リモートワーカーに転身する前の3つの質問

リモートワークにより、インターネットさえあれば、もはや世界のどこでも働けるようになり、このワークスタイルにシフトする人口も徐々に増えてきています。
オフィスワークか、リモートワークかの選択ができるようになったのは、私たちにとって大きな至福ですね。
しかし、果たして誰でも簡単にリモートワークにシフトできるのでしょうか。
今後、オフィスワーカーからリモートワーカーに転身しようとしている方に、リモートワークを始めるうえで注意すべき点を紹介します。

前回、「旅と仕事を両立しているリモートワーカー」のカヴィさんの例をご紹介しました。
彼は、リモートワーカーになる前の10年間、オフィスワークを経験しています。
現在カヴィさんは、故郷トロントから遠く離れた海外で、リモートワークをしながら旅を続けています。
日当たりのよいカフェや、静かな図書館、滞在場所のホテルの一室から、ライターとして創作活動を行う日々。旅を続ける一方で、自分の生産性を重視して、一日中人に会わずに仕事だけをする日もあるそうです。
仕事相手とはSkypeで繋がり、出席するミーティングは、本当に必要なものに限っています。

自由と孤独

そんな彼も、オフィスワークを捨てて、リモートワークに切り替えることを考えていた時には、多くのトレードオフがあることに気づいたそうです。
トレードオフとは、一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ない状態のことです。
どこでも働ける自由と引き換えに、リモートワーカーの心に忍び込んでくるのは、孤独
監督してくれる上司がいない為、自己管理力を向上させなければなりません。

リモートワーカーになる前に、自己に問うべき3つの質問

旅をしながらリモートワークをしているカヴィさんは、
実際にリモートワーカーになる決断をする前に、自己に問うべき3つの質問を述べています。

  • 1. オーガナイズ力があるか。
  • 2. どのように納品までの過程をやり遂げるか。
  • 3. どのような環境が自分に適しているか。

現在オフィスワークをしている人は、その利点と不利点を、これらの3点と照らし合わせて熟考してみてください。即断は禁物です。

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リモートワーカーに大切なのは健康管理

リモートワークが自分にふさわしいと結論した方には、次のアドバイスがあります。
「リモートワーカーに何より大切なのは健康管理」、カヴィさんは毎日のエクササイズを自分の習慣にしています。
トロントに住んでいた頃は、一日おきに5キロ走っていたそうですが、東南アジアへ移ってからは、スモッグや湿気の多さで走ることがままならず、毎日9000歩、歩くようにしました。
幸い彼には、健康管理に興味のあるパートナーのクリステンさんが同行しているので、一人でくじけることはないそうです。
単独行動している人には、地元の安いフィットネスジムに通うことを勧めています。そこではワークアウトする人たちと、フィットネスサポートグループを作ることができます。

カビィさんオススメのフィットネスツール

Fitness Blender

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source: Fitness Blender

数あるオンラインの無料エクササイズビデオ中で、お勧めはFitness Blender

Daily Workouts App

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source: Daily Workouts App

AndroidとiOS両方で使えるDaily Workouts Appもあります。
ここに紹介されるルーチンは、シンプルですが、身体によく効くそうです。
インターネットの接続なしに見ることもできるので、海岸などでも使えます。

Mind Body Green Newsletter

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source: Mind Body Green Newsletter

たいへん要点を得た内容のフィットネス情報ニュースレター、Mind Body Green Newsletter。

最高の薬は、休息と断食

健康管理で休息は、とても重要です。
カヴィさんの言うリモートワーカーにとっての休息とは、仕事の手を休めてYouTubeなどを見る休憩ではありません。
長距離のウォーキング、お弁当をもって川辺で一休みすることや、30分間のジョギング、夕食の支度などです。
こうした仕事以外のことに注意を注ぐことで、知能の充電ができるのだそうです。
カヴィさん曰く、これはアインシュタイン、チャールズ・ディケンズやベンジャミン・フランクリンなどの巨匠たちが行なっていた“計画的な休息”と同じだとのこと。
ちなみにフランクリンは、「最高の薬は、休息と断食だ」と信じていたそうです。
眠りのパターンにも工夫をこらすことができます。
これはリモートワーカーならではの可能技ですね。
夜間執筆型のカヴィさんは、ポッドキャストのインタビューなどは午前中に行うようにしています。
視野に入れるのは一週間先までのスケジュールのみ。
今週こなすべきプロジェクトを把握したら、それらの合間に、十分な睡眠を挿入するようにしています。このあたりは、オーガナイズ力が特に発揮されるところですね。
「どのように休息をとるかが、私たちの労働の未来への重要ファクターなんだ」とカヴィさんは述べています。

これから、リモートワーカーに転身しようと思っている方々は、カヴィさんの3つの質問を自問自答してみてはいかがでしょうか。

参考
SPONCER
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