Webデザイナー、ライターなどのリモートワーカーはWebとPCがあれば仕事ができるため、働く場所を選びません。
都会だろうが、田舎だろうがどこでも、仕事ができます。
どこでも仕事ができるということは、どこに住んでも構わないということです。
土地に住むということは、その土地でお金を使うので地域経済に貢献できるんじゃないでしょうか?田舎でリモートワークをすることで地域に貢献できるのか考えていきます。
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リモートワーカーが使うお金は、地域で見ると小さなもの
人間が生きて行くためには、生活費がかかります。
生活費の内訳は、交際費や保険料などですが、最低限人間が生きて行くために必要なものは、「家賃・食費・服」、つまり衣食住の3つです。
リモートワーカーが田舎に住むと、この3つで地域にお金を使うことになるので、地域に経済効果をもたらすと言えるかもしれません。
しかし、今の時代だとAmazonや楽天といった通販でものを変えるので、服・食料はネットで買ってしまう人もいるでしょう。
さすがに食料を全て通販で購入するのは考えにくいですが、人によっては多くの食料を通販で購入する可能性もぬぐえません。
なので地域にお金を絶対に使う内容は家賃だけです。
リモートワーカーが数人田舎に移住したとしても経済的には大きな影響はないのが実情でしょう。
過疎化が進む限界集落は別かもしれない
しかし、これは大企業の拠点があったりして経済バランスが取れている田舎の話です。
それでは過疎化が進んでいる限界集落だとどうなのでしょうか?
人口減少が進み、出生率が下がっている。
そして年齢層が全体的に高齢化して労働者がどんどん少なって来ている場所だと、話は違うかもしれません。
リモートワーカーの移住がきっかけで、その地域が活性化されて、経済がどんどん潤う可能性があります。
移住するためには生活費を稼ぐ必要があります。
リモートワーカー、もしくは自営業ならその地域の方に雇われなくてもお金を稼げます。
それ以外の方だと、その地域で雇ってもらわなければ生活費を稼げません。
限界集落だと、人から雇われるのは難しいかもしれません。
そこにリモートワーカーの可能性があるはずです。
遠隔地からの雇用が可能
リモートワークの良い所は、その土地で雇われずにお金を稼げることにあります。
雇用がない地域だと、その地域で雇われる前提で移住するのは厳しいです。
しかし、リモートワークなら遠隔地から雇われることが可能です。
Webにより場所の境がなくなっているからです。
なのでリモートワーカーは田舎に移住しやすい人ではないかと考えれるのです。
これまでは、Webを通して仕事をすることが難しかったのかもしれません。
しかし今では、クラウドソーシングなどの発展によってWebを通じて仕事がしやすくなっています。
もちろん仕事をもらうにはそれ相応の能力が必要ですが、これまでにない手段で仕事が取れ、お金を稼げるようなっているのです。
それによって、地域に移住しお金を使うことで地域経済に貢献できる可能性があります。
でも簡単にはいかない
しかし、移住できるからと言って地域に貢献できるかは別です。
先ほども言ったように、リモートワーカーが地域に与える経済効果は、地域全体でみると大きくはありません。
リモートワーカーをそもそも歓迎しない場合も
パソコン1つで仕事ができるリモートワーカー自身は移住のハードルが低いです。
しかし、移住する地域が移住者を歓迎しているとは限りません。
移住してくるリモートワーカー全員が、定住するつもりで来ているわけでありません。
リモートワーカーは簡単に住む場所を変えられるので、その土地に飽たから出て行くことも簡単にできてしまいます。
地域の住民と上手く共存し、人間関係を構築しなければいけません。
しかし新しい可能性が生まれている
リモートワーカーが地域に与える経済効果の小ささやネガティブな側面もあり、「リモートワーカーが田舎で移住すれば豊かになる」、というほど単純なものではありません。
もちろん、地域に根を張り家族ができて子供がうまれ、人口が増えれば地域が豊かになるかもしれませんが、それにはかなりの時間がかかってしまいます。
ですが、新たな可能性も提示されています。
今までは、田舎でお金を稼ぐ手段は、漁業・農業・林業といった第一次産業に第二産業が中心です。
ある意味、仕事の多様性という意味では、厳しかったかもしれません。
そんな中で、リモートワーカーはこれまで、田舎でできなかった新しい働き方ができるのです。
新しい働き方ができれば、その分多くの人がその土地に住めることができるように。
これにより、その土地の人口のキャパシティを超えれる可能性があります。
これはリモートワーカーの新しい可能性なのではないでしょうか?