フリーランスはリモートワークに該当するのか

第2回リモートワークコミュニティ

2015年12月16日水曜日に、テノハ代官山コワーキングスペースをお借りして、第2回リモートワークコミュニティを開催しました。
今回のコミュニティでは、リモートワークを実践している株式会社MMM代表の国本氏、同社CTOの佐々木氏をゲストとしてお迎えし、リモートワークの課題や悩み、疑問点を参加者同士で共有し、どのように解決しているのかをシェアしました。

フリーランスはリモートワークに該当するのか

まず第一に議題に挙がったのは「リモートワークとは何か」という定義付けの部分でした。
オフィスワークとリモートワークを比較すると違いは明確ですが、フリーランスで活動されている方も場所にとらわれない働き方であれば、リモートワークをしていることになります。
本人がリモートワークという言葉を知らずとも、無意識のうちにリモートワークをやっている方も多いようです。
特にベンチャーやスタートアップでは、「努力して意識的にリモートワークを実施したわけではなく、最初からそういう働き方をしていて、それがいわゆるリモートワークだった。」というケースも珍しくありません。

リモートワークの種類

リモートワークのスタイルは、会社の文化や業種によっても異なり、一概に同じリモートワークとは言えず、大きく分けて、いくつかの種類に分類されます。

完全自由裁量制リモートワーク

場所、労働時間、稼働時間帯、稼働日数、休日などを個人の裁量に任せたスタイル。

フレックスタイム制リモートワーク

場所は自由だが、稼働日及び休日、労働時間、コアタイムなどをある程度決めているスタイル。

オプション制リモートワーク

オフィスワークをベースとして、企業が特定の従業員に対し、リモートワークを許可しているスタイル。

デジタルノマド

主に個人やフリーランスが旅をしながらリモートで自由に働くスタイル。

リモートワークと時間管理

次の話題に上がったのは「リモートワークを行う従業員の時間の管理」に関してです。
株式会社MMM と WM & Creators, Inc. が実施するリモートワークの時間管理について意見交換を行いました。

株式会社MMMの場合

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時間よりも成果物と納期を重視しているため、プロジェクトのタイムマネジメントは個人の裁量に任せており、最終成果物に対してどれだけ価値があるものを作れたかという点を重要視しているとのことです。
成果物を社内の評価制度に則って評価しており、納期はチェックしていますが、時間の管理はしていないとのことでした。

WM & Creators, Inc.の場合

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WM & Creators, Inc.も、これまで実工数の時間を管理せずに、納期と成果物だけを確認していましたが、最近は成果物が完成するのに何時間かかったのかをトラッキングするようにしました。誰が何時間働いているかを監視するのが目的ではなく、見積もり工数100時間のプロジェクトに対して、実工数がオーバーしていないのかを確認するためです。
作業が100時間以内に完了すれば、担当作業者が余った時間で、プロジェクトと関係のないことをしていても問題ありませんが、100時間をオーバーしてしまっている場合、原価割れしている危険もありますし、納期に間に合うように、担当作業者がオーバーワークでカバーをしてしまう危険も含んでいます。
そもそも、見積もり工数や価格が妥当な数字であったのか、作業者のスキル不足や作業スピードが原因なのか、プロジェクトの時間単価の利益率はいくらなのかなど、データを取ることで改善できる点が多くあります。

両社に共通して言えることは、何時間働いたかが重要ではなく、何を作ったかが大事であること。「10時間かけて作った駄作よりも、1時間で作った傑作のほうが価値がある」と評価するのは、リモートワークを採用している企業に共通している価値観だと思います。

リモートワークゆえの予想外の課題

今回のコミュニティでは、参加者の方から「リモートワークを行うことで予想外の課題を持っていることが新しい発見になった」というコメントをいただきました。
その課題とはリモートであるが故の「孤独」や「寂しさ」という点です。
株式会社MMM社では年に1回社員全員集まって忘年会や開発合宿を行うことで社員間の繋がりを強化させようと努力しています。
WM & Creators, inc. では毎週水曜日の午後は仕事をせずに全体スカイプミーティングをして、コミュニケーションの時間を確保する努力をしています。

リモートワークコミュニティのご参加ありがとうございました。

今回も1時間という短い時間ではありましたが、とても内容の濃い情報共有の場を設けられたのではないかと思います。
次回、第3回リモートワークコミュニティは2016年1月中旬の開催を予定しております。
詳細はanywherまたはanywher Facebookページ、Remotework Community Facebook グループで公開します。
ぜひご参加ください!

Facebook ページ:anywher
Facebook グループ:Remotework Community

参加企業・参加者

WM & Creators, Inc.
株式会社MMM
プロジェクト「REen」代表 高嶋芳幸 氏

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