妊娠中、出産後こそリモートワークを始めやすい

最近本格的にリモートワークを始めた私ですが、実は第一子を妊娠中の8年前にもリモートワークの経験があります。
妊娠・出産後は育休を取るのが通例ですが、子供が産まれたら何があるかわからないもの。
復職を取るのか退職を取るのか、一番大変な時期に人生のターニングポイントを迎えなければならない日本の女性たち。
子育てをしながらリモートワークを始める場合、どんなものが始めやすいのか?
クラウドソーシングサイトとの上手な付き合い方、社会保障不安や企業の動向などを紹介します。

8年前のリモートワーク

私が初めてリモートワークをしだしたのは、正確に言うと8年前。
その時はまだ在職中で、長男を妊娠しており、強い悪阻と切迫早産で数ヶ月入院を余儀なくされている期間でした。
性分なのか、じっとしていられないので資格の勉強をしつつ、ブログ記事制作の仕事をしていました。
そもそも募集を探すのが一苦労で、案件の単価もわずかなものでした。
まさに「内職」いうイメージに合うような仕事でした。
仕事を探したのもSOHO専門の求人サイトでした。
今でこそクラウドソーシングという言葉が一般的になってきていますが、少し前まではSOHOというカテゴリーでしかなかった時代です。
結局、長期間の入院に加えて、出産後も長男が入院したりしていたので、そのまま会社は退職し、出産後しばらくその仕事を請け負っていました。
8年前ですので、WordPressなどは主流ではなく、WEBコンテンツ記事50記事単位でキーワードに沿ってライティングし、少しコーディングもして納品するという、今から考えるとなかなか手間のかかる仕事で月に3万円程度の収入だったように思います。

妊娠・出産・育休中が一番リモートワークに向いている

妊娠は病気ではありません。
病気ではありませんが、女性の体の事を考慮に入れて、現在の日本では妊娠や出産をしたら、基本的に通勤スタイルでの仕事はできません。
法律でも産前産後休暇を取るよう定められています。
しかしながら、結局のところ法律そのままの期間で復職するワーキングマザーは少数です。
大多数はその後、育休をとって復職するのですが、子育てにイレギュラーはつきもので育休後すんなり復職する女性もまた、そんなに多くはありません。
どうしてかというと、子供は動き出してからの方が手がかかるからです。
育児休暇が終わる頃に、子供は活発になりますし意思もしっかり持ち始めます。
妊娠中や出産後歩き出す前くらいまでの期間の方が、子育て的にはよほど楽だったりします。
そして待機児童の問題などもあり、すんなり保育所に入れるかどうかも定かではありません。
その間、外で働きたくても働けないからという理由で、女性の働くスキルはフリーズしてしまいがちです。
しかしながら、私がリモートワークを少しかじった8年前と今とでは、状況が大きく違います。
2012年頃から盛んになってきたネット上でのクラウドソーシングサービスがその代表です。
妊娠中や出産後でも、自分の得意な分野で仕事をすることができます。
働きたくても働けない、妊娠中や出産後こそが、女性がリモートワークを始める時期として一番いい時期といえるのではないでしょうか?

リモートワークでどんなことができるの?

リモートワークは働き方なので、基本的にやろうと思えばどんなことでも出来てしまいます。
ただ、人それぞれ特技も違いますしライフスタイルも違いますので、一概にこれがいい!とは言いがたいものではあります。
妊娠中・出産後でも始めやすいのはライティングの仕事ではないでしょうか?
クラウドソーシングサイトなどで、女性向きのライティングの募集などが多々あり、妊娠中や子育て中の体験記事のライティングというものがあったりします。
まさに今おかれている自分のことだったりするので、とっつきやすい仕事なのではないかと思います。
妊娠中や出産後は、何があるかわからないというリスクもあるので、在宅秘書のように時間から時間までの制約があるものや、大きなプロジェクトでの仕事は避けたほうがいいかもしれません。
そして、募集に応募するのではなく、自分から発信するという方法もあります。
アメブロなどブログから始めてみるのもいいですし、最近ではドラッグ&ドロップだけでHPが作れる無料HPがありますので、自分のHPを作って自分から自分の得意なことを発信してみるのも一つの方法だと思います。
自分には何が得意で何ができるかわからない・・・という人には、「ココナラ」というサイトがオススメです。
「ココナラ」は、自分の得意なことを何でもワンコインで販売できるサイトです。
ただし、ワンコインなので直接的な利益が望めるかどうかは微妙なところです。

賢いママのクラウドソーシングサイトとの上手な付き合い方

前述したとおり、最近ではクラウドソーシングサイトなどが盛んになり、自宅にいながら手軽に仕事をすることができる時代になってきました。
クラウドソーシングサイトは営業代行という役割を担っているので、そこにマージンが発生するのは言わずもがなです。
ほとんどのクラウドソーシングサイトでは、クライアントとの直接のやりとりを禁止しており、やりとりは全てサイトを通してという形をとります。
しかしながらそれでは、フリーランスになった場合自分に顧客がつかないという現象が起こりかねません。
一時の小遣い稼ぎならば、クラウドソーシングサイトありきのワークスタイルでも問題ありませんが、その仕事を生業にする場合はクラウドソーシングサイトと上手に付き合っていかねばならないと思います。
例えば、新規獲得のためのトライアルとして仕事を提案してみるとか、ロゴの制作などはその後の販促物全てに反映されるので、きっかけ作りにとてもいい案件だと思います。
女性はコミュニケーション能力に長けた人が多いので、一つの案件をその後の仕事に膨らませていきやすい素質を持ち合わせていると思います。
女性ならではの、ママならではの感覚で、クラウドソーシングサイトを利用していけばいいのではないかなと思います。

企業でもリモートワーク導入の動き

私はたまたま自分の環境が、企業で働ける環境でなかったのでフリーランスという形を取っていますが、一番気がかりなのが社会保障関係のこと。
マイナンバー管理アドバイザーという資格を保有していたり、社労士を目指していたりする関係上、雇用保険や社会保険について少し知識があるので、余計にその部分は気になります。
東京を中心にではありますが、リモートワークを導入しはじめている企業もあり、今後ワーキングマザーのリモートワークのシェアは広がりを見せる予兆があります。
今、不安に感じている社会保障の面も改善されるかもしれません。
8年前と今がこれだけ違うのだから、この先8年後はどんな未来になっているのか楽しみですね。
今、妊娠中や出産間もなくて、働けるスキルや隙間はあるけれど働くことができない女性の皆さんは、この先の土台固めだと思ってリモートワークに挑戦してみてはどうでしょうか?
きっとその一歩は、無駄にはならない一歩だと私は思います。

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