フリーランサーがシェアオフィス・コワーキングオフィスで働くべき6つの理由

フリーランス(個人事業主)として働き始めると、まず自宅を事務所と兼用させることを考える人が多いと思います。
しかし、そもそも自宅が事務所として利用できないこともありますし、自宅を事務所にすることのその他のデメリットもあります。
フリーで働き始めるときは、事務所はどのようにして利用するといいのでしょうか。
今回はフリーランサーとして働き始める人のための、最適な事務所利用方法を解説します。

自宅兼用事務所は家事按分で費用削減ができる

独立するにあたって、法人化するまでは自宅を事務所として兼用したり、リモートワーカーが、事務所の所在地をとりあえず自宅にしておくケースも多いです。
自宅を事務所として利用すると、家事按分(かじあんぶん)することができるため費用を抑えることができます。
家事按分とは家賃や光熱費のうち、事務所部分にかかっている費用を経費として計上できる制度で、フリーランス(個人事業主)にとっては節税に使える便利な制度です。
家賃の場合は家の面積のうちどのくらいの割合を事務所として利用しているのか、を計算した分が経費にできます。
例えば家賃10万の家の5割を事務所としているならば、5万円を経費にできますし、水道やガスはほぼ仕事に関係ないため2割程度、電気代や通信費はパソコンやその他電子機器をかなり使うため、6割程度というふうにおおざっぱに決めて計上します。
これはよほど過度に計上しなければ、所得税が追徴課税されるようなことはありません。
詳しくはこちらの記事を参照してみてください。自宅兼事務所の家賃や光熱費は経費にできる



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自宅兼用事務所よりもシェアオフィス・コワーキングオフィスで働くべき理由

独立するときには余分なお金は極力削りたいものです。
事務所をどこかに構えるとなるとかなりの初期投資と固定費がかかるため、自宅を事務所と兼用することも悪くはありませんが、これから幅広く仕事をしていこうと考えている方には、不向きな点が多くあります。
このようなフリーランサーの悩みにこたえて人気になっているのが、「シェアオフィスやコワーキングオフィス」です。

1. 自由に事業利用ができる

自宅を事務所にしようとした場合、その物件が事業利用ができない物件であることがあります。
最近では「SOHO可」の物件も増えていますが、やはり一般的なのは居住専用の物件です。
事務所に兼用するのならば、管理会社に確認をとる必要があります。
物件の所有者側からすると、事業用物件として貸し出すのと居住用物件として貸し出すのでは、支払う税金が変わってくるからです。
ただ家にこもって作業するだけで、事務所利用することで近隣住民に迷惑をかけるわけではない、という場合でも、登記をするときに自宅を住所として使うのであれば、契約の確認・変更が必要なのです。
また、事業利用できても家賃が値上がりするケースもあります。
その点シェアオフィスやコワーキングオフィスは事業利用が前提であるため、もちろん自由に使うことができます。
自宅兼事務所にこだわって引っ越したりこっそり事務所として使うというリスクを犯すよりも、安全にシェアオフィスやコワーキングオフィスを利用した方がいいでしょう。

2. 信用を得ることができる

自宅を事務所にしているフリーランサーの方は多いと思います。
しかし、仕事によっては自宅が事務所の住所になっていると信用が得られない場合もあります。
シェアオフィスやコワーキングオフィスならば、立地のいいビジネス街に事務所の住所を置くことができますので、それだけで信用が上がります。

3. シェアオフィス・コワーキングオフィスでの打ち合わせが可能

また、仕事によってはクライアントと打ち合わせする必要があると思いますが、自宅を事務所にしているとクライアントを自宅に呼んで打ち合わせすることができません。
また、オフィスを借りることにしても、最初はなかなか広い、綺麗なオフィスを借りるのは負担が大きいでしょう。
シェアオフィスならば、アクセスがよく、綺麗で使いやすい共有スペースで、クライアントと打ち合わせをすることが可能です。
※ 打ち合わせが可能な共有スペースの有無は各シェアオフィス・コワーキングスペースにお問い合わせください。

4. プライベートと区別することができる

自宅兼事務所は家族がいる場合は、あまりおすすめできない選択肢です。
家族がいると生活にメリハリをつけるのが難しく、仕事に集中できる環境を作りにくいからです。
自宅兼事務所という選択肢は、独身者や独立しはじめの過渡的な利用には向いていますが、家族がいたり、プライベートな空間だと緊張感が保てない、という人には向きません。
シェアオフィスやコワーキングオフィスならば、プライベートと明確に分離できるのはもちろんのこと、周囲には仕事に集中している人もたくさんいますので、緊張感を保って仕事することができます。

5. 働きながら異業種交流ができる

シェアオフィスやコワーキングオフィスで働いているのは、独立したフリーランサー、起業家などの人たちです。
そのような人たちとは、休憩時間やランチタイム、オフィス全体での交流会などで、接する機会が多くあります。
異業種交流会などに参加しなくても、日常的に刺激をし合うことができます。
オフィスで知り合った人と新たなビジネスが生まれることもあるかもしれません。

6. 固定費が安い

シェアオフィスやコワーキングオフィスの最大のメリットは、固定費を安く抑えることができるということです。
自分でオフィスを借りるとなると、都心ならば毎月10万円以上はかかってしまいます。
しかし、シェアオフィスやコワーキングオフィスならば、都心でも毎月1万円代から利用できるところもあります。
フリーで働くようになると、家賃、光熱費はもちろんのこと、コピー機など、さまざまな経費を自分で支払わなければならず、毎月かかるランニングコストはできるだけ抑えたいところです。
その点、シェアオフィスやコワーキングオフィスは非常に優れているというわけです。

これらの理由から、フリーランサーにはシェアオフィスやコワーキングオフィスがもっとも向いていると言えます。
現在自宅を事務所として利用しているという方や、これからフリーになることを考えているという方は、シェアオフィスやコワーキングオフィスという選択肢をぜひ検討してみてください。

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