対面とは異なるリモートワークでのコミュニケーション

リモートワークは、対面で仕事をするよりもコミュニケーションが簡単だと思えるかもしれません。
実際、対面で仕事をしているとその場ですぐに対応する瞬間的なコミュニケーションが求められるのに対して、リモートワークは瞬間的なコミュニケーションを求められることが少ないので、瞬間的な対応という点では、対面のものほど、難しくはないのかなと思っています。

しかし、リモートワークには独特のコミュニケーションに気を使う必要があります。

リモートワークには、対面のコミュニケーションとはまた違った難しさがあると考えています。

リモートワーカーへの連絡は基本的にメッセージ

リモートワーカーとのやり取りは基本的にチャットツールを使ったメッセージであることが多いです。
私の周りで使っている人が多いのは、「Chatwork」。
IT関連の方と連絡をする際は「Slack」を使うこともたまにあります。

facebookをお互いに交換していた場合はfacebookの「Messenger」を使うことも多々有ります。
もちろんメールでやり取りをすることも有りますが、多くの場合はチャットツールを使っています。

連絡のほとんどはメッセージ、つまり文章で行われています。

場合によっては、Skypeで通話をしたり直接電話をすることもありますが、電話をすることは少なくとも私の場合はほとんどありません。

仕事の指示は1つのメッセージにまとめて送ること

リモートワーカーと仕事をするうえで重要なことは、指示を1つのメッセージに要点をまとめること。

人によっては、気付いたことは直ぐに送るべきだ。と思う方もいるでしょうが、少なくとも全体的に内容がまとまってない状態で指示を送るのは、よっぽど急ぎの場合以外は止めておくべきでしょう。

理由としては、複数に分けて指示が送られてくると仕事の内容を把握することが一目で分かりにくいから。

気付いた点を素早く連絡することは、素晴らしいと思います。
しかし、気付いたことを1つ1つメッセージにしてしまうと、どうしてもメッセージの数が多くなってしまいます。
複数のメッセージを見ないと全ての指示が把握できないので、リモートワークをする側としてはメッセージの確認が少し煩わしくなってしまいます。

文章なので、複数に分けてメッセージを送ってもログに残るので指示の内容はわかるのですが、メッセージが分かれているので、少なくとも1つのメッセージにまとまったものより理解に少し時間がかかってしまいます。

もちろん、時間がかかるといっても30分もかかるわけではなく、せいぜい2分ほどあれば理解はできます。
しかし、その2分が何度も何度も行うことになってしまうと話は別です。

多くのやり取りをする必要がない仕事だと別ですが、そんな仕事がすべてではありません。
クライアントとリモートワーカーの意思の相違を正したり、仕事を進めるうえで必要なやり取りであったりなどなど、むしろほとんどの仕事は多くのやり取りが必要になってきます。

その中で複数のメッセージの確認で手間がかかってしまうと、確認する側としては少しストレスを感じてしまいます。

実際にストレスに感じたこと

私は、実際に今お話したようなことが起こってしまいました。
1つ1つのメッセージが大量に送られてきて、仕事の全体像を把握することに時間がかかるとともに、メッセージの通知が多すぎて、ストレスに感じていました。

大量に来たメッセージをまず把握し、その中で疑問点を質問し、来たメッセージと指示の内容が変わったこともあったりします。

そうなるとチャットのログにお互いのやり取りが入り混じり、その中で指示が変わった内容もあったりするので、改めて指示の内容をまとめないと把握できなくなってしまいました。

もちろん、1つのメッセージにまとまって指示が来ても、疑問点があれば質問して、変更された点についてまとめる必要はあるのですが、1つのメッセージにまとまって来た方が、内容をまとめる
手間は少ないです。

ストレスを感じていた時は、チャットの通知音が来るだけで、憂鬱な気分になってしまってました。

メッセージのコミュニケーションと対面のコミュニケーションは別物

そこで感じたのが、メッセージ中心のコミュにケーションと対面のコミュニケーションは違うものだということ。

対面だと話し手の顔が見えて、どんな表情で、どんな声のトーンで言葉を喋っているのかがわかります。
そこからその言葉に対して、話し手はどんな気持ちで話しているのか聞き手は考えるでしょう。
完璧に話し手の気持ちがわからずとも、おおよその見当はつくかと思います。

この相手の気持ちを感じることがコミュニケーションでは重要ではないでしょうか?
対面だと、コミュニケーションは相手の気持ちを無意識の内に考慮したうえで行っているでしょう。

言葉は、自分の伝えたいことを表現するツールの1つであって、言葉だけですべてが分かるわけではありません。
もちろん言葉の占めるウェイトは大きいでしょう。
しかし、言葉以外の部分からも相手の言いたいことを、誰しもが考えるでしょう。

メッセージだと、相手の伝えたいことを表現する方法はただ1つ。
文章しかありません。

相手の表情、声のトーンなどの情報がなく、文章が唯一の情報です。
文章の表現によってある程度の感情表現はできるでしょうが、対面のものと比べると情報の量は圧倒的に少ないです。

メッセージのコミュニケーションは普段のコミュニケーションと違うことを理解しておく

なので、メッセージでやり取りをする場合、お互いが普段行っている対面のコミュニケーションとは違うことを理解しておくべきでしょう。
少なくともそれを認識するだけで、メッセージを送る際の意識は変わってくるはず。

内容は1つのメッセージに要点をまとめて送ることで、リモートワークのコミュニケーションは円滑に行えると思っています。

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