世界を旅するジャーナリスト、そして自身もデジタルノマド・リモートワークを実践するYoujin Doさんは、今、デジタルノマド・リモートワークについての初のドキュメンタリーフィルムを撮影しています。ここ数年、旅をしながら働くデジタルノマド、リモートワーカー、スタートアップ創設者たちへのインタビューを重ねてきた彼女。自宅で仕事をしている多くのリモートワーカーが、片道切符を買ってデジタルノマドの旅に出ている姿をもっと広めたくて、Youjinさんはこのプロジェクトを始めました。
来春、オンラインで無料オンエアになる「One Way Ticket」のプレビューはこちらです。これには、以前紹介したリモートイヤーやハッカー・パラダイスへのインタビューも含まれていますので、併せてお楽しみください。
このフィルムの制作過程について、Youjinさんがインタビューに答えています。
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なぜデジタルノマド・リモートワークについてのドキュメンタリーを作ろうと思ったのですか
「旅をしながら世界中で仕事をする人たちが増えています。このワークスタイルがどんどん広がり、面白いことがたくさん起こっています。私はこの瞬間をドキュメンタリーに撮りたいと思いました。ジャーナリストとして、これは大きな実験ですし、社会に変化を起こせるようなコンテンツを作ってみたいと思ったんです。デジタルノマドについてのブログや記事はたくさんありますが、文章と映像では違います。デジタルノマドという概念は、多くの国ではまだ曖昧です。こういう生き方が可能なことに気付いている人も限られています。それを変えるには、世界で起きている事実を伝える必要があります。ドキュメンタリーはそれを伝えるベストの形だと思いました。」
このデジタルノマド・リモートワークについての初ドキュメンタリーで、どんなインパクトを目指していますか?
「個人的なサブカルチャーと、大衆を結びつけることは大切だと思います。私はこのサブカルチャーが成長して、多様化できるように、デジタルノマド・リモートワークと大衆との間のブリッジとして、このドキュメンタリーを作りたいのです。デジタルノマド生活を楽しんでいる人には、他のデジタルノマドがどう生活しているか、大衆に対しては、これまでと違った仕事と生活の仕方があることを伝えたいのです。この新しい方向を受け入れてみようとする人々や国が、このフィルムの本当のマーケットになりえると思います。ちょうどエストニア政府が今回e-residencyを作ったように。」
制作過程について話してください。
「私は映画作りでは素人です。ウェブサイトも今回初めて自分で作りました。資金は自分の寄付金プラットフォームで集めています。可能性のあるインタビュイーに交渉して、シナリオも自分で書いています。撮影は4月に東南アジアから始め、夏は欧州に来て、ベルリンであった初のデジタルノマド・コンフェレンスDNX globalでプレビューを発表しました。あとは、南米コロンビアのメデジンを訪ねるかもしれません。あそこはデジタルノマドのホットスポットになっていますから。撮影は今年中に終えたいと思っています。」
どんなところが難しいですか?
「取材相手はデジタルノマドですから、行き先がすぐに変わることです。私の予算に合った撮影予定を立てているんですが、変更されてしまうこともあります。資金集めは個人でやっているので、旅費を賄うので精いっぱいです。今スポンサーを探しています。寄付してくださった方には、追加シーン付のフィルムを、公開前にご覧いただけます。」
このフィルムは関係者から、より多くの人にデジタルノマドを知ってもらう良い機会になるだろうと期待されています。
今まで文章で伝えられていたことが、映像で伝えられるのはたしかに効果的ですね。
デジタルノマドが作業しているのは、どんな景色の場所なのか、どんな気候なのか、どんなスピリットで仕事に取り組んでいるのか、このドキュメンタリーで多くの刺激を得られると思います。
https://nomadlist.com/stories/digital-nomad-documentary
http://digitalnomaddocumentary.com/