共に世界を旅しながら、リモートワークをするコミュニティ「リモート・イヤー」

「リモート・イヤー」は、共に旅をしながら、リモートで働く人々のコミュニティです。
2015年6月1日にプラハから始まった旅には、25,000人以上の参加申し込みがあったそうです。
リモートワーカーたちは1年間、欧州、アジア、南米をいっしょに旅行しながら、1ヶ月ごとに異なった12の都市に住み、その土地のコワーキングスペースなどでリモートワークをします。
その間、コワーキングスペースで作業するだけでなく、文化的なツアーを通じて地域社会を探索しつつ、個人的・専門的両面で前進していきます。
「リモート・イヤー」は、シカゴの26歳のグレッグ・カプランが、リモートワークへの情熱を現実化させようと創立しました。彼はGrouponや Lightbankの技術やマーケティングの分野で働いていた、熱心な旅行者でした。2014年9月のサイト立ち上げ時に、元ビジネスコンサルタントのサム・ペシンが、チーフオペレーティングオフィサーとして加わりました。

世界14カ国から選ばれた75人の年齢は22歳から54歳。ソフトウェア・エンジニア、ジャーナリスト、ビデオゲーム制作者など様々です。マイクロソフトなどの大企業に働く者、起業家やフリーランサーもいます。参加者の一人、ジェシー・クーパーさんは「皆この旅に加わって、人生を大きく変えました」と語ります。ニューヨークでソーシャルメディアの仕事をしていたクーパーさんも、「リモート・イヤー」に加わるために退職せざるを得ませんでした。その後6週間必死で職探しをして見つけた会社では、リモートで働けることを熱く説きます。「ミレニアム世代には分かってもらえても、採用担当の役員層に分かってもらうのは大変でした。」
参加者はこのプログラムに、年間27,000ドル(約325万円)を支払っています。中には、個人でやればもっと安くできるのではと疑問視する人もいますが、知らない都市で泊まる場所を探したり、インターネットの接続を修正する方法を探す手間を思えば、高くはないとクーパーさんは考えます。
参加者の中にはSkype や Google Hangoutsで、遠方の会社の会議に加わる人もいます。それらを使えば、家族ともコミュニケーションがとれるので、遠くに来ているという気がしないそうです。

2016年2月1日から始まる旅の
参加者を募集中

南米

1. ウルグアイ(モンテビデオ) 2. アルゼンチン(ブエノスアイレス) 3. ボリビア(ラ・パズ) 4. ペルー(クスコ)

欧州

5. トルコ(イスタンブール) 6. チェコ共和国(プラハ) 7. セルビア(ベルグラーデ)
8. クロアチア(ツァヴタット)

アジア

9. マレーシア(クアラルンプール) 10. タイ(コーファンガン) 11. カンボジア(プノンペン) 12. ベトナム(ホーチミン市)

参加費

頭金3000ドル(約36万2000円)と毎月1日に2000ドル(約24万1000円)の手数料が必要です。

費用に含まれるもの

  • 目的地の間のすべての旅行費用
  • 年間を通じた、個人部屋設備(ホテル、アパート、寮、バンガロー など都市によって形態が変わります)
  • 各都市の中心部に位置した、インターネット24時間完備のコワーキングスペース
  • コミュニティ・デー、講師、ツアー、その他の旅などの活動やイベント
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リモートワーク

参加者は、自分のリモートジョブをもって参加することが必要です。リモートジョブの斡旋はしていません。もしリモートジョブを持っていない場合は、現在の雇用者と交渉して、現職を失うことなく、リモートで働ける方法を探し出すか、または新しいリモートジョブを見つけることが勧められています。

参加者は、1年を通して参加することが必要です。
途中で休暇に出て、後で合流したり、家族を訪ねることは可能です。
米国からだけでなく、世界中からの参加者が望まれています。
同行するリモートワーカーたちとのコミュニケーションのため、最低限の英会話力が必要です。

これは、リモートワークがどこまで可能かという試み的プログラムですが、可能ならぜひ参加してみたいものですね。

参考

http://www.ocregister.com/articles/cooper-681271-year-remote.html
http://www.remoteyear.com/

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