リモートワーカーは、ネット上で営業や交渉を行い、成果物を納品して対価を受け取ることが大多数だと思います。
とはいえ、物理的にクライアントと会える機会があるなら、一度は会って名刺交換をして、
よしんば発注を取り付けたいと考える方もいるのではないでしょうか。
意識していないリモートワーカーの方もいると思います。
ですが、無意識に参加しているリモートワーカーの勉強会やミーティングも、
仕事を受注するという目的がないというとウソになると思います。
クライアントはもちろん、場合によっては協力してくれたリモートワーカーも豊かにできるのであれば、ネットを降りて営業するのはなんら問題のない行為です。
いささか古い言葉になりますが、商道徳を守ってさえいれば、リアルな営業はなんら問題がありません。
とはいえ、ふだんネットで営業から納品・代金の回収まで行うことに慣れていると、
初対面のクライアントに会った際に、どうやって発注につなげる交渉をするか迷う方も多いのではないでしょうか。
「プレゼンテーションを行って、クライアントから不評だったらどうしよう」
そういった心配は無用です。
実は、クライアントに好感を持たせる技術というものが存在します。
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初対面の印象は覆せない。可能な限り正装もしくはそれに準じた服装で出かけること。
さて、クライアントと実際に会うことになった際に、絶対に気を付けることがあります。
クライアントがどんな人であれ、最初に会った時の印象で、今後自分が評価され続けるということです。
可能な限り正装もしくはそれに準じた服装で出かけることをお勧めします。
ある程度、着崩したファッションが許される業界のクライアントもいますが、
業界の中で許される範囲できちんとした服装で臨んだほうが無難です。
もちろん髪型も無難にまとめましょう。
もし、あなたが女性なら無難なメイクやアクセサリーで臨むことをお勧めします。
なぜ、こういったことをアドバイスするかというと、どんなに博愛主義の方でも必ず、
人は必ず初対面の印象であなたの人間性とスキルを判断するようになるからです。
よしんば仕事を受注できたとしても、初対面でだらしがないという印象を持たれてしまうと、
ささいなミスでも「あの人はだらしがないからこんな仕事のミスをする」と判断されるようになります。
逆に、初対面で、きちんとした人だという印象を持たれると、かなり派手なミスをした際でも
「あんなにきちんとした人がミスをするなんて、よほど疲れていたんだろう」というような心証を持っていただけることが可能です。
「人を見かけで判断してはいけない」
子供の頃、親や学校の先生に繰り返し言われたことですが、実際はどうでしょうか。
残念ですが、近寄りがたい服装や髪形をしていると感じる人には、あなたも自分から近づこうとしないはずです。
たとえその人がどんなに優秀な人であって、人間的に素晴らしい人であっても、まず近づいてもらえない可能性が高いというわけですね。
リモートワーカーにも、この心理は当てはまります。
リアルでクライアントに接触する場合は、第一印象があとあと影響すると考えて、そつない服装や髪形を心がけましょう。
名刺で心証に残ることを意識すべし
今時は名刺交換をせず、SNSでつながるだけの初対面の挨拶も多いようです。
とはいえ、クライアントが企業社会の中で生活しているなら、やはり名刺は用意したほうが無難でしょう。
もし、先方が名刺を持ち合わせていなくても、こちらから名刺を渡してしまったほうがよいでしょう。
ただし、クライアントの多くは、頻繁に名刺交換していますので、あまりにも奇抜な名刺や、
あなたがどのような仕事をしているかわかりにくい名刺は捨てられてしまう可能性が高いです。
また、捨てられこそしないものの、案件が発生した時に思い出していただいて声かけしていただけないなら、リアルに会った意味がまったくありません。
名刺には、あなたがどのような仕事をしているのか、どのような案件なら受けられるのか詳細を簡略に書くようにするといいでしょう。
また、しつこくならない程度に手書きのメッセージを入れることも得策です。
詳しくは、「実は、名刺交換の後、あなたの名刺は捨てられている」で具体的な方法を寄稿していますので、参考にしてください。
食事は一気に心の距離を近づける
前に、「交渉する店を選ぶならクライアントの食事に対する価値観を意識すべし」という記事を寄稿しました。
初対面の打ち合わせの際に、食事をするというのは一気にクライアントの心の距離を近づけます。
発注を得る上で、極めて効果的な方法ですので、打ち合わせの際は、食事をしながら打診をしてみるとよいでしょう。状況的に難しいようなら喫茶店でお茶を飲みながらでもかまいません。
ふだん、ネットを通じてしかやり取りがないわけですから、あなたの人間的な部分が見えることでクライアントも安心しやすいですし、なにより心証に残りやすいです。
やみくもに名刺交換をして、自分のスキルをプレゼンするよりも、はるかにクライアントはあなたに好感を持ち、発注を検討してる可能性が高くなります。
初対面の日から3日以内にもう一度会いに行くこと
この方法は、優秀な営業マンや、諜報員などが使う方法として知られています。
そういうとおおげさに聞こえますよね。
でも決しておおげさな方法ではなくて、クライアントが発注を検討するための材料として簡単に実行できるうえに、極めて効果が高い方法です。
初対面から、3日以内に面会すると、ずいぶん以前からの知り合いのようにクライアントが錯覚するといわれています。
もちろん実際は、3日以内に都合よくクライアントが面会の時間を取ってくれないことのほうが多いでしょう。
「資料をお渡ししたいので」といった理由をつけて、クライアントのオフィスに訪問したりすれば意外に面会の機会は得やすいものです。
3日以内に再訪するのが可能なら、積極的に打診してみるといいでしょう。
もし、どうしてもクライアントを再訪することが難しいなら、スカイプで電話をかけたり、
ちょっとした贈答品を送るなどといったことで、クライアントにあなたを心証づけるとよいと思います。
クライアントも人間ですから、スキルが高い人に仕事を依頼したいのは当然ですが、
仕事がしやすく、自分の意向を伝えやすい方に依頼したいという気持ちが少なからず働きます。
そういった、スキルや実績以外の理由で、他のリモートワーカーとの選考に乗れないのはとても残念なことですよね。
これまでお話したことは、そういったくだらない理由で、発注を逃さないためのテクニックです。
もちろん他にもいろいろな方法がありますが、簡単に実行できる方法で、効果が高い方法を選んであります。
ぜひ、リアルでクライアントと会う機会があったら参考にしてくださいね。