リモートワークの効率をさらに上げる5つのトリック

独り作業のリモートワーカーの永遠の課題、「生産性の向上」について、今回はロドルフ・デュテルさんの例を取り上げてみましょう。
2014年からフルタイムのリモートワーカーになったという彼は昨年、パリ、マラガ、コペンハーゲン、カサブランカ、ロンドン、アムステルダム、サンフランシスコとバルセロナを旅しながら、働いたといいます。
その間、いつも彼の頭から離れなかった課題が、「リモートで働きながら、どうしたらもっと生産性を上げられるか」ということでした。
短時間でより多くのことをするために、彼はいろいろ試しました。
その中から、彼が紹介するトリックが5つあります。

リモートワークの効率をさらに上げる5つのトリック

1. ノイズを減らす

ノイズ(気を散らすもの)を身の回りから完全に削除することは、もちろん不可能です。
しかし、それを最小限に抑えて、働き、学ぶことは可能です。
そのためにデュテルさんが2015年4月から使い出したのが、AdBlockです。これをコンピュータに導入して以来、1日に約300のウェブ広告がブロックされているとか。
「”認知のし過ぎ”は、情報密度の高い私たちの世界の大問題だ」と彼が言う通り、これでもか、これでもかと画面に入り込んでくる広告に、「より多くのコントロールを持てるということは、素晴らしい気分だ」と彼が言うのは、まったくその通りです。
AdBlockは、無料で簡単にダウンロードできますから、ぜひ活用するといいでしょう。

2. 気になった記事は「クリック」ではなく「セーブ」する

「この記事、気に入ると思うよ」と言わんばかりに、コンピュータの画面中央の記事の脇に現れてくる、興味を惹くタイトルの数々。
ある日の仕事中、あるプロジェクトに取り掛かっていたデュテルさんの目の前にも、ツイッターから面白そうな記事が割り込んできました。
これを「ちょっとクリックして、どんな内容か見てみようか」と思うのが人情ですが、ちょうどそのとき、彼の良心が囁きます「同じシチュエーションに何百回もいたじゃないか。ここでクリックしたら、今の作業への集中を失うぞ。」今回は良心の声に従って、クリックする代わりにそれを、Pocketへ送り込みました。
これで、読みたい記事は後の空き時間に読めるわけです。

3. 情報をオーガナイズする

時間を節約するために、新聞を読むのをやめたという人はたくさんいます。
これに賛否両論はあるにせよ、それもひとつの方法かもしれません。
ジョエル・ガスコインさん(http://joel.is/tag/news/)は、新聞記事の大半がネガティブである(言い換えれば、ネガティブであるほど新聞はよく売れる)ことも、新聞を読まない理由に加えています。

ともあれ、自分に必要な記事、自分の読みたい記事などの情報をオーガナイズするには、Feedly(http://feedly.com/)を使うと便利です。これはすべてのコンテンツの整理に最適です。

デュテルさんは、週に1回 Pocket や Feedly にセーブした記事に目を通して、読むか、共有するか、保存するかを決めるそうです。

また、ソーシャルメディアへの投稿をオーガナイズしてくれるのがBuffer (https://buffer.com/)です。
いつ何をどこへ共有するのか、スケジュールを組めば、あとは自動で配信してくれます。

4. 学び続ける

これは容易なことではありませんが、何につけても大事なことです。
特に本を読むことですが、忙しい毎日、読書の時間などとれそうにありません。
そこで移動中の車中などで利用できるのが、オーディオブックです。
紙の本については、これまで多くの速読み技術が開発されてきましたが、オーディオブックでは至極簡単です。
2-3倍の速度で聞けばいいだけだからです。
多くのオーディオブックが、6-9時間の長さであっても、この方法なら素早く内容を把握できます。
ただし、通常の3倍の高速ヒアリングには、かなりの集中力を要することをお忘れなく。

英語読者であれば、Audible.com(http://www.audible.com/)なども利用できます。

もうひとつ、デュテルさん独自の方法は、何か気になるトピックがあったら、まずそれをユーチューブで検索してみるというものです。
その結果、5-6時間費やすのに値すると判断できた内容のものには、手を付けるのだそうです。

5. 集中フロー

一つのタスクに、どのくらいの時間を費やすべきか、と考えてみることも有効です。
デュテルさんは、それぞれのタスクに区切った時間を与えるようにしています。
メールの送受信に20分。短い記事を書くのに20分。
そうすることで、プロジェクトごとに正しい量の時間を費やすことができるようになるのだそうです。
多すぎず、少なすぎない。

また、彼のように仕事中にBGMが流れていた方が集中できるという人には、それもよい方法でしょう。
神経科学を利用したfocusatwill.com(https://www.focusatwill.com/)というようなサイトもあります。

こうして物事がオーガナイズされた結果、アイドリング時間が減って、毎日何か新しいことを学ぶことができているとデュテルさんは語っています。

この中に使えるようなことがあれば、毎日の業務にぜひ取り入れてみてください。

参考
https://medium.com/@rdutel/working-remotely-getting-things-done-38dcd0413733#.gk4l4nuaw

Image credit: Negative Space via unsplash

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