米国でもほんの数十年前までは、大半の在宅勤務の雇用機会には収益性がなかったそうですが、技術の進歩に伴って、今では様々なスキルを活かしたリモートワークで収益を上げられるようになりました。ここでは米国サイトに紹介された2016年に期待されるリモートワークの業種10選をご紹介します。
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2016年のリモートワークの業種10選
1.ヴァーチャルアシスタント
多くの企業がオンラインで運営されている現在、ビジネスの管理を行うヴァーチャルアシスタントへの需要が高まっています。
国際ヴァーチャルアシスタント協会によると、多くのヴァーチャルアシスタントは独立契約者としてリモートワークで働き、行政や技術サービスで、複数のクライアントをサポートしています。具体的な仕事の内容は、電子メールの応答、ビジネス関連の文書の作成、メディアやビジネスの問い合せへの応答、コンテンツライティングなど多岐に及びます。
ヴァーチャルアシスタントの仕事はElance.com、Zirtual.com、ODesk.comなどのサイトで見つけることができます。
2.医療トランスクリプショニスト
記録された医療ディクテーションを転記する仕事です。
病院や開業医のために作業しますが、リモートワークで働くことができます。
高等医療記録者プログラムを完了した後に必要になるのは、コンピュータとイヤホンだけです。
米国労働統計局(BLS)によると、2013年の医療トランスクリプショニストの平均年収は$35,490(約428万円)で、時給にして$16.63(約2,047円)。
多くは地元の病院、開業医、コミュニティカレッジや専門学校を通じて仕事を見つけています。
2015.12.31
ヘルスケア業界にも広がるリモートワーク
3.翻訳者
学士号を必要とする場合もありますが、何よりも必要なのは、2か国語以上の言語に精通していること。
2013年の統計では、翻訳者の大半は専門科学および技術サービス(30%)、地方、民間教育サービス(25%)、ヘルスケアや社会扶助(13%)、政府関係(7%)に従事していました。
2013年の平均年収は$42,420(約511万円)で、上位10%は$77,140(約930万円)。
翻訳の仕事は、Elance.comやODesk.comなどで探すことができます。
4.ウェブ開発者
オンラインの無料学習を利用すれば、ウェブサイトを作るのは簡単ですが、サイトを作る装備がなかったり、その時間がない場合もあります。
他人のためにウェブサイトやブログを作るウェブ開発者は、2012年には約25%がノートパソコンと高速インターネットのある場所からリモートワークで働いていました。
ウェブ開発者の平均年収は$63,160(約761万円)で、上位10%は$110,350(約1,330万円)。
特に高度な学位は不要で、職業教育、経験、自分で作成したサイトのポートフォリオなどがあれば始められます。
数ヶ月でプログラミングスキルを学べる集中コーディングブートキャンプなどもあります。
5.旅行代理業
この仕事の需要は今後10年間で減少すると予想されるものの、インターネットを活用して、クライアントの旅を計画できる旅行代理業者への機会はまだありそうです。
BLSによると、世界の特定地域に専門知識をもち、ツアーや冒険を企画した経験を持つ、あるいは団体旅行に焦点を当てた旅行代理業者に特に可能性がありそうです。
2012年にはこの職種の約12%が自営で、残りの大部分は旅行の手配や予約サービス業界で働いていました。2013年の平均年収は$34,530(約416万円)です。
6.フリーランスライター
ニュース記事をまとめたり、コンテンツの作成、創造的なアイデアでサイトのページを埋めるために、これまで以上にライターが必要とされています。
大きな企業の多くは社内ライターを抱えていますが、増加し続けるサイトは、コンテンツを外注したり、フリーランスライターやコンテンツクリエーターを雇っています。物を書く経験は非常に役立ちますが、この仕事に最も必要なのは、書きたいという衝動、野心、日々の出来事を独自な角度から見つめられる能力です。
Elance.com、ODesk.com、Freelancer.comなどのサイトがオンラインのフリーランスの仕事を掲示しています。応募するには、仕事のポートフォリオか、サンプル文書を履歴書に含めるとよいでしょう。
7.ソーシャルメディア・マネージャー
ほとんどの大企業は、テレビやラジオ広告に多額の費用をかけることなく、直接顧客と結びつくためにソーシャルメディアを利用しています。
しかし、全ての企業にソーシャルメディアを運営する人材がいるわけではありません。
ソーシャルメディア・マネージャーは、企業のソーシャルメディアアカウントを管理し、顧客との接点を広げます。
比較的新しい職種なため、データはほとんどありませんが、求人はCareerBuilder.com、SimplyHired.com、Elance.comなどにあります。
ソーシャルメディアを使い慣れていて、多くのフォロワーを持っているなら、直接企業に助けが必要か聞いてみるといいかもしれません。
8.データ入力
在庫や出荷管理、ビジネスプランの作成、パフォーマンスを測定するために、企業はシステムにデータ入力する労働者を必要としています。
この仕事にはコンピュータとタイピング技術が最も重要です。
多くのデータ入力労働者は、自宅から自分のスケジュールで働いています。
2013年の平均年収は$28,470(約343万円)、上位10%は$42,120(約508万円)でした。Elance.com、Freelancer.com、SimplyHired.com、その他のサイトで仕事を見つけることができます。
9.コールセンター担当者
企業は、全ての時間帯で電話に応答して顧客をサポートし、注文を受け、返品を扱う労働者を必要としています。
多くの企業がオンラインで運営されていることから、これらの仕事は自宅勤務の顧客サービス労働者が行なうようになっています。
在宅コールセンター担当者にはコンピュータが必要なほか、特定のソフトウェアや機器が必要な場合もあります。
電話での聞き取りやすい声や、顧客サービス、データエントリー、小売りなどの経験が役立ちます。
Elance.com、Freelancer.com、SimplyHired.comなど多くのサイトが求人を出していますが、地元の新聞で地元企業の求人を見つけることもできるでしょう。
10.ブロガー
自分でブログを作り上げなければならず、多くの場合、収入にはなりません。
しかし、購読者を得てサイトを育て上げ、収入に繋げられるライターには大きな可能性があります。
ブロガーがお金を稼ぐ方法には、アフィリエイト広告、スポンサー付きの記事、Google Adsenseや製品販売などがあります。
ブログを所有するドメインにかかる費用は年間平均$12(約1,446円)ほどで、ウェブホストは月額最低$7.99(約963円)ほどと安価なことも利点です。
リモートワークの仕事を見つけるために
上記の他、求人情報を提供するサイトには、Monster.com、Indeed.com、Guru.com、iFreelance.com、Freelanced.comなど。
通常の職種を扱うサイトで「在宅勤務」または「リモート」などのキーワードで検索してみるのもいいでしょう。
リモートワークの仕事を探す時には、完全な履歴書を作ることも重要です。
過去にオンライン作業を行ったことがある場合は、そのリンクを提供すると役立つかもしれません。
いっしょに働いたことのある人からの推薦ももちろん役立ちます。
本当の仕事か詐欺かを見極める方法
National Consumers League and Fraud.orgは、リモートワークを検索する際に注意する項目を掲載しています。
徹底したリサーチ:雇用者は誰か、求人広告主の企業情報を十分読むこと。
Better Business Bureauに問い合わせたり、苦情がないかも検索します。
推薦を確認する:求人広告企業には、他にも同じ職種で働いている人がいるはずです。
そういう人が何人いるか、彼らに連絡をとることができるか聞いてみて下さい。
仕事を始める前に、材料や器具を購入させられる場合があります。
誰から何を購入するのか明確にさせて下さい。
返品ポリシーも確認しておきましょう。
オンラインでリモートワークを探す場合には、十分なリサーチを怠らないことと、これらの仕事に必要なスキルを伸ばすことが必要です。
ここでは、米国の例を取り上げましたが、日本でも活用できることがあるでしょう。
今年はぜひリモートワークを試してみてはいかがですか。
参考
http://www.thesimpledollar.com/10-work-from-home-jobs/