも仕事ができてしまいます。

都会の喧騒から離れ、静かで落ち着いた場所でクラシックを聴きながら仕事をする。机の上には香り高いコーヒー。満員電車にもまれることもなく、移動時間も必要ない。そんな生活に誰でも一度は憧れるでしょう。

2.好きな仕事ができる

2つ目は、ある程度自分が望んだ仕事をできるということです。
あなたはインターネットから自分がやりたい仕事を探します。もちろん、すべてが思い通りに行くわけではありません。
ただ、ある程度の選択ができることに間違いはありません。

あなたの得意な技術を活かした仕事、また興味のある仕事に取り組めるようになります。

3.ワーク・ライフ・バランスの実現

3つ目はワークライフバランスが取れることです。
これはあなたにお子さんがいた場合、大きく関係してきます。

フリーで働いた場合、自分の好きな時間から仕事を始め、終わりも自分で決めることができます。
さらに場所の制限もないので、子育てをしながらでも仕事ができるのです。

これでもう、あなたの子供が真っ暗な家に1人で帰ってくることはありません。
温かいお茶と、おやつを用意して子供の帰りを出迎えることができる、家族で一緒にごはんが食べられる。

当たり前と思われていても、今の日本は共働きが増えたせいか、家族として最低限のこともできなくなる家庭が増えています。

自由な働き方を選択することで、お金よりも大切なものを、あなたが見失うことはないでしょう。

フリーランスの悪い点も把握しなければならない

もちろん、あなたがフリーランスになったら困ることも出てきます。こちらも大きく2つに分けて紹介しましょう。

安定した収入が得られない

1つは、収入が安定しなくなることです。
組織に所属しないということは、雇用が継続して行われる保証がないということです。

今月は仕事がたくさん入った!と喜んでいても、来月安定してお金をもらえるかどうかは、まったくわからないのです。

あなたが自分にしかお金を使わなくて良いのなら、これは大した問題ではないでしょう。
しかし、養わなくてはならない家族がいた場合、大きく生活に関わってきます。

ただ、現代では大企業ですら、終身雇用を保証してくれなくなっています。
大手が業績不振から大規模なリストラを行った例など、枚挙に暇がありません。

そうすると、この点は重視しすぎる必要もないのかもしれません。

コミュニケーションの減少

もう1つは、人との関わりが減るということです。
基本的に仕事があなたの中で完結しますし、オフィスに行くこともないので、一人でいる時間が必然的に長くなります。

これはもう個人の性格次第ですが、孤独を感じやすくなってしまうことは避けられないと思います。

仕事がうまくいかない時、話し合える人間が近くにいないということは、辛いものです。

しかし、コワーキングスペースなど、孤独を感じずに仕事ができる場所もあります。

もしあなたがフリーランスになり、精神的にきついと感じたなら、積極的に人と関われる場所を見つけましょう。
あなたの心を和らげてくれるはずです。

参考
日本フリーランス協会
http://www.freelance-association.org/report.html

ランサーズ フリーランス実態調査
http://www.lancers.jp/magazine/18238

Image Credit: IT-STUDIO via pixabay

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