“パジャマで働いた”年月から学んだ13のこと

フリーランサーとして3年間働いたグレゴリー・シアティ氏は、3年前ウェブベースのヘルプデスクHelp Scout 社(https://www.helpscout.net/)に加わり、同社のリモートワークカルチャーを築き上げる一員となりました。その経験から学んだことを、13の点にまとめています。

1.書くことは、あなたが行うすべてに影響する。

一般に言われる「より良いライターを雇え」というアドバイスには理由があります。明確な執筆は、明確な思考を意味します。チームメイトや顧客を混乱させる代価は高いのですが、自身を混乱させることほど有害なことはありません。リモートでのコミュニケーションは、ほぼ全般的に書くことで行われるので、複雑なアイデアもしっかり把握し、それを平易な言葉で説明できる能力が必要です。

2.一日の業務を終える方法。

自宅で仕事をしていると、一日の終わりに業務を終了するのが難しいことがあります。自分で時間を管理している時、いったいどのくらいの仕事量が十分だと言えるのでしょう。The Officeのジョー・ベネットの言葉を引用すれば「あなたがその日の仕事に署名して、その仕事量を誇りに思えたなら、あとは休むべきだ」ということになります。短めだった水曜の労働時間の代わりに、木曜には長めに働くこともできます。しかし良い仕事は費やした時間ではなく、達成されたタスクで測られるべきです。自分の仕事に自分の名を署名できた時が仕事の終了時です。

3.リーダーシップを獲得しなければ、失敗する。

リモートワークを中心に構築されていない企業では、リモートワークは成り立ちません。会社が本社オフィスを持っている場合でも、チームは、リモートカルチャーか、オフィスカルチャーかのどちらかを選択しなければなりません。その中間はないからです。リモートワーカーを例外と見なすような企業では、リモートワーカーは二級市民になり、成長を阻まれます。

4.コラボレーションを犠牲にして、個人の生産性を得る。

自分で時間を管理しながら、フォーカスを保ち、結果を出すのは容易ではありませんが、代価は支払わなければなりません。コツは、自らの生産性の向上と、チームの生産性とのバランスを取ることです。

5.自分の環境を制御する。

働く場所と住む場所が一緒の場合、境界をはっきりさせることが必要です。私はホームオフィスのドアは常に閉じて、家の他の部分と分離しています。そこは仕事をするための聖域だからです。そうしないと家は仕事と休息の区切りをつけられない場所になってしまいます。

6.チャットアプリは、肩を叩くのと同じ。

オフィスでの作業中に入る邪魔がなくなった代わりに、メッセージアプリがそれに取り替わっていることがあります。これには、チーム全体が守るメッセージングの階級付けが助けになります。

7.周囲に静かな時間を要求する。

あなたが作業しているかどうか、他人には見えないので、邪魔はいつでも入ります。緊急のタスク以外は、非同時性のコミュニケーションでよいはずです。すぐにメールやメッセージに応答するのはやめましょう。困難な仕事を成し遂げるために、物事を締め出す必要がある場合は、友好的にそうして下さい。

8.常に悪意よりも、誤解を前提とする。

これは「ハンロンの剃刀」(「無能」で説明されることに「悪意」を見出すな)のリモートワーカー版です。無表情なテキストを誤って解釈する人間の傾向で、やり取りが冷たく感じられることもあるでしょう。ボディランゲージがなければ、冗談や皮肉も正しく解されません。常にポジティブな意図を保つようにしましょう。

9.井戸端会議は、あなたが思うよりも重要。

世間話は人との繋がりを作り出します。フィードバックは早期に与え、あなたが会社の一員であることをアピールして下さい。世間話の代替に、1対1の時間や、チームとの週一セッションを設けましょう。

10.あなたには状況を提供する責任がある。

最高のチームは、全体がどう機能しているかも知りたいと思ってるものです。各部からのサンプリング情報は、安心をもたらすとともに、あなたの仕事も向上させます。例えば私はサポート更新を楽しみにしています。そこから顧客について多くを学ぶことができるからです。

11.信頼は信頼を生む。

誰も四六時中、業務を監視されたくありませんね。リモートワークでの良い管理者は、ワーカーを信頼しています。代わりにワーカーはチームのリードを信頼するのです。もしあなたがマネジャーで従業員から信頼されたいのなら、まず彼らを信頼することです。

12.最初の数日は非常に困難。

多くの人にとってリモートワークに移行することは、地を揺るがすようなシフトです。当社では「新しい仕事の親友」制度をとって、新人が採用されると、チームの誰かが親友になって質問に答えたり、筆記のルールを学んだり、新しい会社に慣れるのをリモートで助けています。

13.パジャマで作業しない。

パジャマで仕事するリモートワーカーの姿はステレオタイプです。服装はあなたのムード、自信や仕事に影響を与えます。

リモートワークの最善の点は、それがもたらしてくれる機会です。いっしょに働く人々には大きなインパクトがあります。彼らとすごした数えきれない時間は、あなたから拭い去れないほどです。賢明な選択をしましょう。もしあなたの行きたい方向へ進んでいる人々のグループが見つかったら、リモートワークでは、あなたがどこにいようと、彼らと働く機会を得ることができます。私はこの点に一番感謝しています。

参考
http://www.entrepreneur.com/article/252018

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