旅と仕事を両立するリモートワーカー

リモートワークの働き方が日本でも浸透し始め、
カフェやコワーキングで仕事をする人たちが増えてきました。
働く場所を選ばない時代ですが、旅と仕事を同時にこなすのはとても大変です。
ましてや、単独行動でなく、パートナーと2人で行うとなると、さらに難しくなります。
そのすべてを実現し、旅と仕事を両立しているリモートワーカーの記事を紹介します。

安定した生活を捨てる

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Source: http://www.forbes.com/

Forbesライターのカヴィさんは2014年の夏、
ガールフレンドでHuffington Postライターのクリステンさんと、
住み慣れたトロントの街を離れ、世界へ旅に出ることにしました。
それはアパートを売り、家族や友人と別れるだけでなく、安定した生活から抜け出すことを意味していました。
前もって綿密な貯蓄プランを立て、フリーランスとしてリモートワークで稼げるようにビジネスをセットアップしました。
バックパックには、本当に必要な物、Tシャツ数枚、下着等だけを詰めて旅立ちました。
「“地球を探検すること”と“生産性をあげること”を同時に実現するライフスタイルを自分たちのものにしたかった」
と彼は語っています。

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旅先のリモートワークは、これまで以上に徹底した自己管理が必要

最初に向かった先は東南アジアでした。
旅先での最初の投稿は、中国との国境付近のベトナムの北部で書かれています。
物価がカナダと比べて格安なこともあり、彼らは実験的に1日23ドル(約2,800円)の暮らしを自らに課すことにしました。
つまり、一人当り11.5ドル(約1,400円)です。
旅とリモートワークを両立する生活には、自己管理が不可欠です。
慎重に旅の量と仕事の量のバランスをとらなくてはなりません。
それには毎日のルーチンを設定して、こなすことが必要です。
カナダでは、決して早起きでなかった彼らも、旅先では早起きをして、
水泳やエクササイズをするようになりました。
その後に朝食。それから2-3時間の執筆作業にかかります。
特別なツアーなどがない限り、このルーチンを守っています。
彼らは「観光のための旅」ではなく、「生きるための旅」をしています。
これには物事を完璧に組織化することも必要です。

リモートワークに必要なツールを駆使する

Trello

彼らはTrelloを活用して、クライアントへの納品や支出をマネージしています。
スプレッドシート、カレンダー、プロジェクトマネジメントのソフトを使って、
チェックリストを作り、お互いの納期の確認もします。
ソフトにお金をかけたくない人には、
Google検索でも自動化されたスプレッドシートが出てくると、カヴィさんは推めます。

Dropbox

そして彼らは必要な物のすべてをDropboxに入れています。
アジアからの時差を利用して納品すると、北米のクライアントが目覚めた時にメールボックスに原稿が入っているという好印象を与えられることも発見しました。

Fitbites

彼らはまたFitbitsを使って、カロリーの燃焼量をトラックしています。
ベトナムについてからは、1日平均9,000歩ほど歩いているそうです。
乗り物よりも、自分の足で歩いた方が物をよく見ることができるからだそうです。

アジアではWifiが、北米よりも信頼性高くスピーディに通じます。
カフェ、レストラン、ホステル、ホテルのロビー、空港など、どこでも信頼できるWifiと居心地よい場所さえあれば、オフィスになります。
「美味しい1杯のコーヒーか、格安の冷たいビールで仕事を開始できる。これがおそらく、この経験の中で一番のやりがいだろう」
と、カヴィさんは語っています。

二度とオフィスワークはしない

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Source: http://www.forbes.com/

旅に出た当初、二人にはそれぞれ違ったゴールがありました。

カヴィさんは、10年近いオフィスワークの経験で、自分のやりたいことは、オフィスの中には無いと気付き、「常に創造を続けること」「二度とオフィスワークはしない」という決心がありました。

パートナーのクリステンさんは、「まずは、旅をして、仕事は後回し」と考えていました。

しかし旅を続けるためには、仕事はしなければなりません。
そこで二人が作り出したのが、以下のルールです。

1.生産性あるスペースを作り出す

よいWifiコネクションさえあれば、ホテルでなくても、どこでも仕事場にすることができます。

2.創作する場所を探し回る日と、その場所に座って執筆に専念する日を設ける

これで、観光したいクリステンさんの欲求も満たされます。

3.パートナーのワーキングスタイルに妥協する準備をしておく

夜執筆する彼と、朝執筆する彼女。
スタイルの違いに対処するには、オープンにコミュニケーションをとって、その都度妥協することが大事だそうです。

彼らが旅に出てほぼ1年が経ちました。
「旅をしながら仕事をしている」と聞くと、気楽にのんびりと気が向くままの生活をしているようにイメージしがちですが、仕事と旅の両立をするためには、普段の生活以上の努力が必要のようです。
しかし、この旅には、今後の人生を大きく変える体験が待っている可能性が高く、苦労してでも、旅と仕事を両立する価値があるのだと思います。

参考URL

http://www.forbes.com/sites/kaviguppta/2014/06/12/we-are-digital-nomads-living-on-23-a-day/
http://www.forbes.com/sites/kaviguppta/2015/06/17/how-to-build-a-healthy-remote-working-experience-with-your-partner/
http://www.forbes.com/sites/kaviguppta/2015/02/23/questions-to-ask-yourself-before-becoming-a-remote-worker/

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