DNX Globalは、20カ国でリモートワークをした経験を持つドイツ人のマルコス・ミューラーと、ベルリンで起業家コミュニティ活動をしている、米国人のマックス・ブレックビルによって創設されました。
2015年7月31日-8月1日、デジタルノマド・カンファレンスDNX Globalが、ドイツ・ベルリンで開催されました。2014年5月に開催されて以来、今回で4回目となるDNX Globalには、世界中からリモートワーカーが参加し、すでにデジタルノマドのリモートワーク生活を送っているスピーカーたちとつながり、彼らの実体験に耳を傾け、このリモートワークのスタイルについて学びました。
リモートワークに必要なスキルを学ぶワークショップ
開催初日の2015年7月31日には、デジタルノマドのライフスタイルへ移るのに必要なすべてを取得するための、ワークショップが開かれました。
まず、マックスによる「マスターマインド」です。これは、社会環境が人を育て、ビジネスの成果に大きなインパクトを与えるという彼の考えから、4-6人の同士グループを構成し、6週間定期的に会って戦略を考え、経験を共有し、やる気を高め合おうという指導です。プロジェクトや起業のアイデアを持ち、行動に移る準備のできている人にピッタリのワークショップでした。
2010年から、タイ、日本、スペイン、トルコを旅しながら、オンライン起業を立ち上げた、ブライアン・ディーンは、トラフィックが多いほど収益が上がる「オンラインマーケティングの重要ポイント」を教えるワークショップを開きました。
成功する起業家は、自己のビジネスに情熱をもっていると信じるカティア・アンデスは、「情熱を有効なビジネスモデルに変える方法」のワークショップを開きました。その内容は、自分の情熱は何に向いているかを見極める方法、ビジネスモデルを構築する方法、市場でビジネスモデルをテストするプロセスとツールなどでした。
キーノート・スピーチ
その他、多くの役立つワークショップの他に、8月1日には、様々な背景を持つ10人のキーノート・スピーカーのスピーチがありました。それぞれのスピーカーが自己のビジネス経験を語り、「場所に依存しないキャリア」の利点と課題が明らかにされました。
900万PVをもつTED スピーカーのデレク・シバースは、もとはミュージシャンでサーカスのピエロでした。彼は1998年に創ったオンラインビジネスCD Babyを2008年に2,200万ドルで売り、その収入をチャリティに寄付した理由について語りました。
アマゾンのベストセラー作家で、ラップトップとスマートフォンから、オンラインビジネスを成功させているナタリー・シソンは、「自分好みのライフスタイルを保つビジネスの創り方」について語りました。
Nomad List、 Startup Retreats、 GIFbook,、Tubelyticsなど、12カ月間に12のスタートアップ企業を創立したピーター・レヴェルスは、「デジタルノマドの未来、これからの10年間でリモートワークは社会をどう変えるか」について話しました。
数々の国際的な賞を受賞している、旅行ブロガーのサブリナ・ロヴィノは、ホームベースを一切持たないデジタルノマド生活を送っています。旅行ブロガーになる以前は「働いて、退職して、旅行する」を繰り返していました。彼女は「人生の再設計-1年間で夢の仕事を作り出す方法」について語りました。
デジタルノマドのワークスタイルでは、ネットワークが何よりも大切ですが、多くの起業家やリモートワーカーが一堂に会するこのイベントでも、ネットワークの有効な機会が持たれました。
朝食や空き時間に、参加者たちはコミュニケーションをとり、連絡先を交換して、有効なオンラインビジネスの開発をお互いに助け合いました。
このカンファレンスでは、興味深い内容のスピーチや、ノウハウを学ぶ機会が多くあったようです。
次回のDNX Globalは、2016年2月にタイのバンコックでの開催が予定されています。興味のある方は、ぜひ参加してみてください。