Workation（ワーケーション）という単語を耳にされたことはありますか。
workとvacationを繋げた米国発の単語で、その内容は文字通り、「仕事とバケーションを一緒にする」という意味で、旅行やバカンスを楽しみながら、仕事をするというワークスタイルのことです。
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場所に依存しないワークスタイル – WebWorkTravel
WebWorkTravelの創設者でドイツ出身のデジタルノマド、ヨハネス・フェルクナー氏もWorkationを提唱している一人です。
「場所に依存しないワークスタイル」の利点を最大限に活用してもらおうと彼が創ったWebWorkTravelでは、
- 世界中の60以上のデジタルノマド向けの場所ガイド
- フェイスブックで最大のデジタルノマド・ネットワークへの参加
- スペインでのWorkation
- 「100人以上のデジタルノマドと冬を脱出しよう」と呼びかける、ブラジルへのデジタルノマド・クルーズのWorkationへの参加
などが可能です。
またブログでは、「デジタルノマドになる方法」「旅をしながら仕事をするのに必要なスキル」についてのアドバイスが得られます。
すでにリモートワークをしている人には「旅先で生産性を上げる方法」「次のWorkationで訪問すべき国々」などの情報もあります。
WebWorkTravelを創設した経緯
WebWorkTravelの創設者のフェルクナー氏は、自分がデジタルノマドになった経過について、「すべては南アフリカのケープタウンで始まった」と語ります。
2008年にそこで勉強を終え、その町と人々が気に入った彼は、ドイツと南アフリカを好きな時に行き来できて、年間2週間の休暇を確保できるような仕事を探しました。
最初の仕事はスイス企業のバーチャルアシスタントでした。
そこでオンラインで働くスキルを学びました。
こうして彼は、「場所に依存しないリモートワーカー」となり、最終的にはその仕事を辞めて、PPC （ペイ・パークリック）マーケティングとeコマースの会社で働くようになりました。
「ティム・フェリス(ベストセラー本「「週4時間」だけ働く。」の著者)に影響されて、週4時間働くオンラインビジネスを築くことができました。この仕事で生活していけるし、まだ行っていないところに旅することもできます。」
2010年に、彼は何かを変えたいと思い、ケープタウンを出てカイトサーフィンができる場所に行きたくて、デジタルノマドとなりフィリピンのボラカイ島へ向かいました。
その途中で、カイトサーフィンに絶好な場所をたくさん見つけました。
デジタルノマドとしての2年間を楽しんだ中で、50カ国以上を訪れて見つけた、素晴らしい場所をシェアしたくて、「デジタルノマド向けの場所ガイド」のアイデアを思いつきました。
その頃、同じ志を持つ人々とつながることのが難しさも感じていました。
タイのチェンマイやバリのような主要ハブでは容易に他のデジタルノマドとつながることができても、その他の場所ではそれが困難だったのです。
そこで、世界中のデジタルノマドとつながるために「デジタルノマド・ネットワーク」も作ることにしました。
実際にやってみると、そう思っていたのは彼だけではなかったことがわかりました。
このネットワークは急速に成長して、今ではフェイスブックで最大のデジタルノマド・コミュニティとなっています。
「私はデジタルノマドにも、ホームベースが必要なことを知りました。家と呼べる、時々帰れる場所です。私自身はドイツからそれほど遠くない、欧州のどこかで過ごしたいと考えていました。それでスペイン、イベリア半島最南端のタリファを見つけた時は歓喜しました。今はタリファに住んでいますが、1年の半分は旅をしています。」
まずはWorkationからはじめよう
WebWorkTravelの創設者のフェルクナー氏は、以下のようなアドバイスをしています。
「最初からフルタイムのデジタルノマドのリモートワークをする必要はないのです。まずWorkation（仕事とバケーションを同時にする短期旅行）に出て、それが気に入るかどうか試してみてください。それからオンラインで、同じ志を持つ人々とネットワーキングしてください。オンラインでつながって、色々質問して、それから世界中の素晴らしい場所で、オフラインで彼らと出会ってください。チェンマイ、バリ、コロンビアのメデジンのようなホットスポットを訪ねてみたり、ノマド・クルーズを試してみてください。きっとお楽しみいただけるでしょう。いつか旅先でお会いしましょう！」
WebWorkTravelが企画するWorkationプログラム
現在、WebWorkTravelでは、Workationとして、タリファと、デジタルノマド・クルーズを紹介しています。
クルーズは2015年11月18日〜26日スペインとブラジルとを結ぶ9日間で、費用は236ユーロ（約32,329円）ですが、100人以上の参加者ですでに予約がいっぱいだそうです。
せっかくブラジルまで航海して、飛行機で帰国するのがもったいないと感じる人達は、クルーズ後も南米旅行を続けるそうです。
加えて、フェリとマルコス率いるジェリココラでのDNX Campともタイアップしたり、リオデジャネイロでの新年会なども予定されており、さすがのネットワーク力だと感心させられます。
リモートワークやデジタルノマドのワークスタイルにあこがれていても、まだリモートで働ける仕事を持っていない方も、「とりあえず1つのプロジェクトを立ち上げて旅に出てみる」ことは、夏休みや年末年始休暇を利用してもできるかもしれません。
まずは、Wokationから始めてみるのも良さそうです。
