ママリモートワークによくある誤解と偏見

完全リモートワークスタイルにワークスタイルを変更して3ヶ月。
周りにも周知されるようになり、いろいろな意見を耳にするようになりました。
そこで感じたリモートワークに対する誤解や偏見。
会社で働く社会性がないから、その働き方をしてるの?
主婦のリモートワークってどうせ内職でしょ?たいした収入にならないんじゃ・・・
どうせ甘えた小遣い稼ぎで楽してるんでしょ?
そんな誤解や偏見に対する、私なりの意見をまとめようと思います。

リモートワークに社会性は必要ないのか?

リモートワークスタイルにワークスタイルを変更してから、他の仕事がなかったのかよく聞かれます。
もともと営業職や販売職の経験があり、人と話をするのが得意な部類の私が、なぜコミュニケーション能力不在のようなイメージのある在宅ワークを選んでいるのか?疑問なようです。
ここにひとつ大きな誤解があります。
リモートワークにコミュニケーション能力は必須です。
10回のメールより5回の電話、5回の電話より1回の打ち合わせの方が、よりコミュニケーションが取れるのは承知しています。
しかし、やり取りの全てをメールで済ませられる能力というのもコミュニケーション能力です。
そこにはしかるべき一般常識と社会性がなければ、成り立ってはいきません。
逆説的にいうならば、顔が見えない分、声が聞こえない分、細心の注意を払った迅速でフレキシブルな対応力が必要です。
「社会性がないからリモートワーク」その考え方はまさに昭和な考え方だと私は思います。

リモートワークは内職なのか?

リモートワークの話をすると決まって聞かれるのが、家で何をしているの?ということです。
仕事の内容を話すと、「あーそっちかぁ。すごいねぇ」というような返答が大方です。
結構ご年配の方からよく言われることなのですが、前述したように「昭和的」な発想からいくと家で仕事をするイコール内職、今でいうハンドメイドで何かを作るとかそういったイメージがあるようです。
内職しかり在宅ワークしかり、言い方は色々ですから、ある意味内職なのかもしれません。
ただ、その「昭和的な発想の内職」と「現代の内職」には、大きなギャップがあるのはいうまでもありません。
今やクラウドソーシングなどでもたくさんの職種の仕事の募集がありますし、在宅秘書など月給制のものもリモートワークですので、支払いの方法も必ずしも歩合制という感じではありません。
収入に関しては、自分の頑張り次第といったところです。
その点では、通勤スタイルとあまり変わらないのではないかなと思いますが、より実力主義でシビアなのはリモートワークの方ではないかなと思います。

リモートワークは小遣い稼ぎ?通勤スタイルよりも楽なのか?

会社に出社してこそ仕事、終電で帰るのが仕事している証でステータス。
私も広告関係の仕事をしていた関係上、そんな働き方を長くしてきました。
それはそれでひとつの働き方なのですが、そっちを良しとして主婦のリモートワーク全般を「適当で楽な小遣い稼ぎのワークスタイル」と決め込んでいる人が結構います。
確かに小遣い稼ぎ程度に抑えている人はいるかと思いますが、必ずしもそうとは限りません。
仕事の内容も、場所が会社になるか自宅になるかというだけでさほど変わらないですし、むしろ今の方が一人で全てやっているので仕事量は確実に多い気がします。
確かに我が家のように、駅前までバスで30分以上もかかる郊外だと通勤するだけで一苦労なので、その面では「楽をしている」のかもしれません。
しかし、仕事の全責任が自分にかかってくるという面では決して「楽」ではありません。
そして、顔の見えない相手からまず信頼を得ないといけない面などを考えたら、リモートワークが良いのか、通勤スタイルが良いのか・・・
どちらが「良い」という発想自体、何か話の次元が違う気がします。

リモートワークはママのニーズにあった働き方

私が第一子を妊娠し出産した約8年前、今のようにクラウドソーシングは盛んではありませんでしかし、もちろん「リモートワーク」という言葉もなかったように思います。
一生懸命働いてきた女性であればあるほど、妊娠・出産という人生のターニングポイントをどうすべきか、とても考えて決めなければなりませんでした。
もちろん今もその状況は、激変したとは言いがたいのが現状です。
私もそうだったのでよく理解できますが、妊娠したからといって、出産したからといって、女性の仕事のスキルが落ちるわけではありません。
ただ、ライフスタイルの中に「ママ」という大きな役割が組み込まれるだけです。
もちろん、今までよりは断然に忙しくなりますし、気にかけるべきことが増えるのは事実ですが、本当は働きたいのに、本当は十分なスキルを持っているのに、決まった就業時間のやりくりが難しいという理由だけで、それを諦めてしまってはもったいないと私は思います。
そして同時に、リモートワークは、そういうママのニーズに最も合った働き方なのではないかなと思います。

リモートワークに対する誤解や偏見をママ自身が取り払ってほしい

前述したように、リモートワークというワークスタイルはまだまだ日本には認知されていない働き方です。
いわば日本は、リモートワーク発展途上国だと私は思います。
発展途上なので、これからいくらでも発展していく可能性を秘めています。
しかしながら、おそらくこの国で一番この働き方に向いているであろう日本のママたちが、まだまだこの働き方を認知しておらず、最初の一歩を踏み出せないでいる人たちが多いように感じます。
どこに行っても、誤解や偏見はあるものだと私は思います。
いぶし銀の職人気質の人に、リモートワークについて理解してもらおうという気は全くありません。
ただ、子育て中のママたちには、リモートワークに対する誤解や偏見を抱いて欲しくはないなと思います。

子育てか仕事か?今の時代、二者選択しなくていいんです。
できることを、できるスタイルで、妊娠中でも授乳期でも、自分のしたいタイミングで、リモートワークしてみてはいかがでしょうか?

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